大相撲秋巡業が愛知県常滑市で開催され、人気力士目当てに多くの人が訪れました。
そんな中、愛知県西尾市出身で24歳の期待の若手が土俵を沸かせました。
28日発表された大相撲九州場所の番付。先場所2度目の優勝を果たした御嶽海は、今場所「東の関脇」で、大関とりが期待されます。
そんな九州場所に先立って、愛知県の中部国際空港近くに開業したAichi Sky Expoで行われたのは…。
(リポート)
「会場はオープン間もない愛知県国際展示場、Sky Expoです。
この広い会場で大相撲の巡業が行われるのは、もちろん初めてです」
広い展示場の真ん中にできた土俵。幕内力士の取り組みや、横綱・白鵬の土俵入りが披露されました。
そこで一際注目を集めたのが、空港のそばにある愛知県西尾市の名産品『抹茶』の色のまわしを着けて登場した、西尾市吉良町出身の魁勝。
秋場所で十両に昇進して初めて地元に帰ってきました。
Q.関取で初めて地元に帰ってきていかがですか?
魁勝:
「やっぱり嬉しいですね」
土俵のそばでも、地元の人から続々プレゼントが!
地元の人:
「もっと番付を上げて、ぜひ地元に戻ってきてください」
ブラジル日系2世の父・勝美さんの指導を受け、小学生の頃に柔道を始めた魁勝。
実は勝美さんは、ブラジルのアマチュア相撲の経験者で、自身も相撲に興味を持つようになりました。
父・勝美さん:
「(十両で地元凱旋は)嬉しいですね、やっぱね。地元のみんなの力があって、自分1人で上がってきたわけじゃないし、みんながおってはじめて自分が関取になれる。
それだけ忘れるなといつも言ってます」
その魁勝と、十両筆頭・徳勝龍の一番。
正面からぶつかり合うと、力で相手を一気に土俵の外へ。見事、寄り切りで、故郷に錦を飾りました。
魁勝:
「応援してくれてる(地元の)皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」
地元の人たちからパワーをもらった魁勝。九州場所ではさらなる活躍に期待です。