スマホにQRコードを表示させて改札口を通過
JR東日本の伊東線3駅(熱海、来宮、伊東)改札口に、QRコード読み取り端末が導入されました。
東急とJR東日本、伊豆急が伊豆エリアを中心に展開している観光型MaaS「Izuko」の実証実験フェーズ3が、2020年11月16日(月)に始まったことにともなうものです。
QRコード読み取り端末が設置された熱海駅の有人改札(2020年11月27日、恵 知仁撮影)。
スマホで利用する「Izuko」のデジタルフリーパスには、JR東日本の伊東線(熱海~伊東)に乗れるものが存在。それで先述の伊東線3駅で乗降する場合、スマホにデジタルフリーパスのQRコードを表示させ、それをこの読み取り端末にかざし、改札口を通過します。
新宿駅と高輪ゲートウェイ駅で、JR東日本はQRコード読み取り機能を備えた「タッチしやすい自動改札機」の実証実験を行っていましたが、それとは別のものです。
JR東日本の担当者によると、「MaaS」の実証実験でQRコード読み取り端末を導入するのは今回が初めてとのこと。今後、他エリアの「MaaS」デジタルチケットでも使っていきたいと考えているそうです。
「青春18きっぷ」でも使えたら便利ですね
今回、JR東日本が伊東線3駅にQRコード読み取り端末を導入した理由について、「スムーズにご利用いただく」ことがあるそうです。
熱海駅は観光の利用者も多く、有人改札口に行列ができることも珍しくありません。そして「Izuko」のデジタルフリーパスは、自動改札を使えません。
そこで、有人改札口にQRコード読み取り端末を設置。デジタルフリーパス利用者は、行列に並んで駅係員にそれを見せなくとも、QRコードを端末にかざせばスムーズに改札を通過できる、というワケです。利用状況のデータも取りやすいでしょう。
自動改札を利用できない「青春18きっぷ」利用時、有人改札が混雑していてなかなか通過できないことは珍しくありませんが、そんなとき、このQRコードのようなシステムがあったら便利だなと、取材していて思いました。
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