まず山手線と中央線の57駅から
JR東日本とセントラル警備保障が2017年9月7日(木)、交通系ICカード「Suica」「PASMO」を使った子ども見守りサービス「まもレール」を開始すると発表しました。
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-954/rssitem-1252052/ac0e8df3ffb6746b4ef8e9b970f292e4666751db.jpg)
子ども見守りサービス「まもレール」のロゴマーク(画像:JR東日本)。
JR東日本グループが推進する、子育て支援を通じた地域活性化事業「HAPPY CHILD PROJECT」の一環。子どもが「Suica」「PASMO」で対象駅の自動改札を通過すると、保護者のスマートフォンなどの携帯端末に「利用駅」「通過時刻」「チャージ残高」が通知される仕組みです。電子メールのほか、「JR東日本アプリ」で通知させることもできます。「まもレール」という名前は、「守れる」と、線路を意味する「レール」を掛け合わせた造語で、「安心して見守れる」という思いを込めたとのこと。
サービス開始は、2017年10月1日(日)から。当初の対象駅は、山手線(全29駅)と中央線(32駅)の計57駅です(重複4駅)。
●山手線
東京、神田、秋葉原、御徒町、上野、鶯谷、日暮里、西日暮里、田端、駒込、巣鴨、大塚、池袋、目白、高田馬場、新大久保、新宿、代々木、原宿、渋谷、恵比寿、目黒、五反田、大崎、品川、田町、浜松町、新橋、有楽町
●中央線
東京、神田、御茶ノ水、水道橋、飯田橋、市ケ谷、四ツ谷、信濃町、千駄ケ谷、代々木、新宿、大久保、東中野、中野、高円寺、阿佐ケ谷、荻窪、西荻窪、吉祥寺、三鷹、武蔵境、東小金井、武蔵小金井、国分寺、西国分寺、国立、立川、日野、豊田、八王子、西八王子、高尾
2018年春までに首都圏244駅へサービス拡大
この「まもレール」は2018年春までに首都圏244駅へサービスが拡大される計画で、対象は以下の通りです。
●2018年春までにサービス開始
・京浜東北・根岸線(大船~大宮)
・東海道線(東京~平塚)
・横須賀線(東京~逗子)
・青梅線(立川~拝島)
・埼京線・川越線(大崎~川越)
・宇都宮線(東京~上野~蓮田)
・常磐線(品川~上野~取手/各駅停車を含むが、綾瀬駅は除く)
・総武線(東京・秋葉原~千葉/各駅停車を含む)
・内房・外房線(千葉~蘇我)
・京葉線(東京~蘇我)
・南武線(川崎~立川)
・横浜線(東神奈川~八王子)
・武蔵野線(府中本町~西船橋)
利用料金は、子ども1人と保護者1人(通知先)という組み合わせで月額500円(税抜)。子ども1人につき通知先は2件まで登録できますが、100円が追加されます。入会金や事務手数料などの初期費用は不要。サービスの対象者(子ども)は小学生、中学生、高校生です。
申し込みの受付は9月13日(水)9時から、「まもレール」のウェブサイトで開始されます。登録時には子どもが使用するICカードのほか、申込みする保護者と子どもの同居が確認できる本人・住所確認書類(発行6ヶ月以内の住民票、健康保険証)などが必要です。
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-954/rssitem-1252052/f0799aef6a6fa9fc92d3eac40f462728658a9f74.jpg)
「まもレール」は有効と話す尾木ママ(2017年9月7日、乗りものニュース編集部撮影)。
サービスを開発したセントラル警備保障によると、「まもレール」は子どもの見守りサービスであるものの、保護者から子どもへの過干渉を防ぎ、親子間にほどよい距離感を保ってもらいたいというコンセプトがあるそうです。
9月7日(木)の「まもレール」発表会に出席した教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹さんも、「保護者の過干渉は、子どもの精神的な自立をシャットアウトします。かといって放任もダメ。子どもには、保護者から見守って欲しいという複雑な心理があります」と話し、そのような観点からも、「まもレール」は有効なサービスであると話しました。
【路線図】2018年春までに「まもレール」サービスが開始される244駅
![](https://scdn.line-apps.com/stf/linenews-issue-954/rssitem-1252052/01f23eadc0bd1aff380c74c3fc51d7d9c8c2adbb.jpg)
2018年春までに、「まもレール」のサービスはこの区間244駅へ拡大される(画像:JR東日本)。