フジテレビ系2018年4月期の月9ドラマが、長澤まさみ主演「コンフィデンスマンJP」に決定した。
長澤の他、東出昌大と小日向文世の出演も決定し、3人それぞれがコンフィデンスマン(信用詐欺師)として活躍する“コンゲーム”作品となる。
脚本は、ドラマ「リーガルハイ」シリーズ(2012年ほか、フジテレビ系)など、数々のヒット作を生み出した古沢良太が担当する。
本作は、“欲望”や“金”をテーマに、一見、平凡で善良そうな容姿のダー子(長澤)、ボクちゃん(東出)、リチャード(小日向)という3人のコンフィデンスマンたちが織り成す痛快エンターテインメントコメディー作品。
さまざまな業界を舞台に、壮大かつ奇想天外な計画で業界を牛耳る悪徳大富豪たちから大金をだまし取っていく。
「プロポーズ大作戦」(2007年)でのW主演以来、約11年ぶりに月9で主演を務める長澤は、ハニートラップの才能はないが、天才的な知能と集中力であらゆる業界の職業人に扮(ふん)し、ターゲットの懐に入り込むダー子役。
本作では、キャビンアテンダントや秘書など、七変化以上の職業人になりすますという。長澤の演技とともに、変幻自在なコスプレにも注目だ。
また月9初出演となる東出演じるボクちゃんは、小心者で早く詐欺稼業から足を洗い、まっとうに生きたいと願っているものの、いつもダー子に丸め込まれてしまうという役柄。さらに、小日向は超一流の変装の腕を持つ百戦錬磨の名詐欺師・リチャード役で、作品の脇を固める。
脚本・古沢良太コメント
古沢は「毎回、さまざまな業界を舞台に、お金持ちを華やかに壮大にだますという、連ドラのスケールを超えた一話完結モノですので作るのが大変です。
面白くなることは間違いないと思いますが、目下の心配は、スタッフ・キャストの皆さんが倒れないかということと、(脚本のために)人をだますことばかり考えている自分の人生への悪影響です」と冗談交じりに作品への思いを明かした。
長澤まさみコメント
――古沢さん脚本ドラマは初出演となりますが、脚本を読んだ印象を教えてください。
テンポがあり、生きたせりふ。登場人物の動きもコミカルで、すぐにのめり込みました。読めば読むほど良さを感じられる脚本で、そういった脚本を作り続けていらっしゃる古沢さんのすごさを感じました。
――東出さんとは初共演、小日向さんとは約2年ぶりの共演です。
こんな(月9主演という)大役は私一人では乗り切れないので、今をときめく東出さんと、役者には輝く瞬間が幾度となく訪れるということを確信させてくれる存在の小日向さんと一緒に頑張りたいです。
私自身、今が女優として重要な時期に差し掛かっていると感じています。「今を頑張らなくして、この先はない」という覚悟で挑みます。
――劇中ではさまざまなコスプレを披露することになりますね。
例えば方言を話す女性やオタクっぽい雰囲気の女性など、特徴のあるキャラクターを演じてみたいと思っていたので、その願いが一気にかないそうです(笑)。
東出昌大コメント
――古沢さんの脚本を読んだ印象を教えてください。
とにかく面白かったです! この台本でお芝居ができるのが本当にうれしいですし、俳優になって良かったと思える台本に出合えて感謝しています。
黙読しているだけでこんなに面白いので、素晴らしい機会をいただけたと感じる一方で、頑張って演じなければなと前向きな気持ちになりました。
――月9ドラマは初出演になります。月9にどのようなイメージがありましたか?
物心ついた頃から月9は王道ドラマという印象です。これまで数々の名作ドラマを生み出してきた枠ですので、先人の方々の偉大さをひしひしと感じますが、僕自身は自分のできる精いっぱいでお応えするしかないと思っています。
――長澤さん、小日向さん、共に初共演となりますが?
長澤さんは、若い頃からずっと第一線で活躍されていて共演させていただくことは本当に光栄です。とても同学年とは思えないです。
実際に現場でご一緒させていただいて、長澤さんの細かいところも妥協のない姿に触れて、改めてすごい女優さんだと痛感しました。
小日向さんは、愛くるしいお人柄がそのまま画面に出ていらっしゃいます。普段から本当に優しくて、現場のムードメーカーですが、お芝居に入った瞬間に豹変(ひょうへん)されるところが少し怖くもあります(笑)。
お二人とも偉大な俳優さんですので、そんなお二人と渡り合えるような芝居がしたいです。