松田聖子(左から1980年・18歳、1987年・25歳、1997年・35歳、2019年・57歳)
今回のターゲット:松田聖子 「還暦でも“老け”とは無縁!? 10→60代の変化と若さキープの秘訣は」
回答者:美容整形外科『銀座高須クリニック』 平野正之医師
――10代のデビュー時から還暦を迎えた今もなお、その世代ごとの憧れの姿を見せてくれる松田聖子さんですが、ただ「若い」だけではない、内面から輝くような印象です。そんな松田さんのお顔の印象や気になる点を教えてください。
平野先生「まず、昭和世代ではチャームポイントと言われた八重歯がなくなっているので、歯列矯正やそれに付随してセラミック矯正、ホワイトニングなど、歯のケアはされているかなと思います。歯の美しさは今では世界共通の美ポイントなので、もしきれいにされたのならとても良いと思います。あとはおでこと頬の形がとてもきれいですね」
――目鼻立ちではなく、おでこと頬! 意外な点を評価されましたね。
平野先生「おでこは目が行きやすく、頬は顔の中心なので、ここがきれいだと印象がグッとグレードアップするんです。松田さんはおでこも頬も、ツヤッと丸くおきれいですね。例えばいくらおきれいな女優さんでも、顔が痩せすぎてしまうと、どうしても年齢を感じさせてしまう。そういう意味で、松田さんはとてもスリムですが、お顔は痩せすぎていないので、とても若々しい印象です」
――“痩せ”にこだわりがちですが、お顔のふっくら感も大事なんですね! それぞれ元々の顔の肉付きもあると思いますが、もし美容整形で叶えるとしたらどのような方法がありますか?
平野先生「手軽に試してみたいならヒアルロン酸を注入かな。あと最近定番化しつつあるのが脂肪注入。どちらも仕上がりがナチュラルですし、松田さんのように輪郭をスッキリ出したヘアスタイルの方にはぜひオススメしたいです」
60歳になっても「ピンク色の赤ちゃん肌」
――あと個人的に気になるのが、首やデコルテにもシワやシミがなく、とてもきれいなところ。この箇所をケアできる方法はありますか?
平野先生「ネックリフトという皮膚を切開して引き上げる方法もありますが、手軽なものとしては引き上げ効果のあるウルセラシステム(HIFU)、できてしまった細かなシワにはベビーコラーゲンやヒアルロン酸を注入する方法が主流です。
ちなみに手やデコルテ、首は年齢が現れやすい箇所なので、保湿と日焼け対策などセルフケアも頑張ってほしいパーツですね」
――50〜60代になると、やつれたり、疲れて見えたりするもの。ですが、松田さんはお肌もツヤツヤ。肌の色も血色が良いピンク色で、まるで赤ちゃん肌のようです。このような血色感のある肌を手に入れるには、どうしたらいいでしょうか?
平野先生「これは定期ケアしかありませんね! 例えば、たるむ前に糸リフトやウルセラ(HIFU)をやる。シワや窪みがひどくなる前に、ボトックス注射やヒアルロン酸を注入する。このように“目立つ前”にケアすることこそが大切です」
――なるほど。先取りケアこそ大切なんですね! それは、生活面のいろいろなことでも言えそうです。では将来、松田さんのような60歳を目指すために、40〜50代の方が今からできるケアや取り入れておきたい施術はありますでしょうか?
平野先生「まず優先したいのが、日光から肌を守る“光老化対策”です! 日差しによる肌ダメージは誰でも日々積み重なってしまうもの。これをいかに軽減させるかが大事です。なので日焼けは徹底的に避けてください。
今回お話を伺ったのは…
平野正之先生:
秋田大学医学部卒業、小田原市立病院勤務、各地で形成外科医として勤務。その後、美容外科クリニック入職を経て、令和3年より銀座高須クリニック勤務(instagram)。専門的知識が豊富で丁寧な説明と培われた技術で患者からの信頼も厚い。形成外科専門医、日本美容外科学会会員、日本熱傷学会会員