4月8日には橋本さんの話を交え、連れ去りについて議員が国会で問題提起
「対局を終えて家に帰ると、妻と息子の姿はありませんでした。そこから、地獄のような日々が始まって……」
「息子を妻に連れ去られた」と告発
「息子を妻に連れ去られた」
と衝撃的な告白をし、物議を醸している。
「発端は2019年7月18日のことです。対局を終えて東京から妻と生まれたばかりの息子がいる滋賀県の自宅に帰ったところ、妻が息子を連れて姿を消していたんです」
「彼女の実家がある滋賀県に新築のマンションを借りて住んでいました。私も仕事で東京にいるとき以外、可能な限り家で育児に専念していた」
「DVや浮気など、妻を精神的に追い詰めるようなことはしていません」
LINEでケンカした翌日に…
「連れ去られた前日、私が都内で自転車に乗っていたら、雨で転んでしまったんです。
「7月7日には妻の誕生日祝いで、息子を両親に預けてフレンチレストランに行った。
「車の中のチャイルドシートまで取りはずされていたんです。彼女は犬が好きで2匹飼っていましたが、あっさり置き去りにしていきました」
弁護士から“慰謝料を支払え”と文書が
「7月31日になって突然、弁護士から“慰謝料を支払え”などと記載された文書を一方的に送りつけられました。
2人で話し合っている間に、すでに弁護士と離婚の話を進めていた。絶対に許せません」
「妻の両親にはいつでも会いに来れるよう家の合鍵も渡していました。それが、連れ去りの後、夜中に“ガシャン!”という音がして外に出たらポストに鍵が放り込まれていた。彼女の両親は逃げるように車で走り去っていきました」
「息子が生まれたときに流した涙、毎日入ったお風呂。幸せだった日々は何だったのか。
茫然として、まともに将棋も指せなくなりました。街で親子を見かけると、吐き気をもよおすほど。生き地獄ですよ」
「2020年の8月くらいに本格的に頭がおかしくなり、10月にはドクターストップがかかって休場しました」
「子どもの連れ去りを違法化します」
「2021年1月5日、裁判所から将棋連盟に差し押さえ請求が届きました。“支払いを拒んでいる婚姻費用を支払え”と。連盟から見舞金で毎月24万円をもらっていましたが、半分取られるようになり、家賃も支払えなくなった」
「自分から諦めてはならないと感じました。息子のために、棋士を辞めてでも死んでも闘う。親権を争いたいと、弁護士に伝えました」
「想像以上の反響で驚きです。同じ悩みを抱える方からも多くのメッセージが届きました」
「夫は浮気相手の女性のもとで子どもと暮らしているようです。裁判所は“一緒に過ごせているから問題ない”と追認している。お腹を痛めて産んだ子を奪われた母親がそんなことされたら、どう思います? 精神的リンチですよ」
「問題を世間に訴えて、子どもの連れ去りを違法化します。今の法律では絶対に息子を取り戻せませんから」
「子どもの連れ去りは連れ去った側が有利というのが現状。連れ去りを禁止する明確な法律がないので、違法と判断されることはまれです」
「1人で子どもの面倒を見ていた人が、暴力はふるわれていなくても精神的苦痛に耐え切れず、すぐに家を出たいとなったとき、連れ去りを違法にすると、子を置いていくしかなくなります」