「大胆な人もいますけど、どちらかというと自分は慎重なタイプですね」
「子どものときからTVゲームは好きでした。ジャンル問わず、ひととおりのゲームはやったくらい。コロナ禍で、家で過ごす時間が増えたときに、家でできる趣味として本格的にゲームを始めようと思ったんです」
「自分視点でプレーヤーを操作して戦うシューティングゲームをやっています。以前はまとまったオフがあったりすると、1日10時間くらいプレーしていたときもありました。それこそ、ご飯を食べながらゲームをしていたくらい(笑)」
「ソロでプレーするのではなく、オンラインで、3人チームで対戦したりするのですが、それぞれに役割を担ったり、話し合いながら戦うのが楽しい。人によって戦うスタイルも全然、違うので、意外とゲームしているときのほうが、その人の性格も見えてくるんです。サッカーと一緒で、チームプレーなので、大切なのはやっぱりチームワーク。協調性が問われるのもおもしろいところです」
「性格、めっちゃ、超、出ます」と言って笑う渡邊は、ピッチではなく、画面のなかではどのようなプレースタイルなのか。
「自分は臆病ですね(笑)。大胆な行動に出られないというか、かなり慎重で。人によっては、前から突っ込んでいって、ひたすら目の前の相手を倒す戦い方をする人もいるのですが、自分はきちんと計画や戦略を立てて、綿密に状況を把握して行動するタイプ。無謀な戦い方については、やめようと言うくらいです」
「理不尽な攻撃をされると、ついついイラッとして、どんどん突っ込んでいっちゃうときもあるんですよね。そこもサッカーに通じるところがあるかもしれない。相手に激しく来られると、負けたくないと思ってプレーが強気になるときもあるので」
「俺がパソコンを買ってゲームを始めたと言ったら、(小泉)佳穂も興味を持ったのか、同じようにパソコンを買って一緒にゲームをするようになりました。一緒に対戦してみたら、佳穂は佳穂。サッカーしているときもあのまんまなんですよね(笑)」
「佳穂とは、オンライン対戦中に、ゲームの話だけでなく、サッカーの話になることもあって。そのとき、お互いにポロっと本音が出たりする。それがのちのちのプレーに生きたりもするので、ゲームもコミュニケーションのひとつだと思います」
(取材・文/原田大輔)