兄弟漫才コンビ・中川家が3月13日放送のトークバラエティ番組『A-Studio』(TBS・MBS系)にゲスト出演した。MCの笑福亭鶴瓶も彼らと同じく大阪府出身とあって、どのような話題もお笑いにつなげるトークはまるでトリオ漫才のように楽しく、視聴者からは「久々お腹かかえて笑いました!」と反響があった。
大阪における「お笑い」は子どもの頃から日常的に身につくものだという。読売テレビ制作のバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』で度々放送する「大阪の人々」を特集したシリーズでご存じの方もいるだろうが、今回の中川家と鶴瓶のしゃべりもそれを彷彿とさせるようなものだった。
同番組はMCの笑福亭鶴瓶がゲストについて取材したことをもとに面白いエピソードを引き出すのが見どころであり、流れとして鶴瓶のトークで笑わせるパターンが多い。
しかし今回はゲストの中川家に取材したエピソードを振れば、あとは兄弟のやりとりで些細なことまでお笑いにつなげるので「トリオ漫才」を見るように楽しめた。
2001年に『M-1グランプリ』初代チャンピオンとなった中川家。弟の礼二はラグビーや鉄道ネタなどものまねのレパートリーが豊富でコンビをリードするイメージがある。一方で兄の剛は普段は物静かなイメージだが、トークが乗ってくると思わぬエピソードをぶっこんで笑わせる。
鶴瓶の取材をきっかけに兄弟から飛び出した父親と母親の話は、まさに大阪の子どもは日常的に「お笑い」を身につけるのだと思わせるものだった。
父親は刺青を入れた人をまったく気にしない豪快な性格だという。以前、銭湯でその筋の人にいきなり「おう、その背中の絵は何を描いてるんや!」と話しかけたところ、相手が「うるせえ」としか返さないので洗面器で水を背中にバシャーッとかけた。すると男は縮み上がって「観音様ですっ~」と答えたそうだ。
母親はそんな父親とケンカして家を飛び出したことが何度かあった。ある時、剛が街で家出中の母親を見かけたので「気づいたら『剛!』と喜ぶだろう」と思い近づいたところ「こんにちは」と挨拶して他人のふりをした。息子を相手に「母親だと気づかれまい」と考えた節があるという。
そんな調子でトークを繰り広げる中川家を目の当たりにしてサブMCの上白石萌歌は終始笑っており、視聴者からは『A-Studio(Aスタジオ、Aスタ)』公式Twitterに様々な反響があった。
「こんなにも30分が短く感じることはそうそうありません。漫才師中川家の魅力を改めて感じた素敵な番組、めちゃくちゃ面白かったです」、「久々お腹かかえて笑いました!」、「幸せな気分になる番組でした」と多くが和まされたようである。
新型コロナウイルス感染拡大によるイベントの自粛が2週間におよぶなか「久しぶりに声を上げて娘と大笑いしながら見ました。ありがとうございました。こんな時こそ笑いなのかもしれませんね」という声も届いた。
画像2、3枚目は『A-Studio(Aスタジオ、Aスタ) 2020年3月12日付Twitter「あす3/13(金)#astudio には #中川家 が登場」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)