2014年に結成された、原宿発の5人組アイドルグループ・神宿。
デビュー当初から精力的にライブをこなし、主演映画が2本制作されたり、YouTubeで自分たちのチャンネルを持つなど、幅広いジャンルで活動し、注目を浴びている。
ザテレビジョンでは、9月29日(日)に幕張メッセで行われる5周年記念ワンマンライブ「神が宿る場所~君が君らしくあればいいのさ~」へ向けて、メンバーである一ノ瀬みか、羽島めい、羽島みき、塩見きら、小山ひなの魅力に迫る個人インタビュー連載を実施中。
これまでの活動の歴史やメンバーへの思いなどを掘り下げる。
“カウントダウン3”に突入した第3弾は、ぽっちゃり系の子豚キャラでありながら、歌とダンスの核となるメンバー・小山ひなが登場!
偶然が偶然を呼んだスカウト秘話や自身の成長と野望、今ハマっている食べ物などについて語ってもらった。
また、緊急企画(?)「○○ベスト3」では、大好きなすしネタを披露!
――5年前にスカウトされた時のことは覚えていますか?
私は当時長野に住んでいて、夏休みにママと原宿に買い物に来ていた時に声を掛けられました。
それまでも、何度か声を掛けていただいたことはあったんですけど、その時だけ「この人の話を聞いてみようかな」って思ったんです。
――何かピンと来るものがあったんですか?
それが分かんないんですよ(笑)。何でだったんだろう。たまたまだったのかなぁ。
――怪しいなとは思わなかった?
私は田舎者だし、全部怪しいなと思っていたんですけど、その時は話だけ聞いて帰りました。
そして、1、2週間後ぐらいにまた東京に行く機会があって、ちょうど私が東京にいる時に電話が掛かってきて「今から空いていますか?」って聞かれたんです。
――すごい偶然ですね。
そうなんですよ! その偶然が運命かもって思っちゃって(笑)。あらためて話を聞いたんですけど、長野から通うことになるし、デビューの日が年に1回のダンス部(高校の部活)の発表会と被っていたんです。
最後まで悩んで、悩んで、結果的に神宿を選びました。
――ダンス部に入っていたということは、人前で何かをやることは好きだった?
めっちゃ人前に出るのが嫌いなんですよね(笑)。ダンスも発表会とかは嫌で、何か「ダンス部!」って言いたかったんです。中学の時は吹奏楽部だったので、高校に入ったらカッコよくてノリの良い部活に入ろうと思ってダンス部に。
でも人前に出るのは苦手。できれば後ろにいたいっていう思いは昔から変わらないんですけど…アイドルになっちゃいました(笑)。
――子どものころ憧れていた芸能人は?
幼稚園の時に一瞬だけ「おジャ魔女どれみ」(1999年ほか、テレビ朝日系)のおんぷちゃんに憧れた時期があったんです。それぐらいかなぁ? 全然興味がなかったですし、自分とは違う世界だと思っていました。
――神宿の特徴は“ライブがレッスン”だと聞きました。
土日にライブがあったんですけど、1日に3、4回もやるんですよ。レッスンはほぼなくて、新曲も4時間ぐらい練習したらすぐ本番って感じ。
アイドルがどういうものなのか分かっていなかったから、みんなこういうものなんだと思っていたんです。
でも、他のアイドルさんと仲良くなって話をした時に「あ、違うんだ」って気付きました(笑)。
小山「アイドルとしての実感が湧きました」
――そして、2015年に1stアルバム『原宿発!神宿です。』をリリース!
レコーディングをしたことよりも、ジャケ写撮影の思い出が強いかも。とにかく時間が長かったし、ポーズを取っている時の体勢がきつかった(笑)。
当時はシングルも限定500枚販売とかだったので、自分たちのCDがお店に並ぶということがうれしかったです。アイドルとして活動しているという実感が湧きました。
――2年後には『原宿発!―』の再録盤と2ndアルバム『原宿着!神宿です。』が同時に発売されましたね。
2015年に出した『原宿発!―』の時は声量がなかったから蚊みたいな声なんです(笑)。
だから、ちょっとは成長できたのかなって思います。レコーディングの時は鼻声でしたけど…(笑)。
――風邪をひいちゃったんですか?
花粉症です。だから、実はあんまり聴いてほしくない(笑)。
――デビューから5年たちましたけど、自分の中で変わったと思うところは?
何だろう、退化しているような気がする(笑)。メンタル面も体力も、昔の方が元気だったかもしれません。アイドルをやったことで本当の自分が見えてきたというか、このキャラで行けばいいんだっていうことが分かったことは大きいかも。
本当の自分を認めてもらえるようになったことはうれしいし、自分の存在意義をちゃんと見いだせたような気がします。と言いながらも、まだ分からないことが多いですけど(笑)。
――3年前の2016年に公開された神宿の主演映画「神宿スワン」の思い出は?
ひな、お芝居ができないんですよ~。セリフも覚えられないし(笑)。学校の体力テストで“E判定”しか出なかった運動神経なのでアクションも全然できなくて、体育館が利用できる時間が終わった後も公園で練習させられました。
とにかく、しんどかったという思い出しかない(笑)。アイドルをやっていなかったらできないことなのでいい経験でしたけど、あらためて女優は向いてないと思いました。
――2016年といえば、ラフォーレ原宿での3周年ワンマンライブ!
何か、やっと原宿でできるのかって。“原宿発!”って言っているのにデビューも六本木でしたから(笑)。
3周年の時は駅もジャックしたし、神宮のビジョンにも登場したし、これで原宿発!って胸を張って言えるって思いました。「舁夫(かきふ)」(神宿ファンのこと)さんたちからも「良かったね」って言ってもらえて本当にうれしかったです!
――ステージに立った時にお客さんの顔がちゃんと見えるようになったのは?
最初の頃は歌とダンスを間違えちゃいけないって必死だったので、見ているようで見えていなかったかも。慣れてきてからは1人1人の顔を見てレスしてあげたいと思うようになりました。
私は、ピンクのサイリウムを振っている人しか見ないんですけど(笑)、その数が増えたのがうれしかったですし、ステージの上から見るとすごくきれいなんです。いつもありがたいなと思っています。
――神宿の歴史に戻りますと、2018年はカラオケチェーン「ビッグエコー」とコラボした「HAPPY PARTY NIGHT」をリリースしました。
MVはビッグエコーさんの店舗で撮影させていただきました。私はバイトをしたことがなかったので制服を着ることができてうれしかったです。
撮影の合間に食べた料理もおいしくて。ビッグエコーさんの唐揚げはサイコーです!
小山「羽島みきは発想力がすごい」
――神宿といえばYouTubeも本格的。メンバーたちで面白い企画に挑戦していますね。
最近「YouTubeを見てライブに来たよ」っていう方がすごく多いんですよ。
映像で私たちのことを見ることによってメンバー1人1日人がどういう子なのかが一瞬で分かるし、それぞれのキャラを知った上で来てくれた方が、きっとライブの世界観に入りやすいと思います。
リーダーのみきは発想力がすごくて、面白いアイデアをたくさん出してくれるんですよ。それがバズったりしています。
――2019年1月に結成当時からのメンバーである関口なほさんが勇退して、4月からは塩見きらさんが新加入! 何か変わったなと思う点は?
見た目で言うと…、髪の色とピアスと爪が解禁されました(笑)。
――以前より自由になったということですか?
徐々に解禁されていったので、私はピアスを開けました。何か開け始めたら止まらなくなっちゃって。すごく楽しいです。
――さて、ここからは連載企画として、ひなさんの“主観”で他のメンバーを紹介していただきたいと思います。まずは、めいさんから!
めいは“顔面”がクールビューティーなんで(笑)、インスタとかだけ見ていたらすごくクールでカッコいい人というイメージ。でも、いざしゃべってみたら、いきなり奇声を発したりするんですよ。そのギャップに萌える人がいるかも(笑)。
見た目は怖そうって思われがちですけど、中身は真面目で純粋。ちっちゃいことでも気にしちゃったりするかわいいところがあります。
――続いては、みかさん!
みかは、ものすごくストイック。その言葉がぴったりです。誰よりも向上心があって、歌もダンスも常に頑張っている印象。私には絶対できないからホントに尊敬しちゃう(笑)。
メンバーの中では最年少の19歳なんですけど、みんながびっくりするぐらいしっかりしているんですよ。ライブなどのMCでもちゃんとしゃべれるし、受け答えも大人ですね。
――3人目はリーダーのみきさん!
何を考えているか分からないんですけど、常に笑顔でキャッキャッしているから一番アイドルっぽい。初めての顔合わせの時、みきが一番かわいいと思ったし、そこからずっと安定してかわいい。
ステージに立っている時はリーダー感がゼロなんですけど(笑)、きらが入った時に踊りの振りとかをいろいろ教えていたりして、たまにリーダーっぽいところが見えます。
――最後は、きらさん!
神宿にはいなかったジャンルの子。みかとは違うんですけど、落ち着いていて大人だと感じることも。
敬語を使ってくるんですけど、そこまで後輩感を出してくることなく、嫌なことは嫌って言うし、じゃんけんとかも本気。ちゃんと対等に接することができるから楽しい。ひなのことを「かわいい」ってイジってくるところが好きです(笑)。
しっかりしている一方で、抜けているところもありますよ。
――あと2週間ちょっとで、5周年のワンマンライブですね。
いつもワンマン前とかは緊張していっぱいいっぱいになっちゃうんですけど、今回は余裕を持って迎えられるのかなって思っています。
もちろん、幕張メッセという会場の大きさを考えると不安はありますけど、5周年まで頑張ってきた自分たちをこの日ぐらいは褒めてあげたいし、褒めてもらいたい。
1人でも多くの方たちに来ていただいて、皆さんに満足して帰ってもらいたい! 私たちが、この5年間でやってきたものを見てもらえたらうれしいです。
小山「あぁ~、おなかが空いてきた~!(笑)」
――急に話は変わりますが、今ハマっている食べ物は?
確かに急にユルくなりましたね。でも、そういう質問の方が好きです(笑)。韓国料理が大好きで、今年の夏は結構冷麺を食べました。多い時は2日に1回。もう、“冷麺しか勝たん”っていう感じ(笑)。
冬はソルロンタンっていう牛の骨のスープ。色が白くて結構クセが強い韓国料理ですけど、これにご飯を入れるとおいしいんですよ。あぁ~、おなかが空いてきた~!(笑)
――やっぱり、お米が好き?
白いご飯が大好き。炊きたてだったら塩だけでいいです。もし、おかずを一品選んでいいって言われたらイクラ!
――せっかくイクラの話が出たので、好きなおすしベスト3を聞いちゃいましょうか!
3位が「トロ」、2位が「イクラ」、1位は「わさびなす」です。
――イクラが1位と思いきや、わさびなすですか。
回転ずしに行ったら必ず食べます。イクラだけじゃなくて、数の子や筋子、焼きたらこも好き。魚卵系が好きだから痛風が心配なんです(笑)。
――あれだけステージで動いていれば魚卵をいくら食べたって大丈夫ですよ。
イクラだけに…?(笑)
――すみません(笑)。では、最後に今後のグループと個人の“野望”をお願いします!
神宿としては「国民的アイドルグループになる!」と思ってずっとやってきたので、この野望は変わらないです。
年齢性別問わず、いろんな人に知ってもらいたいですし、誰からも愛されるアイドルグループになっていきたいです。
――個人としては?
「これをやりたい!」っていうのがあんまりなくて。歌が好きなので、今の活動は自分のやりたいことができているのかなと思っています。
私は承認欲求が強いから何歳になっても愛されたいし、愛してほしい。いつまでも「ひなぷぅ、かわいい」って言われるよう頑張ります!
――ちなみに歌ってみたいジャンルは?
バラードがいいです。早いテンポの歌はあまり得意じゃないんです。ひな、神宿向いてな~い!(笑) 神宿の歌はホントに早いんですよ。全然口が回らないから、ひなのところだけゆっくりな曲もあります(笑)。
(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)