「真犯人フラグ」(日本テレビ系)や「未来への10カウント」(テレビ朝日系)に続き、永野芽郁主演の火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)へ出演する坂東龍汰。2021年冬から7クール連続でドラマに出演し、話題作が続く坂東に、「ユニコーンに乗って」の話やドラマへの思い、自己表現などを語ってもらった。
「ユニコーンに乗って」は、性格に難ありの天才に挑戦
――7月期ドラマ「ユニコーンに乗って」への出演が決まった経緯を教えてください。
2021年10月期のドラマ「この初恋はフィクションです」(TBS系※一部地域をのぞく)でお世話になったプロデューサーの方が、「ユニコーンに乗って」を担当されるとのことでオファーをいただきました。一度ご一緒した方からオファーをいただけるのは、すごく嬉しいですし、頑張らなきゃなという気持ちでいっぱいです。
――今回、坂東さんが演じる森本海斗は、どんな役なのでしょうか?
永野芽郁さんが演じる成川佐奈がCEOを務める教育系スタートアップ企業「ドリームポニー」で働く現役大学生のプログラマーなのですが、性格難ありな天才で…。ファッションも髪型もトリッキーなんですよね(笑)。ただ、脚本もめちゃくちゃおもしろくてすごく引き込まれますし、演じていて楽しいです。
――役作りのためにされたことはありますか?
基本的にどの役の時も作り込むことはせず、脚本の中から読み取れるエッセンスで、できるだけ自分の音で演じられたらと思っています。ただ、今回演じた森本海斗は自分が触れてこなかった用語をたくさん話すので、プログラマーさんのYouTubeをいくつか見てどんなお話をされてるのかということは学びました。聞き馴染みのないC言語は理解するのに時間がかかりましたし、そういう意味でも挑戦しがいがある役でした。
――ドラマの注目ポイントを教えてください。
まだ撮影も始まったばっかりなので、どういうふうになっていくかはわからないのですが、脚本を読んだ印象では新しいことを始めることや、夢に向かって突き進んでいるドリポニメンバーの姿がかっこいいなという印象を受けています。大人が頑張る青春ドラマという感じなので、ぜひこの夏ハマるドラマになれば嬉しいです。
大御所から感じる「圧倒的なオーラと牽引力」
――「ユニコーンに乗って」では「真犯人フラグ」で共演した西島秀俊さんも出演されますね。
そうなんですよ!西島さんは「真犯人フラグ」のときから大変お世話になっていたので、すごく心強いんですよね。もうめちゃくちゃ優しいですし、現場を明るく盛り上げてくださりますし、気遣いの鬼で…僕、すごく大好きなんです!まだ、撮影が始まってから数日しか経っていないですし、西島さん以外は皆さんはじめましてなのですが、頼れる大先輩がいるので、これからが楽しみです。
――西島さんに続き、4月期のドラマ「未来への10カウント」では木村拓哉さんとも共演されていました。すごい方との共演が続いています。
やはり大先輩と共演すると、圧倒的なオーラと牽引力は感じますね。「こういうふうに現場を引っ張っていくんだ」って。
木村拓哉さんはお会いするよりも前から、一方的にずっと知っていた方なので、お会いできるだけでも嬉しかったですし、共演させていただけたことが財産になりました。西島さんもそうですし、満島ひかりさんもそうですが、時代を築いてきた方と共演することで見て盗めることはたくさんありましたね。「みら10」に関しては、僕以外の生徒役の人たちもそう感じていると思うのですが、かなり刺激的な3カ月でした。
多忙な中でも、写真や水彩画でバランスを取っている
――2021年8月からWEBザテレビジョンでは、約1年間、「坂東龍汰の推しごとパパラッチ」を連載してくださっています。連載を続けている感想を教えてください。
ファンの方からTwitter上でリプライをいただいたり、InstagramのDMをいただいたりと結構反響がありますね。あとは、昔の写真や修学旅行の話が上がった時には、地元の仲間や先生から連絡をいただきました。作品をきっかけに僕を知ってくださった方には、坂東龍汰がどんな人なのかをこの連載きっかけに伝われば良いなと思っています。
――「推しごとパパラッチ」はカメラ連載ですが、表現することが好きなんでしょうか。
自分の時間が割けないことも増えてきたのですが、相変わらず現場で写真を撮ったりしていますし、カメラは持ち歩いています。最近はバラエティーで水彩画をやらせていただいていますし、何かを表現することは好きですね。
――忙しい毎日の中で「カメラや水彩画で表現したい」と思える原動力は何なのでしょうか?
僕の場合、忙しくなればなるほど、それが逆に息抜きになってくるんですよね。1つのことに完全集中している時間も大事なのですが、それ以外のことに集中する時間があることで逆にインプットとアウトプットのバランスが取れている気がします。無心になって絵を描いている時間や、写真を撮っている時間、「誰に見せよう」とか「誰に書こう」と考えながら連載のことを考えている時間って幸せなんです。
7クール連続ドラマ出演の大活躍でも「謙虚な気持ちで続けていきたい」
――坂東さんが2021年冬から7クール連続でドラマに出演していることがニュースになっていましたね。
そうみたいですね。僕自身、ただ目の前のことを一生懸命やってきただけの2年間だったので、全然そんな実感はなく、取り上げていただいたときに「まじか!」と驚きました。
――7クール連続って実現が難しいことだと思いますが、坂東さん自身もドラマのお仕事に対して強い思い入れがあるのでしょうか?
映画もドラマもお芝居という共通項で結ばれているので、僕としてはフラットに思っていますし、どちらの現場も同じマインドで全力で向き合わせていただいています。ドラマと映画どちらが好きかということは、あまり考えたことがないですね。
――出演作が続いていることに関して、ご自身の意識に変化はありましたか?
変化はないんですよね。今のままフラットな状態で、いろんな人とお話をしながら、いい作品を作っていけるような俳優になっていきたいなと思っています。そう思うのは、自分が影響を受けている先輩や、仲良くさせていただいている先輩が皆んなそうで、心地良い音で会話できる人たちだからなんでしょうね。そういう方々が周りにいるので大丈夫だとは思いますが、自分を見失ったら一気に転落していくと思うので、謙虚に初心者のつもりでやっていきたいです。
――俳優になると決めた時、お父様は反対していたとのことですが、近年の坂東さんの活躍をお父様はどう見ているのでしょう?
1番喜んでいますね(笑)。つい先日も「みら10の最終回見たよ!見せ場があってよかったね!」と電話が来ました。親父はすごく映画好きということもあって、いろんな本を読んでは「映画化したいな」と言ったり「これをプロデューサーに持ち込め」とか「スターウォーズを超えるぞ」って言ってきます(笑)。
今振り返ると、そういう熱い親父だからこそ、この世界に入る厳しさを説いてくれたんだと思いますね。僕はそんな親父の発言に刺激を受けて、成長できたので、親父には感謝しています。
――今後、坂東さんはどのようなことをやりたいと考えていますか?
昔から言っているのですが、海外の映画祭に出れたらなと思っています。これに関しては、言いすぎて社長にも「言うな」って言われてるんですけどね(笑)。でも、それ以外の夢があんまり思いつかないので、結局それが夢なんだと思いますね。
取材・文=於ありさ
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