10代を中心に爆発的な人気のショートムービープラットフォーム「TikTok」。このたび米シアトル在住の10代のグループがTikTok撮影中に偶然にも人の遺体の一部を発見し、その動画が話題になっている。『VT.co』『Metro』などが伝えた。
スーツケースに入った人の身体の一部が発見されたのは、6月20日のこと。TikTokでユーザー名“ughhenry”を名乗る10代少年は、数人の仲間と共にシアトル西部のアルカイビーチを訪れていた。ughhenryさんは当時、自分の住んでいる街からランダムに冒険スポットを選んでくれるアドベンチャーリアリティゲームアプリ「ランドノーティカ(Randonautica)」をプレイ中で、ゲームがこの場所を冒険するよう指示したという。
アルカイビーチに到着した彼らは岩場に不審なスーツケースが流れ着いているのを発見し、TikTok用に動画撮影を開始した。動画でughhenryさんは「僕らはスーツケースの中にはお金が入っているんじゃないかなんて冗談を言っていたんだけど、すごい臭いがしていたんだ」と発見時の状況を語っている。グループ内の少女の一人がスーツケースに近寄り棒を使ってスーツケースを開くと、中には黒いビニール袋がぎっしり詰まっていた。スーツケースを開けるや否やとんでもない臭いが漂い、そこで彼らは次第に恐怖と不安を覚えたという。
不安に駆られた彼らは、すぐさま警察に電話をかけた。動画は警察車両が現場に到着し、後日警察が発表した「人の身体の一部が発見」というニュースとそれを見て驚くughhenryさんの写真で終わっている。
同日、シアトル警察は「シアトル西部のアルカイ・アヴェニュー、1100ブロックのビーチで人体の一部が入ったいくつかの袋を発見した」「不審なバッグがあるとの通報を受け、中身を確認したところ人体の一部が見つかり、捜査している」「通報のあと港湾地域のパトロール隊の協力を受け、捜査官はキング・カウンティ検死局(King CountyMedical Examiner’s Office)にて調査しており、現在も捜査中である」とスーツケースの中の遺体と事件について捜査を開始したと発表している。
シアトル警察は発見者について触れていないが、状況や場所、タイミングから考えてughhenryさんらの通報がきっかけとなったことは間違いなさそうだ。
ughhenryさんは「僕の人生を変えた、トラウマになる出来事」というタイトルで一連の動画をTikTokに投稿しており、動画はこれまでに1500万回以上の再生回数を記録している。彼はこの動画にて「僕は撮影中ずっと笑っているけど、それはこの状況をなんとか乗り越えるためだった。あれから眠れないんだ」とスーツケースを発見してから眠れない夜が続いていることを語っている。
画像は『Metro 2020年6月22日付「Teenagers record moment they found body in a suitcase on TikTok」(Picture: TikTok/ Ughhenry)』『Yahoo News Australia 2020年6月22日付「Teens make terrifying discovery in suitcase during TikTok challenge」(Source: TikTok/ughhenry)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)