毎日のスキンケア、自炊、トレーニング、と忙しい中、地道なケアを楽しみながら続けているりんたろー。さん。「美容に向き合うことに疲れてませんか?」との編集部の問いに、「全然! もっともっと突き進まなきゃ!」と、前向きな返答が。「歯の矯正もひと段落したので、顔のゆがみを根本的にチェックして欲しい!」と要望を受けた編集部は、骨格のゆがみ矯正で整形級の小顔をつくると評判の「さつま骨格矯正」総院長・薩摩宗治先生に相談。
はたして、りんたろー。さんの顔のゆがみ、体のゆがみ、そして、心のゆがみ(!?)まで、整えることができるのか……その模様を4回にわたってレポート!
左右の顔の長さが違う“右顔だけイケメン”
りんたろー。さんが待つカウンセリングルームに現れたのは、見た目はかなりファンキーな薩摩先生。柔道整復師、顎顔面骨格矯正師の資格を持ちながら、長年、多くのあごのゆがみと向き合っているうちに、歯とゆがみの関係が気になりだし、今度は歯科大にまで入学したという業界随一の「ゆがみ&骨オタク」だ。
その薩摩先生がりんたろー。さんの顔を見た瞬間の、衝撃の第一声から取材はスタート!
薩摩先生(以下、敬称略)「右顔(向かって左側)はイケメンですね!」
りんたろー。さん(以下、敬称略)「右顔だけ? えっ、左顔は?」
薩摩「左顔もかっこいいですけど、右顔のほうが骨格的にはずっとイケメン。りんたろー。さんの場合、左顔のゆがみが圧倒的に強い。あごの角度が広がってしまっているから、頬も長く見えてしまっています。左の頬だけこけて見えるのもそのせいです。目も右顔に比べて、外側に離れていますね。だから、右に比べ左顔が、少し老けた印象に見えてしまうんですよ」
りんたろー。「そっか、右顔のほうがイケメンなのか!」
薩摩「頬とあごを鏡を見ながら、自身で触ってみてください」
りんたろー。「確かに、左のほうが低い。意識して触ると左右でこんなに違うんですね。左右差はあると思ったけど具体的には分析できていなかった。毎日、収録前にヘアメイクしていただいているから、一般の方より自分の顔を見ている時間が長いほうだとは思うんですけど……驚き!」
顔のゆがみは、身体すべてのゆがみと向き合う必要がある
薩摩「ほとんどすべての方に左右差はあります。でもその微妙な左右差が美しさのポイント、素晴らしい個性につながったりするんですよ。例えば、鼻はほんの少しだけ曲がっているほうが美しく見える。まっすぐすぎる鼻だと、顔にペタッと貼りつけたみたいに見えて不自然。違和感につながってしまう。だから、上手な美容外科の先生は手術をするとき、わざとシンメトリーにしすぎないよう鼻を曲げると言うくらい」
りんたろー。「へー、そうなんだ!」
薩摩「微妙な左右差は美しいんだけど、りんたろー。さんの場合は鼻の湾曲が強めなので、もう少しソフトな湾曲にしたい」
りんたろー。「切ったり、貼ったりしなくても鼻の形を変えられるんですか?」
薩摩「できますよ。私の骨格矯正は、筋肉と骨格のゆがみを正して、今あるパーツを理想の配置になるように誘導していきます。ただし、顔を変えたいからといって、顔だけを触っても不十分。顔のゆがみは体のゆがみから来ていることがほとんどなので。例えば、姿勢を正しくするだけでもあごの位置が変わるじゃないですか? その他、歯の嚙み合わせや食いしばりでも、顔のゆがみが進んでしまう。顔だけを触る方法では一時的に結果が出るかもしれませんが、簡単に戻ってしまいますね」
りんたろー。「先生、俺、歯ぎしりヤバいんですよ!」
薩摩「あごのゆがみをとると噛み合わせも変わってくるから、歯ぎしりも軽減されると思います」
りんたろー。「へぇ〜、すごいなぁ」
薩摩「ほかに悩みはありますか?」
りんたろー。「目からあごまでが長いなって思っていて。それと、やっぱり気になるのは左右差です」
薩摩「オペじゃないので、1回で完璧な状態にもっていくことは難しいですが、りんたろー。さんの場合、かなりわかりやすい効果が期待できると思いますよ。正しい位置を筋肉や骨が記憶できるよう、毎日、ほんの少しのセルフケア(その方法は後日公開します!)も実践していただければ、顔の縦幅は短くなりますよ」
りんたろー。「顔まで短くなるんだ!」
編集部「オンライン会議が増え、自分の顔をまじまじと見てしまうことが増えたためか、先生に顔を整えてもらっているVOCE編集者やスタッフも多いですよ」
りんたろー。「めっちゃくちゃ楽しみじゃん!」
猫背が「デカ顔」の原因に!?
薩摩「さぁ立ってください。体のゆがみも見てみましょう」
薩摩「骨盤が右回りにゆがんでますね」
りんたろー。「座っているときに右脚を上にして組んでいることが多いです」
薩摩「人間の体は右側に重い臓器の肝臓があるので、右回りにゆがみがちな人が多いんですよ」
りんたろー。「なるほど~」
薩摩「右回りにゆがむと左足が上げづらくなるから、左足のかかとが減りやすいんですよ。今日、履いてきた靴のソールを見てみましょう」
りんたろー。「(靴のかかとを見て……)両方とも外側が減ってますね」
薩摩「なるほど。りんたろー。さんの場合は、歩行の際は内側の前方重心になってしまっているということですね」
りんたろー。「んっ? 外側が減っているから、外側重心じゃなくて?」
薩摩「ソールは、重心がのっていない箇所が削れてしまいがちなんですよ」
りんたろー。「んっ(混乱)?」
薩摩「説明しますね。りんたろー。さんの場合は、おそらく前側重心になっているために足が上がりきらず、歩行の際にすり足気味になり、地面をこすっているような状態になっているのだと思います。さらに、内側重心なので足の運びが外回旋気味になってしまっている。つまり、外から内に向かって足をぶん回しながら歩いているようなイメージです。だから、重心が最ものっていない、かかと部分の外側が削れてすり減ってしまうというわけです」
りんたろー。「なるほど!」
薩摩「歩行の際の正しい足裏の体重の運び方は、かかとの中央→小指のつけ根→親指のつけ根→親指です」
りんたろー。「ということは、僕の場合は?」
薩摩「おそらく、かかとの内側→親指のつけ根、以上!」
りんたろー。「えっ! 全然、上手に足裏を使えてない感じですね(苦笑)」
薩摩「もっと細かく見ていきましょう。骨盤のゆがみも、重心の偏りも、あごのゆがみも全部連動しているんです。身体は無意識下にいろいろなところでバランスを取ろうとがんばってくれちゃうから、どこか1箇所のゆがみを正すだけでは不十分なんですよ。逆に、それが原因でどんどん他のゆがみを誘発してしまう場合だってある」
りんたろー。(キョトン)
薩摩「骨太郎を使って説明しますね!」
りんたろー。「ほねたろー? なんか親近感ある名前」
薩摩「骨盤から背骨に沿って脊柱起立筋という筋肉が頭の後ろまでつながっています。骨盤がゆがむと脊柱起立筋が頭蓋骨と顎関節を引っ張って、それがあごをゆがませるひとつの原因に。さらに、りんたろー。さんは、猫背気味だから前側重心になっていて、あごがいっそう出てしまい、その結果、顔が長く見えています。この背中のゆがみをとると、顔の縦幅は短くなるし、目の位置も中央に寄ってくるはずです」
女の子と小顔のトレードオフ問題!?
りんたろー。「ヘアメイクさんに目を近づける目頭切開ラインをおそわったけど、小顔矯正でも目が寄せられるんだ! エグ!」
薩摩「骨がゆがむとその上の筋膜や筋肉が雪崩のようにずれて、顔が外へ外へと広がってしまうんです。調子がよければ寝ている間に自然と元に戻るんですけど、例えば睡眠不足だと元に戻りきらないうちに朝になってしまう。人間って、起きている時に生じたゆがみを寝返りで調整しているんですよ。今日はこの後、施術をしたら、寝返りがうてるように広いベッドでゆったりと寝てほしいところです」
りんたろー。「いつも女の子が隣に寝ているので、寝返りは自由にうてないかも!」
薩摩「なるほど(笑)。ペットを室内で飼われている方も注意が必要です。無意識に気を使われていて、寝返りをうてていない方が多い」
編集部「りんたろー。さんも、犬を飼われていますけど問題ないですね」
りんたろー。「うちのタクールは、ベッドに勝手に入ってくることはないので大丈夫(笑)」
薩摩「あと、腕枕が最悪です。片側だけに圧がかかる上、まったく寝返りがうてなくなっちゃうので」
編集部「しばらく腕枕も禁止でお願いします(笑)」
りんたろー。「小顔か、女の子か。それが問題だ!」
虫歯も小顔獲得を阻むハードルに!?
薩摩「とにもかくにも、身体のゆがみをそのままにしておくと、顔は外側にむかって大きくなるんですよ。りんたろー。さんはかなり前側重心だから、それがあごが前に出し、顔を長く見せている主原因です。かかとくらいに重心を持ってきて、立ってみてください」
りんたろー。「マジ!? 後ろに超倒れている感覚で、違和感しかないんですけど? えっ、皆、こんな感覚で立ってるんですか?」
薩摩「壁に背中をあてて見るとわかりやすいです。両肩つけてみてください」
りんたろー。「えっ、正しい立ち方って、こんなに後ろ重心なの? これ、壁がなかったら後ろに倒れそう。ってことは、俺、相当、前側重心ってことなんですね?」
薩摩「矯正した後に立つと、これが普通に感じられるようになりますから」
りんたろー。「へえ!」
薩摩「そのままの姿勢をキープして、口の形を『あー、いー』としてください」
りんたろー。「あーーーー、いーーーー」
薩摩「右で噛むことが多いすか?」
りんたろー。「(しばし、考えて)あ、多いです」
薩摩「虫歯は、ありますか?」
りんたろー。「今は、治療済みです。若手のときにお金がなくて歯医者に行けなかったんです。悪いままにしてしまっていたから、その時の噛み癖が残っているかもしれないです」
薩摩「耳の穴を固定して、顔の角度のズレと左右差を見るために撮影しますね」
りんたろー。「こんなにきちんとBEFORE撮影したの初めてかも!」
薩摩「鼻筋から目頭までの位置も、頬もあご幅も、少しずつ左のほうが広いのが分かりますね。目からあごまでと鼻と唇までの距離も少し長くなっていると思いますので、これを矯正して整えていければと思います」
薩摩「そして、足を見てみると、足裏のアーチがつぶれて、重心が内側に入っちゃってますね。りんたろー。さんの場合は、外反母趾気味で、しっかり足裏が使えず、内側前重心になってしまっている」
りんたろー。「だから、重心がのっていないかかとの外側のソールが減ってしまっていた!」
薩摩「さすが、飲み込みが早い! 親指が外反している人は、内側前重心がどんどん強まってしまいます。足裏は3点(かかと、小指、親指の付け根)に重心を分散させて立つのが正しいのだけれど、前屈み気味で内側重心のりんたろー。さんは親指の付け根だけで1点立ちしているような状態に近いです。きちんと足裏のアーチ(土踏まず)をつくっていかないと、せっかく顔のゆがみをとっても、すぐに元に戻っちゃいます」
りんたろー。「えっ! そうなんですか? 顔は顔だけいじっていてもダメなんですね。足は疲れやすいし、脚全体のむくみもひどいんです」
薩摩「歩行の際に衝撃吸収の役割を果たしている土踏まずの機能を上手に使えていない可能性が高いですね!」
りんたろー。「なるほど」
薩摩「そして、足が内側に倒れてしまうことで、まわりまわって、あごが前に出やすくなっている。とにかく身体はバランスをとるために、どこかがゆがんだら、ちょっとずつちょっとずつズラして、良くも悪くもどうにかバランスをとれるようにしてしまうんです。極論を言うなら、りんたろー。さんの場合、あごが前に出て顔が長く見えるのは立ち方のせい、と言えなくもないわけです」
りんたろー。「もう、先生、徹底的に改造してください。きちんとセルフケアも頑張るので!」
薩摩「とても良い骨格を持っているし、本当に外国人のように彫りの深い顔立ちだし。もっともっとイケメンになっていただくお手伝いをしたいと思います! さっそく施術に入りましょう」
編集部「実は、今回もちょっと痛いです」
りんたろー。「マジ!? ミオドレとどっちが痛い?」
編集部「……(無言)」
りんたろー。「うそでしょ? マジで?」
薩摩「大丈夫、そんなに痛くないですよ。ははははっ!」
りんたろー。「……」
訪れたのは……
さつま骨格矯正 渋谷本院
住所 渋谷区渋谷3-27-4藤本ビル 3F、4F
電話 03・5468・0910
今回のPRICE
『歪み小顔矯正+骨盤矯正』初回 ¥29700(90分)、2回目以降 ¥22000(60分)※初回は整顔キレイポジショナーTM付き
【今日の一句】
腕枕 禁止令出た 小顔道
さぁて、来週のりんたろー。さんは?
薩摩先生から、なぜ自分の顔が長くなり、左右差が出てしまうのか、そのメカニズムをうかがい、俄然やる気を出していたりんたろー。さんでしたが、「ミオドレ級に痛いかも?」と聞いた途端、やや戦意喪失ぎみ。けれど、美しさを極めるため、勇気を振り絞って、施術台に横たわることに。さて、その痛みを超えた先にどんな変化が待っているのか!?
次回、「りんたろー。あごの大切さを知る」
【プロフィール】
りんたろー。
1986年生まれ。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。2017年末に兼近大樹を誘い、お笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のツッコミを担当。ネタ作りも担う。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】@Rin_the_Sky
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@exit_official
【りんたろー。個人YouTube】EXITりんたろー。のYouTubeチャンネル
薩摩宗治先生
さつま骨格矯正 渋谷本院、表参道 青山院総院長。柔道整復師、顎顔面骨格矯正師、歯学学士。柔道整復師として30年のキャリアを持ち、ゆがみ、骨格矯正を追求した結果、矯正術とセルフケア、ゆがみ予防の重要性を説いた「さつま式メソッド」を提唱。その後、ゆがみと嚙み合わせの関係性に興味を抱き、43歳で歯科大学に入学、卒業。整形級に顔が変わると、著名人からも熱い信頼を得ている。著書は『「ゆがみ」がなければ、あなたはもっと美しい!顔面筋革命』(講談社)。
撮影/目黒智子 取材・文/山本美和