俳優・田中圭さん。私生活では、6才と2才の娘さんのパパでもあります。家族と過ごせる時間が多くはないものの、「『パパ、イヤ!』と拒絶されながらも、しつこく抱きつきにいきます」と表情をゆるませ、とくに下の娘さんに骨抜きにされているご様子。多忙な中、仕事に育児に励むパパの心境を明かしてくれました。
ずっと抱っこしていたいくらい下のチビにデレデレ
「娘たちに対しては、上のチビには厳しく、下のチビにはデレデレ(笑)。下のチビはまだ2才なので、赤ちゃんの延長みたいなものだし、抱きついたり、ほおずりしたり、くっついていたい。僕としてはずっと抱っこしていたい。
ただね…僕が近寄ると「イヤ~!」「ママがいい!」と腕をはねのけるように拒絶するんですよね(涙)。
デレデレした僕が近づいて、チビが「イヤッ!」とやると周囲の大人はおもしろがるんですよ。大人たちが喜ぶことを本人がわかってしているのと、僕に本当に近づいてほしくないのと、半々ぐらいの感じです」
オフの日は家族で外出するのが定番です
「うちは『僕が仕事、妻が子育て』と完全分業制。そうはいっても、休みなしで育児や家事をしている妻にも気を抜ける時間は必要ですよね。僕のオフの日は家族にとっての特別な1日として、だいたい外出しています。
今夏にあった休日の3日は、遊園地のプールにいって、アスレチックをして、バーベキューをして…と朝から晩まで思いきり外で遊びました。
休日はゆっくり寝かせてほしい…と思うことは、そりゃありますよ! とくに今年の夏は、連ドラの撮影や舞台のけいこや、慣れない密着取材やらで、体も脳みそも、自分史上トップ3に入るぐらいに追い込まれていました。体を休めたいし、空き時間があったら台本読んで覚えたい…と思い始めると、正直なところ『プールなんて行っている場合じゃねぇ!』と(笑)。
ただ、ちょっと落ち着いて考えると、自分にとってのオフ、つまりは家族として過ごせる夏休みはここしかない。今日行かないと子どもとの夏の思い出がなくなってしまいます。数秒間の葛藤を経て、『よし、出かけよう!』と動いていました」
家族の存在が仕事のモチベーションにはならない
「家族がいることで、役者としての幅が広がっている部分もあれば、狭まっている部分も両方あるとは思いますよ。マイナスになっていることはないと自分では思っていますが、実際どうなのかはわからないです。
休日に家族と一緒に過ごしたり、チビたちの寝顔を見たりして『ああ、頑張ろう!』というような、家族の存在が仕事のモチベーションにつながることは、僕の場合はないですね。この仕事は自分が楽しくて続けているわけなので。
そもそも、『家族のために働いている』という意識はゼロなんです。自分が楽しくて、やりたくてしていることが、結果的に家族のためになっていればいいな。それくらいの感覚です」
撮影中、赤ちゃんの横で終始ニコニコと目じりが下がっていた田中圭さん。名前を呼んだり、口をとがらせて音を出してあやしたり、背中をトントンして手を添えたり、声のかけ方や扱いも慣れた様子。多忙な仕事の合間を縫って自身のお子さんとしっかりかかわり、愛情を注がれていることが伝わってきました。(撮影/御厩泰文[f-me] 取材・文/平山ゆりの、ひよこクラブ編集部)
●参考:『ひよこクラブ』2018年11月号「パパ・田中圭に接近」
Profile●田中圭
1984年7月10日生まれ。東京都出身。2003年にテレビドラマ『ウォーターボーイズ』で注目される。以来、多数のテレビドラマ、映画、舞台などで活躍。現在、テレビドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)に出演中。公開待機作に映画『スマホを落としただけなのに』(11/2より全国東宝系)など。