女流プロ雀士だけで構成した全6チームによるチーム対抗での麻雀実戦対局シリーズ番組「麻雀BATTLE ROYAL チーム・チャンピオンシップ2020」(dTVチャンネル内のMONDO麻雀TVで配信中)。各企業チーム(「ロン2」、「ウォルチャオ」、「アルバン」、「麻雀ウォッチ」、「週刊大衆」、「MONDO TV」)が選抜した実力派女流雀士たちがポイントを競い合い、チームポイント上位4チームが決勝進出。
決勝6戦を戦い、チームポイントで優勝チームが選出される。チームと己のプライドを賭けて挑む女流プロ雀士たちに大会前の意気込みなどを聞いた。第2回はチーム・麻雀ウォッチの柚花ゆうり(キャプテン)、白田みお、矢神ゆの、チーム・MONDO TVの大久保朋美 (キャプテン)、伊達朱里紗、与那城葵が登場。
【チーム・麻雀ウォッチ】
すごい顔して打っている!
――今大会に向けての意気込みをお聞かせください。
柚花「今回はスポンサーが協賛してくれているので、自分のためっていうよりはスポンサーの方や、チーム制なのでチームメイトのために勝ちたいと思っています。みんなやっつけたいです(笑)」
矢神「今大会に参加しているチームのメンバーの中でも最年少でプロ歴も浅いので、まずは先輩たちになめられないように、一発かましてやりたいなと思ってます(笑)」
白田「チーム制は自分のマイナスがみんなのマイナスになっちゃうので、みんなに“勝ったよ”っていう報告ができるような麻雀を打って貢献したいと思っています」
――女性だけの大会ですが、普段と違って何か意識することはありますか?
柚花「そうですね。女流だけの大会ってちょいちょいあるんですが、押しが強いイメージがあるんですよね。今回は短期戦ですし、なおさらそういう部分があるんじゃないかなと思っています。
あと、ちょっと上から目線になっちゃうんですけど、最近、女流の雀力がかなり上がってきていると思うので、実際に麻雀を打っている姿を見たことがない選手の方々も何名かいらっしゃいますが、なめずに、リスペクトしながら打ちたいです」
矢神「いや、難しいな。女の人だと怖いから、顔とか。なんかこんな感じになるじゃないですか(顔をして見せる)。もう怖い、と思いながら、“どうかツモらせてくれ!”って(笑)。
そんな感じで女の人の時はやってますね。それに緊張します。あと接する機会が多いので、ちょっとだけ恨みもあって(笑)。とはいえ実際はみんな優しいので、そんなことはないんですけど」
白田「私も多分すごい顔して打ってます。なんかもう入り込んじゃうと、誰にどう思われてるかとか考えずにやっちゃうので。普段は“ふわふわしてるね”とか“ニコニコしてるね“って言われているので、試合になると“あっ、怖い人だったんだね”とか“そういうところあるんだね”って言われちゃいます。
見ている人には、普段の明るさや、みんなでワイワイしてるところと試合で真剣に打っている姿、両方お届けできたらいいなと思います」
人に見られる方が実力を出せる人、緊張してしまう人がいるから面白い
――テレビカメラが入っての対戦は、いかがですか。
柚花「私はまったく緊張しないですね。むしろ観戦者がいる時の方がめちゃくちゃ燃えるんですよ。“見せてやるぞ!”とか“見とけ、私の麻雀を!”って思う派なんで。逆にそれが、いつもより無茶しちゃったりする時もあるんですけど」
矢神「私は後ろとかで見られているとドキドキしちゃいます。でも上がれた時とかは“イエーイ、やったぜ”って、ニヤニヤして笑っちゃいます」
白田「私は後ろに誰かがいるのが苦手なんですよ。後ろで人が見てるって思うと、いつもと違う打牌を選択しちゃったりします。でも、それがカメラだと全然気にならなくて、麻雀だけに集中できます。カメラが苦手っていう人と当たった時は、その人たちがミスしてくれるから、“自分のミスを抑えれば勝てる”と信じてやる感じですね」
初めましての人とでも、一晩麻雀を打てば仲良くなれる
――麻雀と出会って良かったと思えることを一つ聞かせてください!
柚花「私は麻雀をやるきっかけが家族麻雀で、家族とのふれあいというか、麻雀がコミュニケーションの一つになりました。その後、キャバクラで働きましたが、麻雀で指名が取れるんです(笑)。
麻雀って人と人とがつながるツールじゃないですか。普段会えない人と会うきっかけになったり、初めましての人とでも、一晩麻雀打っちゃえば仲良くなっちゃうんです」
矢神「柚花さんと一緒で、絶対に会わないような年齢の人、おじいちゃんとか、ちょっと上のお姉さんたちとかプロの先輩たちと関わりが持てるってことですね。あとは計算が得意になったことですかね(笑)」
白田「私は学ぶことが好きなんですが、麻雀は学んでも学んでも学ぶことが終わらないんです。次から次に新しい発見があって、そこが麻雀の魅力だと思います」
麻雀は男女関係ない競技
――こうやって麻雀が注目されて、女流雀士の人気が高まることをどう感じていますか?
柚花「もちろんすごく嬉しいですし、どんどんいい環境になっているとは思います。でも、やはり“女性は”とか“女性が”みたいに区別されるのは嫌ですね。相対的に見れば女性の方が実力が低いことは確かですが、麻雀は男女関係ない競技なので、いつか“女性が”と言われなくなるよう努力をしていかなければとも思います」
矢神「私は今、大学生なんですが、麻雀をやる人が周りに増えてきたなと感じます。私は華やかなことが好きで目立ちたがり屋なんです(笑)。Mリーグとか、いろんな番組で注目されることは嬉しいです」
白田「注目されることはやっぱり嬉しいですし、こういう場に呼んでもらえたっていうのも嬉しいです。ただやっぱり、“女性だからしょうがないよね”って思われないような麻雀を打ちたいと思います」
――ファンや視聴者にメッセージをお願いします。
柚花「とても華やかなメンバーなので、きっと楽しい対戦になると思います。勝ったチーム、負けたチームのいろんな嬉しさや辛さ、悔しさが、視聴者のみなさんに伝わればいいなと思っています」
矢神「熱い女の戦いを、みなさんぜひ見てください」
白田「このチームを応援して良かったと思ってもらえるような試合を3人で作っていきます」
【チーム・MONDO TV】
女性だけの戦い、だからこそ負けたくない!
――まずは大会に向けての意気込みをお聞かせください。
大久保「今回は初顔合わせといいますか、実は2人とは初めて会うくらいの感じなんですけど、これから仲を深めてチーム一丸となって優勝を目指していこうと思います」
伊達「私はプロ歴半年で、たぶん全チームを通して一番短いと思いますが、経験の浅さに負けず、このチームの売りである“フレッシュさ”で無垢に暴れて頑張ろうと思います」
与那城「とにかくこのチームは、全チームの中でプロ歴、経験値など一番読みづらいチームだと思うんですよ。ですから、最初はもう若々しく前に前に攻撃できたらと思っています。暴れますよ(笑)」
――女性だけの大会で意識することはありますか?
大久保「女性だけの大会は結構経験しているので、私としては女性だけの大会の方がやりやすいと思っています」
伊達「私は女性がちょっと苦手で(笑)。男性相手の方が成績がいい気がします。麻雀をしている女性のみなさんって、すごい気が強いじゃないですか。気の強いお姉さま方に飲み込まれないように、この舞台ではしっかり戦っていきたいと思います」
与那城「私はテレビ対局自体があまり経験がないのですが、昔から先輩方には“女、子供には強いな”って言われるんですね(笑)。女性には同性ということで、その時点でもう戦いが始まってるみたいな、負けたくないという気持ちが強くあります。なので気の強さでいったら負けないですね(笑)。
麻雀中は特にそういう場面が見られるんじゃないかと思います。逆に熱くなり過ぎちゃってダメになるパターンも今までたくさん経験してきているので、しっかりと冷静に最後まで可憐に打てたらいいなと思います(笑)」
――チームとしても個人としてもここを見てくれというのはありますか?
大久保「チームとしては未知数な麻雀を見てほしいです。個人的には攻撃型なので、攻撃的でバランスのいい麻雀を見ていただけたらいいですね」
伊達「私は逆に守備型と評されることが多いので、2位抜けみたいなトーナメント戦は得意なんです。今大会は、予選が6チーム中4チーム勝ち抜けなので、予選ではその戦い方でやって、決勝に進んだら“フルゼンツだー”みたいな(笑)。そういう麻雀に切り替えて頑張ります」
もっともっと麻雀が盛り上がって、もっと麻雀プロの活躍の場が増えてほしい!
――こうして麻雀人気が高まることについて、どう感じていますか?
大久保「プロとして、それはめちゃくちゃ嬉しいことです。麻雀人口がもっと増えればこうした大会もさらに盛り上がって視聴者も増えますし、私たちの需要にもなります。いろいろな大会を開いていただいて、もっと活躍できる場が増えればいいですね」
伊達「私は麻雀をやる以前から声優として活動しているので、麻雀好きな人たちからは、“声優やってる子が入ってきたんだ”というふうに見られていたと思いますが。こうしてテレビ対局などに出していただく機会が増え、“あ、ちゃんと麻雀に真剣に取り組んでいるんだな”と思っていただけるようになりました。さらに麻雀の盛り上がりを伝えていけるような立場になれたらいいなと思います」
与那城「私は名古屋在住ですが、名古屋は麻雀が熱い地域なんです。でもやっぱり年配の方には、まだ昔のあまり良くないイメージが拭いきれてないんですね。ですからテレビ対局が増えて一気に麻雀熱が上がっているこのタイミングでクリーンな麻雀競技を知ってもらいたいと思います」
なんと、麻雀が家族の崩壊を救った!
――麻雀と出会ってよかったと思えることを一つ聞かせてください
大久保「大学で麻雀サークルに入りのめり込んで、就活も途中でやめて麻雀プロ1本でやっていこうって思てから10年位ずーっと麻雀をやり続けてるんですけど、この仕事を選んで本当に良かったと思っています。趣味が仕事であって毎日楽しいと思うし、私にとって麻雀は天職じゃないかと思います」
伊達「麻雀は “咲-Saki-”っていう麻雀アニメを見て興味を持って始めたんです。その後、声優として自分自身がその作品に出演することになり、より一層麻雀の勉強をするようになって麻雀プロになりました。
麻雀に出会っていなかったら、私の声優としての個性も全然なかったんだろうなって思います。あとウェブデザインの仕事もしているんです。人生1つの職業で終わらなくていいんだということを麻雀プロになって思いました」
与那城「私は3人兄弟で兄が2人いるんですが、私が20歳になるくらいまでは口も聞かないくらい仲が悪かったんです。顔を合わせればすぐにケンカをして、“なんで家にいるんだ”みたいな。それが変わったのが、地デジに変わったタイミングです。テレビが映らなくなってしまい、その時にちょうどあったのが麻雀パイ。兄が“じゃあ麻雀でもやってみる?”って言い、“あ、じゃあちょっとやるわ、暇だし”っていう感じで始めました。
最初は2人で、その後、次男も入ってきて、3人で麻雀をするようになりました。それからはすごく仲良くなって、麻雀をするためにみんな仕事を定時で終えて帰って来て、家でごはんを食べて、“負けたらあなた洗い物ね”なんて言い合えるようになりました。本当にこんなに仲良くなるとは思いませんでした。
ですから、麻雀がなければ今の兄弟の形はないし、今の私の仕事もきっとないし、まったく違う人生が待っていたんだなって思います。麻雀プロになって一度も後悔したことはありません。家族の崩壊を麻雀がつなぎとめてくれたんです。麻雀卓も買ったので、今でも年末年始はみんなで集まってやっています。正真正銘の実話です(笑)」
――ファンや視聴者にメッセージをお願いします。
伊達「私はプロ歴まだ半年で、麻雀をすごく好きな方たちからしたら、本当に未知の存在だと思うんですけど、たくさん勉強をしてきて、こういう大きな舞台に立たせていただけることを本当に嬉しく思います。みなさんのご期待に応えられるよう頑張ります」
与那城「見てくださっている方に、まずチームの選手の顔と名前をしっかり覚えてもらって(笑)。“雀風”もみんなバラバラだと思うので、そういうところも楽しめると思います」
大久保「今回、チームのキャプテンになりましたが、私自身そんなにしっかりした方ではなくて、2人の方がめちゃくちゃしっかりしてるんですけど、これを機に、キャプテンとしても自分自身としても成長できたらいいなと思います。私たちのフレッシュな麻雀、一生懸命やっている姿を見ていただけたら嬉しいです」
(ザテレビジョン)