笑顔で質問に応じてくれた中島みゆき
「日本音楽界のシンガー・ソングライターのパイオニアである吉田拓郎さんは、年内で歌手活動を終了する予定です。昭和歌謡界のスターである加山雄三さんも、今年いっぱいでコンサートは引退。井上陽水さんにも引退するのではとの報道がありましたが、中島さんも70歳と高齢ですから続けて……と業界関係者たちの間では囁かれています」(スポーツ紙記者)
メディア露出も減、公に発信する場はなくなって
「中島さんは、メディアへの露出がとっても少ないんです。'02年と'14年に出場した『NHK紅白歌合戦』でも、スタジオではなく中継での出演でした。一方で、'13年にスタートしたラジオ番組は約5年間にわたって続けていました。それも'18年に終了しており、中島さんが公に発信する場所がなくなってしまいました。理由は、ライフワークである『夜会』に集中したいということでしたが……」(前出・スポーツ紙記者)
『夜会』とは中島が'89年から行っている音楽劇のこと。
「『夜会』は中島さんが、脚本から舞台で歌われる曲の作詞作曲、主演までも務めています。舞台のために中島さんが書き下ろした新曲が歌われるのです。というのも、誰も聴いたことのない曲が、どれだけ観客に届くのか“言葉の実験場”として行っているそうです」(音楽ライター)
「一部報道では、全国ツアーはもうやりませんが、単発でのコンサートは行っていくとのこと。もちろん『夜会』も続けていきたいと中島さんが話しているそう。全国ツアーは連日の移動から、その間も喉のケアなど繊細な体調管理が求められます。ほかの大物歌手もそうですが、高齢となった中島さんにだって大きな負担となるはずです。中島さんの生歌を聴きたいと思っている人は全国にいるでしょうから、今後は単発のコンサートでいいので活動を続けることを期待したいのですが……」(同・音楽ライター)
「中島さんは拓郎さんの大ファンなんです。かつては追っかけまでしていたそうですから、拓郎さんの引退を機に自分も“歌じまい”と考えたのかもしれませんね。デビューして45年以上たちますし、一緒にコンサートを作ってきたスタッフも高齢になって引退する人も少なくありません」(レコード会社関係者)
私もいい年ですからねぇ
「あらあら、暑いのに……本当にご苦労さまですねぇ」
「アハハハ! 私もいい年ですからねぇ。アハハハハ!」
「ツアーはラストでしたけど、コンサート自体はもう予定が入っているんですよ。それに今はアルバムのレコーディングをしています。出るのは来年の2月か3月かしら」
「その引退ってホントかなぁ?(笑)。また気が向いたら、キャハハ、なんかするかもしれないわよねぇ?」
「不安な世の中ですけど……お元気で」
「拓郎さんから“遺書のような曲を”と依頼されて作ったのが'95年に発表された『永遠の嘘をついてくれ』という曲です」(前出・音楽ライター)
「スランプに陥っていたころの拓郎さんが『ファイト!』を聴いて“自分にこんな曲はもう作れない”とこぼしたそう。『永遠の嘘~』は、そんな拓郎さんを励ますために中島さんが書いたといわれています。また、病気で入院していた拓郎さんを、中島さんは足しげく見舞い、励ましていたこともあったそうですよ」(同・前)
「もし、チャンスがあったらね。でも、今は自分のアルバムを作っていますから」
「不安な世の中ですけど……お元気で。ぜひ、ライブでお会いしたいですね!」