4月スタートの金曜ドラマ「リコカツ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)に、「美少女戦士セーラームーン」の月野うさぎ役や「新世紀エヴァンゲリオン」の葛城ミサト役など、数多くの作品で活躍中の声優・三石琴乃が出演することが決定した。
三石が連続ドラマのレギュラーキャストとして出演するのは、本作が初めてとなる。今回演じるのは、主人公・咲(北川景子)の母であり、美魔女モデルと呼ばれる水口美土里。自由奔放なところがあり、咲や紘一(永山瑛太)たちを意図せず振り回していく。
そんな個性的な役柄を演じる三石に、オファーが来た際の感想や、声優業との違いなどを聞いた。
ずっとプチパニックでした(笑)
――「リコカツ」の台本を読まれた印象はいかがでしたか?
各家族がみんな個性的で、それぞれが迷いながらも本気で明るい未来を探している、とってもすてきなホームドラマです。日本では妻たるもの慎み深く、家族のために尽くすことが美徳とされていますが、その考えに正面から勝負を挑んでいる潔さを感じました。
――北川さん演じる咲の母・美土里役と決まった際のお気持ちをお聞かせください。
ただただ驚きました!
植田(博樹)プロデューサーからテレビドラマ出演のオファーをいただき、主人公の母親役と伺っていました。熟考の末にお受けしたのですが、まさかこのような大役だったとは…台本を読んで初めて知ったんです! それからはずっとプチパニックでしたよ(笑)。
――そんな驚きの美土里役に抜てきされましたが、ご自身と美土里との共通点、あるいは異なる点を教えてください。
バブルの恩恵を受けている美土里と、受けていない三石…です(笑)。
物語の役として、話を紡ぎだすのが好き
――咲を演じる北川さん、紘一を演じる永山さんの印象はいかがですか?
少しあいさつ程度の言葉を交わしたのみで、まだきちんとお話はできていないのですが…お二人をはじめ、名だたる名優の方々と一緒にお仕事ができる現実に、興奮しっぱなしです。
――声優としてご活躍されている三石さん。今回は連続ドラマでのお芝居ということで、声優のお仕事の際と異なる点はありますか? あるいは共通していると感じた点もお伺いできればと思います。
私は物語の役として、お話を紡ぎだすことが好きなんです。自分の気持ちをセリフに乗せて相手に掛けることは、きっと同じなのではないでしょうか。
異なる点で言えば、アフレコ作業はストーリーの頭から順に収録をすることが多いですが、ドラマはシーンが前後することもあるとか。気持ちの流れをつかむのに、声優業とは違う想像力や集中力が必要なんだと思います。
――撮影が楽しみなシーンや、注目のシーンなどを教えてください。
咲役の北川さんとのシーンは楽しみです。
また、3・4話では美土里らしさがたくさん描かれているので注目していただければうれしいですね。
――これから見てくださる視聴者の方へ、メッセージをお願いいたします。
実生活では避けたい「離婚」がこのドラマの表テーマですが、どの世代にも、誰にでもある「自分の人生を悔いなく生きたい」という気持ちを、繊細に、時に大胆に描くドラマだと思います。主人公・咲や周りの人々に共感して巻き込まれて、一緒に未来を見つけてほしいです!
植田博樹プロデューサーコメント
もちろんエヴァファンの僕としては随分前から名前は存じ上げていたのですが、三石琴乃さんを実写ドラマにキャスティングするアイデアをくださったのは、何を隠そう堤幸彦監督なんです。
「すごい人材の宝の山があるから、見に来ませんか?」とお声が掛かり、堤監督が手掛けたとあるオーディオムービーの見学に伺ったところ、第一線の声優さんたちが信じられないくらいに素晴らしいお芝居をしていて、超一級の俳優の宝の山が、そこに本当に存在していました。
その俳優さんたちの中でもひときわ輝いていたのが、三石琴乃さんでした。
僕は見学の立場でありながら、僭越(せんえつ)にもTBSの名刺を出し「今『リコカツ』というドラマの企画を立ち上げていて、三石琴乃さんに、そのドラマに出ていただけないでしょうか?」とその場でお願いをしました。
初連続ドラマでもありますし、スケジュールなどの問題もありましたが、その後も何度もスタジオなどに押しかけ、ちゃんとお話をさせていただき、熟考いただいた上でやっと、出演をご決断くださいました。
僕が三石さんの生のお芝居に衝撃を受けたように、皆さまも、今まで実写には出てこなかった三石琴乃さんのお芝居のすごさに震撼してください。