使用機は「ハワイの海」がモチーフの2号機 フライトは約3か月ぶり
ANA(全日空)が2020年9月20日(日)、自社で保有する総2階建てのA380型機「フライングホヌ」を使って、成田発成田行きの周遊チャーターフライトを実施しました。このチャーターフライトは8月22日に初めて行われ、今回が2回目になります。
ANA「フライングホヌ チャーターフライト」第2弾の様子(2020年9月20日、乗りものニュース編集部撮影)。
ANAは2020年9月現在、A380型機を2機保有しています。2019年5月の就航開始以来、成田~ホノルル線で使われてきました。
このことから、就航先のハワイで「神聖な生き物」といわれている「ホヌ(ウミガメ)」にちなみ、機体ごとに異なる「ウミガメ」の特別塗装が施されているのが特徴で、これにちなみ機体にも「フライングホヌ(空飛ぶウミガメ)」の愛称がついています。総座席数は520席で4クラスと、その大きさゆえの客席数を配します。
ただ、新型コロナウイルスの影響をうけ、国際線旅客需要が大きく減退したことから、3月25日の成田着便をもってA380型機はホノルル線の運用から外れました。そのようななか利用者側の声に応え、ANAは「目的地に行くためではなくフライトそのものを目的とする」チャーター便を企画し実施します。
第1弾は冒頭のとおり8月22日に実施されましたが、倍率150倍という超高倍率で、利用者側から継続の要望も多かったため、ANAは第2弾を企画、「シルバーウィーク」の連休中に開催することにしたのです。
8月の初回チャーターフライトは「ハワイの空」をイメージしたブルーの1号機(機番:JA381A)が担いましたが、今回は、「ハワイの海」をイメージしたエメラルドグリーンの2号機(機番:JA382A)が用いられました。2号機のフライトは6月22日以来で、旅客を乗せて飛ぶのは約半年ぶりとのことです。
機内の様子や飛行ルート 同日にはハワイらしい発表も
フライト自体を目的とする「フライングホヌ」での「どこにもいかないフライト」、ANAによると、機内では就航先のハワイにちなんだイベントを実施しているといいます。
「ハワイ気分を楽しんでいただけるよう、機内でのハワイ演出や抽選会、オリジナルグッズのお土産など、様々なおもてなしを用意しました。また、アロハシャツなどハワイを感じられる服装でご参加いただいたお客様にはプレゼントを差し上げています」(ANA)。
ANA「フライングホヌ チャーターフライト」第2弾でファーストクラス搭乗者に配られた記念品(2020年9月20日、乗りものニュース編集部撮影)。
この日の乗客数は330人で、前回の334人(幼児含む)とほぼ同等。今回の応募倍率も約110倍でした。フライトは成田空港を14時ごろに出発、富士山、伊豆大島の三原山を中心に遊覧し、16時ごろに成田空港に到着しています。
なおANAでは「ハワイの夕日」をイメージした「フライングホヌ」3号機も納入される予定。現在機体は完成しているものの、納入は最短でも今秋以降となる見通しです。
ちなみに同日、ANAは公式通販サイトのA-Styleで「ANA Hawaiiマスク」を販売することも発表。こちらは2020年内の販売を実現できるよう企画中とのことです。
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