2024年までに10機配備へ
アメリカ軍は2018年10月1日(月)、横田基地(東京都福生市)へCV-22「オスプレイ」5機を正式に配備開始しました。同機が日本国内で沖縄県外に正式配備されるのはこれが初めてです。
横田基地でデモンストレーション飛行するCV-22「オスプレイ」。2018年9月15日、横田基地日米友好祭にて(画像:アメリカ空軍)。
防衛省北関東防衛局によると、アメリカ軍は2024年までに段階的に10機のCV-22「オスプレイ」と、約450人の人員を横田基地へ配備するとしています。具体的な時期については明らかになっていませんが、日本政府と緊密に連携していきたいと説明しているとのことです。
「オスプレイ」に関しては、日米間で「日本国における新たな航空機(MV-22)に関する日米合同委員会合意」(2012〈平成24〉年9月19日)がなされており、アメリカ側はCV-22の日本国内運用に際しても、これを遵守する旨を明言しています。合意には「日本に着任するすべての乗組員は、熟練しており、必要な資格を有する」ことや、日本における訓練の継続、日本固有の地形や気候の熟知、整備要員の訓練の徹底などがうたわれています。また、騒音などへの対応も、「既存の全ての日米合意が遵守されます」(防衛省)といいます。
なお、上述の「MV-22」はアメリカ海兵隊向けのタイプであり、今回配備されたCV-22はアメリカ空軍向けのタイプで、機体構造やエンジンなどの基本性能は同一ですが、「従事する任務が異なることから、MV-22にはない地形追随装置などを装備しています」(防衛省)とのことです。また防衛省によると、横田基地への配備については「運用や訓練上のニーズ」「機体整備のための施設が活用できること」「CV-22やその要因を受け入れるためのスペースを有していること」などを理由に、「(アメリカ側は)総合的に勘案して、CV-22を横田飛行場(基地)へ配備することを決定しました」と説明しています。
【写真】空中給油を受けるCV-22「オスプレイ」
空中給油を受けるCV-22「オスプレイ」(画像:アメリカ空軍)。
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