「テレビ朝日開局60周年記念 池上彰の昭和と平成の変化でわかる日本 実は知らない平成30年はこんな時代だった」(夜6:56-9:54、テレビ朝日系)が4月6日(土)に放送。新時代・令和を迎えるにあたり、平成の30年間を昭和との比較で掘り下げる。
ニュース、教育、景気やお金、政治とカネ、凶悪事件と裁判員制度、戦争とテロ」などのテーマで、昭和から平成へどのような経緯を経て、現在のような状況になったのかを池上解説で検証。
昭和の常識が平成のどのようなことがきっかけで失われ、どう変化していったのか? あの時の決断は正しかったのか、それとも失敗だったのか? 新元号「令和」を迎える我々にとって知っておくべき歴史を振り返る。
例えば、日本人が熱狂したバブル景気はどのようにして生まれ、なぜ弾けたのか? バブルを知る人たちが「良い時代だった」と振り返る空前の好景気を終わらせた“ある政策”に迫る。
さらに追い討ちをかけたリーマン・ショックとはどのような事象で、日本経済はどのように“失われた20年”とも称される、景気の長期低迷に突入していったのか。
そして、元々は13行もあった都市銀行が、なぜ4つのメガバンクとなったのか。
昭和の時代、銀行は当時の大蔵省による護送船団方式で守られ、体力のない弱い銀行でも破綻することはなかった。しかし、それがある国からの要請で一変、現在のメガバンクへと統合されていく。そのある国とは? 護送船団方式とはどんな方式なのか?
分かりやすい池上解説で平成生まれの若い世代はもちろん、昭和を知る世代も理解を深めていくはず。
池上彰コメント
──平成が終わり、新たな時代“令和”を迎えます。
元号が変わるからといって世界が変わるわけではない。平成になる時、東西冷戦が終わり、日本ではバブルが弾けた。金融機関が次々にダメになったり、阪神・淡路大震災、東日本大震災といった災害も発生するなど、非常に暗い、激動の時代でした。
だからこそ、元号が変わることによってリセットされるのではないか、次はもう少しいい時代になるのではないか、という期待が高まっているということでもあるのだと思います。
──改めて平成を振り返っての印象は?
ああ、そういえばこれも平成だったとか、昭和の頃のことと思っていたけど平成になってからだったんだ、という再確認ができました。こんなに大事なことがあったのに忘れていた、ということが多かったですね。今の選挙制度になったのも平成ですし。
──今回のスペシャルの特色は?
今回はスタッフと相談して、この事件があったからこの後こう変わったんだ、こういうことがあったから日本が決断をした、など、私たちが今普通に思っていることも、実は平成の間に起きたことによって変わってきたんだ、ということを改めて見直してみよう、と思いました。
それが番組の持ち味の一つだと思います。今起きていることがニュースになるわけですが、それがニュースになる少し前に遡って検証する、ということですね。
──さまざまな世代の方がご覧になると思いますが、見どころは?
視聴者のそれぞれの世代、年代で受け止め方が違うと思います。昭和のことを知っている方は、「そうそう、これは平成になってからだ」という新たな発見もあるでしょう。若い人たちは「え?昔はそうだったの?」みたいなこともあるでしょう。
銀行が護送船団方式でどの銀行の金利も同じだった、なんていう事実に若い人は驚かれるのではないでしょうか。ご家族でご覧になると、それぞれの世代の方の反応を見ることで新たな発見もあると思います。(ザテレビジョン)