8月12日(日)に名取裕子主演「ドラマスペシャル 法医学教室の事件ファイル」(夜9:00-11:05、テレビ朝日系)が放送される。
【写真を見る】“理想の夫婦”早紀(名取裕子)&一馬(宅麻伸)の協力に注目!
同作は、名取演じる法医学を駆使して事件捜査に当たる法医学者・二宮早紀と、その夫であり神奈川県警横浜東警察署の警部・二宮一馬(宅麻伸)の活躍を描くシリーズ第44弾。
26年に渡ってヒロイン・二宮早紀を演じ続けてきた名取は、最新作の見どころについて「今回私がやりたかったのは、昔に戻って、夫婦2人で協力して事件を解決すること! このシリーズが始まった当初は、忙しい仕事を抱えながらも早紀は“旦那さま”のことを考えて着替えを届けたり、大好物のエビフライを入れたお弁当を差し入れしたりしながら、2人で現場を再現したり捜査についてやり取りして事件の謎を解く、ということをやっていたんです」と夫・一馬との“夫婦の絆”を懐かしむ。
「いつしかそういう場面が少なくなっていたのですが、今回は初心に戻ってお弁当を届けたり、2人で事件について考えて行動したり…ということに取り組みました」と撮影の様子を語った。
「あの二人はホント、理想の夫婦です!」「結婚したらこんな夫婦になりたい!!」とインターネット上でも早紀と一馬の夫婦に憧れるファンの声も多く、名取からは「視聴者の方々は夫婦のふれあいや協力、そして家庭でのコミカルな部分も楽しんでくださっていると思います。この作品をご覧になった方が、“家族も仕事も大事にしていこう”“夫婦で仲良く協力するのもよいものだな”と思っていただけたらうれしいですね」と、視聴者にメッセージも。
また、今回「京都地検の女」(テレビ朝日系)で名取と共演してきた益岡徹がゲスト出演することに関して「気持ちが入りやすかったですね」と言う。
「横浜東署の新署長役で、高岡早紀さんも出演してくださっています! また、早紀の研究室のメンバーも新たに若返りました。まだ撮影に慣れず、右往左往したところもあったのですが、これからもっともっと活躍してもらって、永岡くん(本村健太郎)に続く、“実験君2”も登場してもらわないとね(笑)」と研究室に吹く“新風”も期待した。
最後に、シリーズの今後の進化について「時代と共に街が変わっていくように、このシリーズは視聴者の皆さんと一緒に歳を重ね、同じような悩みに直面しながら進んでいきたいなと思っています。
今回は宅ちゃん(宅麻伸)がロマンスグレーの髪になって登場しますし、15歳から息子の愛介役を演じている佐野和真君もすっかり大人っぽくセクシーになっちゃいました(笑)。
そういう意味ではドラマも歴史を重ねて、“熟年”に向かってきたのかな、と…。だから、いつか一馬が定年を迎えたり、早紀に孫が生まれておばあちゃんになったりしてもよいのではないかなと思うんです。姑・早紀が孫を挟んでお嫁さんとバトルする…なんていうのも、面白そうですよね(笑)」とシリーズのパワーアップを誓った。
「ドラマスペシャル 法医学教室の事件ファイル」あらすじ
ある日、港南医大法医学教室の准教授の二宮早紀(名取裕子)が運転する車の前に、若い女性が飛び出してきた。幸い接触はしなかったが、彼女は髪が濡れている上、手や衣服には血が付着しており、様子がおかしい。
しかも、女性は急いだ様子で早紀から携帯電話を借りると、横浜東署にかけ、“浜田刑事”を呼び出そうとする。だが、そんな刑事はいないと対応されると、横浜東署まで連れて行ってくれと早紀に頼んできた。早紀は「何があったのか話して」と語りかけるが、出発してすぐ彼女は眠り込んでしまい、わけがわからない。ところが、署に到着して起こそうとすると、なんと彼女は死亡しており、早紀はがく然とする…。
まもなく、女性の身元は元美容師・夏井真弓(吉田まどか)と判明し、死因は溺死。それを聞いた一馬は「水のない車内で溺れたのか!?」と驚くが、真弓は一度蘇生したものの、溺れたときに水を吸い込んだことにより、後から肺水腫を起こす“二次溺水”により亡くなったのだと、早紀は説明する。
その直後、彼女の同棲相手・近藤悟史(平野宏周)の刺殺体がアパートの自室で発見される。2人はこのところよくもめていたらしく、浴槽には大量の髪の毛が落ちていたことから、一馬は悟史に浴槽に顔を押し付けられ殺されかけた真弓が息を吹き返し、彼を刺したと考える。しかし、早紀は真弓の最期の様子から、彼女の犯行とは思えないと反論。
そんなとき、早紀の中学時代の同級生・倉重啓司(益岡徹)が連絡してきた。倉重は先日、早紀が初恋の相手だったと告白してきたばかりだったが、今回は真弓の事件で早紀に聞きたいことがあるという。実は、倉重は結婚後、亡き妻の姓“浜田”を名乗っており、ここ数年、“横浜東署の刑事”と身分を偽って、夜の街にたむろする若者たちを諭していたらしい。つまり、真弓が死の間際に探していた“浜田刑事”とは、倉重のことだったのだ。
倉重は、真弓は自分にとって娘のような存在だったと告白し、彼女は絶対に犯人ではないと主張する。真弓の死に責任を感じていた早紀は、彼女の無実を証明してみせるという倉重と共に、事件を調べはじめる。
一方、一馬は県会議員・小山田耕一(長谷川初範)を直撃する。悟史の部屋から、小山田の妻・美穂子(加茂美穂子)が事故死した記事の切り抜きを多数発見したからだ。だが、怒った小山田は横浜東署に赴任したばかりの新署長・玉田元子(高岡早紀)に圧力をかけてきた。元子は、悟史を刺殺したのは真弓と断定。被疑者死亡で送検するよう、一馬に言い渡す。(ザテレビジョン)