【写真を見る】高校時代は「一日に6~7時間も見ていた」ほどアニメ好きな宮司アナ
フジテレビに入社し、今年4年目を迎えた宮司愛海アナウンサー。現在、情報番組とスポーツ番組のキャスター、バラエティーの司会と多岐に渡って活躍中だが、このたび5月13日(日)放送のアニメ「レイトン ミステリー探偵社~カトリーのナゾトキファイル~」(毎週日曜朝8:30-9:00、フジテレビ系)の第6話で、初めて声優にも挑戦。その感想を聞いた。
「収録前に、声優さんが仮でセリフを吹き込んでくれたDVDをいただいて。それを参考に何度か家で練習したのですが、全然うまくできなくて。普段アニメもよく見るので何となくイメージはありましたが、“演技”をするという経験がなさすぎて、『これはできるのかな…』と不安でいっぱいになったのが最初でした」
本番のアフレコも、アナウンサーとしてのクセを取り除くことに苦労したという。
「アナウンサーは、原稿を読むときに高い音から入って低い音で終わるというリズムが基本なんです。でもアニメでは、セリフの頭から感情を出さなくてはいけない。その違いに苦労しましたね」
アナウンサーと違い、声優では“声の演技”というものが求められる。その点も難しかったと語る。
「自分ではキャラクターになり切っているつもりなんですが、なかなか…。特につぶやく演技が難しかったです。普段は声を張ることを意識しているんですけど、つぶやくシーンでは、声のトーンを落としながらも滑舌よくしゃべらなくてはいけない。その感覚がつかめなくて、何度も録り直しました。それまでは、同じ声を仕事にしていることもあって、声優という職業にシンパシーを感じていたんですけど、全く違いました! 少しでも似てると思っていた自分が恥ずかしいです…」
[PAGE]自分の新たな一面を発見?
アナウンサーがアニメやドラマに出演する場合、本業のアナウンサー役というのはよくあることだが、今回宮司アナが演じたのは、レイトン探偵社に依頼にやってくるウーラ・ブレイムスという大学生で、感情の変化も多いキャラクターだ。その役作り過程で、自分という人間について思わぬ発見もあったという。
「アナウンサーと違ってアニメのキャラクターの場合、1話の中でどういうふうに感情が変わっていくか、というのを見せることが大事だと思うんです。だからそのキャラクターの心境や背景をしっかり捉えてしゃべらなきゃいけない。そうとは分かってはいたんですけど、いざそれを表すとなるとすごく難しい。それに、私は普段から、あまり感情豊かにコミュニケーションとるほうでもないので(笑)」
「めざましテレビ」(毎週月曜~金曜朝4:55~8:00、フジテレビ系)のエンタメコーナーを担当するなど明るい印象が強いだけに、少々意外なコメントだ。
「友達といてしゃべっていても『そうなんだー!!』みたいな感じではなくて、わりと落ち着いているタイプなんです。でもその分、声優のお仕事は自分の感情をまっすぐにぶつけられるところが面白かったです。アナウンサーは“自分”が入らないようにしゃべる仕事だと思っているので、『怒っていいよ』とか『悲しんでいいよ』と言われると、難しいけどちょっと気持ちいいなと思いました。収録中も、気づけば激しく身振り手振りをしながらやっていました(笑)。最初は本当に恥ずかしかったんですけど…」
[PAGE]1日に6~7時間アニメ漬け!
声優の仕事には、また挑戦してみたいと語る。
「機会があればぜひ挑戦させていただきたいです! もともとアニメもゲームも大好きですし。特に高校生のときなんて、インターネットで一日6、7時間はアニメを見ていたほどなので(笑)。当時は、「機動戦士ガンダム00」(2007年ほか、TBS系)にハマッていました。ゲームは父が好きだったこともあって、ゲーム一家だったんです。小さい頃は、家族で「マリオカート」をよくやっていましたね。今でも自宅でときどきゲームをやってストレスを発散してます(笑)」
今回の経験を通して、宮司アナの意外な一面が次々浮き彫りに! ところで今作の主人公、カトリーエイル・レイトンは「現実はいつも稀有なものなのです!」というのが決めゼリフ。そこで宮司アナに起こった稀有な経験についても聞いてみた。
「この前実家に帰ったとき、小学校の高学年のときに図画工作で作った『将来の自分』という紙粘土が出てきたんです。それが、アナウンサーをやっている自分だったんですよ! 就職活動のときもまさかアナウンサーになれると思っていなかったので、小学生のときに人形を作るくらい夢見ていたことが現実になっているなんて、人生って何が起こるか分からないな〜と思いました。しかもその作品は、ジオラマみたいに背景も作っていたんですけど、それが今担当している『めざましテレビ』の背景とそっくりだったんです! だから余計、不思議な気持ちになりましたね」
[PAGE]10年前にタイムスリップしたら何がしたい?
宮司アナが声を務めるウーラが登場する第6話では、タイムスリップという設定も。アニメと同じく10年前にタイムスリップできたらやってみたいことは?
「え~、何だろう? 10年前というと高校に入った頃ですよね。スポーツ系の部活に入るかなぁ。中学のときは吹奏楽部だったのもあって、そのまま文科系の道を進んで、生徒会に入って。でも今思い返してみると、何かスポーツをやっておけばよかったな、と。チアとかハンドボールとか、あとバドミントンとか…。今、『S-PARK』(毎週土曜夜0:35-1:15、毎週日曜夜11:15-0:30、フジテレビ系)というスポーツ番組のメーンキャスターを担当しているのに、スポーツ経験がほとんどないというのが自分の中で少し引っかかっているので」
アナウンサー魂に結びついたタイムスリップ願望! アナウンサーとしては4年目に入ったが、楽しいと感じるのはどんな瞬間?
「取材に行く機会が増えたんですが、インタビューで自分が伺ったことに対して、相手の方が楽しそうに答えてくれているときです。『会話として楽しんでもらえているな』と安心する瞬間であり、『これがアナウンサーの仕事かもしれない』と感じる瞬間でもあり。こうした経験をもっと増やしていけるよう、しっかり勉強していきたいと思っています」
最後に、今後のアナウンサーとしての目標も聞いてみた。
「これまでの3年間は基礎を固める時間だったと思うんですけど、4年目ともなると、“自分らしさ”というものを追求しなくてはいけないと感じていて。アナウンサーの場合、4年目はもう中堅の立場。お仕事を依頼してくださる方たちも、求めたものに“宮司らしさ”をプラスアルファして返してくれる、と思っていると思うんです。そこに応えたいな、と。まだまだ『こうなりたい』という理想像が明確には見えていないところはありますが、一歩一歩進んで行った末にたどり着いたところが自分のあるべき場所なのかな、と。そう思って日々奮闘しています!」(ザテレビジョン・山本奈緒子)