新幹線の空席状況を知りたいときに、一番手軽に確認できるのが「JRサイバーステーション」。全国の新幹線・特急列車の空席照会や、新幹線の運転状況を検索できるサイトです。ただしサイバーステーションからは、各列車の空席の位置を表示したシートマップは見られません。空席確認用のサービスで、きっぷの予約はできない点に注意しましょう。
JR東日本「えきねっと」やJR東海「エクスプレス予約」など、JR各社が提供する以下のサイトであれば、シートマップを見ながら予約をすることができます。会員登録をしないとシートマップが確認できないサイトもあるので、詳細は各ページをご確認ください。
駅の窓口やJR券の取り扱いがある旅行会社の店頭であれば、空席状況だけでなくどの座席が空いているかも確認してもらえます。……とはいっても窓口は混みあっていることが多いので、空席状況の確認だけのために行列に並んだり、係員にひとつひとつの列車の空席状況を見てもらったりするのは難しいところ。
そんなときは、駅に設置されている「指定席券売機」を利用しましょう。新幹線の乗車日と乗降駅、時間帯などを指定すると空席状況が一覧で表示され、列車を指定するとシートマップも見ることができます。ただし駅によっては指定席券売機の設置台数が少ないため、きっぷを購入する人の迷惑にならないように気を付けましょう。
ネット環境がない、駅が遠いなどの理由で空席照会が難しい方は、電話で問い合わせることができます。
JRのきっぷは乗車日1ヶ月前の午前10時に発売します。お盆やGWなど繁忙期に新幹線を利用するのであれば、とにかく早く指定席特急券を購入しましょう。ただしきっぷは購入するとすぐに取消料の対象となるため、何となく購入しておく、というのはおすすめしません。乗車日や時間などは乗車前に1回だけ無料で変更できますが、繁忙期はどの列車も満席になり、変更自体が難しくなる可能性があります。
きっぷを買いそびれて満席になってしまったけど何とか座席を確保したい、そんなときに裏ワザのようなものはあるでしょうか?以下をご参考ください。
●乗車する新幹線の終点をチェック
例えばのぞみを東京駅から名古屋駅まで乗車する場合、同じのぞみでも博多駅まで行く列車もあれば、名古屋駅どまり、新大阪駅までなど行き先が異なります。名古屋駅どまりの列車であれば名古屋以西へ行く人はあまり乗車しないので、競争率が少しだけ低くなる可能性があります。
●ラッチ内乗り継ぎをする
複数の新幹線を乗り継いでも、改札を出なければ通しの特急料金で乗車OK。これを「ラッチ内乗り継ぎ」と言います。例えば東京駅から広島駅まで乗車する場合に、東京駅から名古屋駅まではひかりに空席があり、名古屋駅から広島駅までは接続時間の良いのぞみが空いていた、というケースであれば、指定席を乗り継いで利用することができます。
●旅行会社のパッケージツアーを探す
旅行会社によってはツアー用に座席を確保している場合があるため、確認してみるのもひとつの方法。ただし出発日が近い場合はすでに座席をJRに返してしまっている場合や、ツアーで泊まれるホテル自体の空きがないなど、ツアーが申し込めないこともあります。
●自由席に乗るなら編成をチェック
どうしても空いていないときは自由席に乗車するしかありません。なるべく朝早く、または夜遅い時間を狙いましょう。東海道新幹線であれば、のぞみよりひかり・こだまの方が自由席車両が多いなど、各列車で編成の違いがあります。ただし東北新幹線の一部列車は全車指定席のため、満席の場合のみ発売する「立席(たちせき)特急券」を購入して、デッキなどに立って乗車することになります。