2月3日に20歳の誕生日を迎えた橋本環奈。数々の映画やドラマ、またバラエティーなどでも活躍する人気女優だ。2月18日(月)からスタートするAbemaTVのオリジナル連続ドラマ「1ページの恋」(毎週月曜夜11:00)では、満を持して連続ドラマ初主演を務める。
同作は、橋本演じる絵を描くことが好きな主人公の水瀬あかりが、タイプの全く異なる 3人の男性と繰り広げる圧倒的、純愛ラブストーリー。
橋本の誕生日直前の某日、橋本にとって10代最後に撮影した作品となる同作について、また10代で感じたことや「周りの予想を覆していきたい」と明かす20代への思いなどについて聞いた。
友達には「ポジティブの塊」と言われる
――連ドラ初主演ということで、このお話を初めて聞いた時のお気持ちを教えてください。本格的なラブストーリーは初めてだと思いますが、プレッシャーは感じましたか?
もともとプレッシャーを感じたり悩んだりしたりしない性格なのであまりなくて、逆にすごく楽しみにしていました。
私はラブストーリーへの出演も少ないですし、今回(地上波ではない)AbemaTVのドラマ出演が初めてだったので、どういう感じなんだろうなって思いが強かったですね。全6話で結構タイトな撮影でしたが、すごく新鮮で楽しかったです。
――脚本は、AbemaTVが開催した「NEXT CREATOR'SCOMPETITION2017」で応募総数約600の中から、“10代~20代の若い女性を熱狂させる恋愛ドラマ”というテーマで「シナリオライター賞」大賞を受賞した作品。初めて読まれた時に、どんな感想を抱きましたか?
10代、20代の女性が好きな恋愛作品って、日常的でリアルなんだけど、非日常感の溢れる恋愛なのかなと感じていて。「1ページの恋」はそんな少女漫画っぽくて、同世代の女の子がいい意味で憧れられるような、喜んでくれるような内容だなと思いました。
なので、リアルに演じつつも、ドラマでしかないような胸キュン要素は入れていった方がいいのかなと思い、撮影に臨みました。
――恋愛ドラマということで、胸キュンシーンも多かったと思いますが、演じてみていかがでしたか?
胸キュンポイントはたくさんありましたね。
演じるあかりは鈍感だから、周りの好意に気づかないんですよ。傍から見たら「絶対好きじゃん」って思うんですけど、そういうバランスがいいのかなと思います。あかりが真剣に悩んでるからこそ、胸を打たれるのかなと。
ここまで純愛を追及しているドラマって、今はなかなかないかなと思うんです。「1ページの恋」には、初恋にしかないような淡い気持ちや青春が詰まっているので、ある意味懐かしさを覚えるのかなって。
あかりと同世代の方はもちろん、年齢が上の世代の方でもそれを思い出させてくれるような作品だと思います。
――あかりはすごくピュアな女の子ですが、共感する部分はありましたか?
あかりは、少女漫画に出てくるような純粋な子で、すぐ落ち込むんです。
私はすごいフラットで悩むことがなくて、友達に“ポジティブの塊”って言われるくらいなので、自分とは全然違う女の子だなって思います。
でもあかりは悩む分、何に対しても全力なんですよ。手を抜くことができなくて、何に対してもぶつかっていく。そこは通ずるものがあるかもしれないです。
――橋本さんがあかりの立場だったら、3人の男性からアプローチされてすぐ決められますか?
3人から言われることって、なくないですか!?だから、ちょっとわからないです(笑)。
「何に関してもずっと手探り」
――「すごいフラットで悩むことがない」とのことですが、では何事に関しても基本的にはすぐ決められる方ですか?
意外とそうなんです。優柔不断な部分はあるんですが、優柔不断と潔く決めるって、私は別だと思っていて。
決めるまでの過程で悩みはするんですけど、一回決めたら多分変わらない。そこから迷うことはなくて、一つ決めたらこうっていう感じです。良くも悪くもってところもありますけどね。
――今までの人生で、一番の決断というと?
この仕事一本に絞ろうと、18歳の時に上京したことですね。
中学3年の時に1枚の写真で話題に取り上げていただいて、東京の高校への進学を薦められたんですけど。そのときは、今東京に行くべきではないなと思ったんです。
大学は行かないつもりだったので、高校3年間は勉強したいと思い、慣れ親しんだ福岡の学校に進学しました。そしてその3年後、社会人として働こうと上京を決めました。
どうなるかわからない状況の中でしたが、一回しかない人生なので、好きなことをやりたかったんです。
――今作では“運命の恋”が描かれますが、橋本さんが今、運命を感じているものは?
やっぱりお仕事ですね。このお仕事って、何かを学べば必ず何かが身につくものでもないし、何に関してもずっと手探りなんです。ドラマもバラエティも、その場その場で全部違います。
でも、分からないっていう状況で難しいからこそ、自分に合ってるのかなと思っていて。
私は飽きっぽいんですが、熱心になると前が見えないというか、逆に見えすぎるぐらい、熱中しちゃうんです。常に新しい発見があったり、学べたりすることはすごく嬉しいので、今のお仕事は運命かなって思っています。
――2月3日で20歳になりますが、橋本さんにとってデビューしてからの10代はどんな年月でしたか?
たくさんのことがあって、目まぐるしくて、濃かったですね。でも、皆さんそうなんじゃないかなと思うんです。
どんな風に生きていたとしても、振り返ると、10代ってこれやってて良かったっていうような面白いことがたくさんあるんじゃないかな。
その点、私は誰でもが経験できないことをやらせていただいたと思います。ありがたいですけど、今考えても不思議でならないですね。
――上京されてからは、福田雄一さんの作品をはじめ、様々な作品にご出演されていましたが、振り返るといかがですか?
福田さんの作品には、一昨年、去年と多く出演させていただきました。
(2017年映画「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」、2018年映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」、日本テレビ系連続ドラマ「今日から俺は!!」)
そう考えると、ずっとめまぐるしいけど、この2年は特に濃かったし、去年は10代最後に、いい1年を駆け抜けられたと思います。
「この人はこうなるだろう」っていう予想を覆していきたい
――20代に向けて、イメージしていることや目標はありますでしょうか?
私、20代だからといって、あんまり切り替えたくないんです。
18歳の時に人生を変えたいと思って、新しいスタートを切って、そこからいいように歳を重ねられてきたと思うので、20歳という節目はあまり考えず、このままいい波に乗れたらと感じていて。
その中で、変わらない部分は変わらないでいたいし、新しいことに挑戦して変わっていく部分は変わっていきたい。これまでの蓄積を無駄にしたくないんです。
また、自分で目標を決めてそれを叶えたりするのではなくて、自分や周りの人の「この人はこうなるだろう」っていう予想を覆していたくて。ある意味、それを越えていきたいっていうのが目標だったりもしますね。
私が憧れる女優さん方って、みんな人としてかっこいいんですよ。女性としても、人としても、尊敬する部分がたくさんあるので、そういう風になりたいですね。
――かっこいい女性像とは、具体的にどういったものでしょうか?
子供心を持ちつつも、大人として生きているところですかね。
変に全てを受け入れず、諦めないし、妥協もしない。何事にも全力を出し、誠実に向き合っていくのは大事かなって思います。
――なるほど。ちなみに橋本さんが目標にされている女優さんは?
今活躍されている方たちって、皆さん素晴らしいですけど、その中でも長澤まさみさんですかね。会う回数も多いんですが※近くで拝見していて、考え方やポリシーにすごい尊敬する部分が多いです。
(※前述の映画「銀魂」シリーズや、2019年公開予定の映画「キングダム」などで共演)
――では、最後に読者へメッセージを。
「1ページの恋」は、10代や20代の方に胸キュンして欲しい純愛ドラマではあるんですけど、どの世代の方でも淡い気持ちを思いださせてくれるような作品だと思います。
恋をしていない人も今している人も、「恋がしたい」と思えるような内容だと思うので、ぜひキュンキュンして楽しんでいただけたらうれしいです。
橋本環奈が主演する連続ドラマ「1ページの恋」(AbemaTV)第1話は2月18日(月)23時より放送。また、KBC(九州朝日放送)でも「AbemaTV」の放送から約1週間後の2月22日(金)深夜0時20分より毎週放送予定。