群馬県草津町の新井洋子町議(右)と黒岩信忠町長
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「議会で発言すると、町長が“ウソばかり”と突っ込んできて、まともな政策論議ができないんです。ようやく議員活動が再開できたと思ったら今度は議員辞職勧告されるし、居心地がいいとは言えませんが、告発は自分で決めたことなので覚悟しています」
必ず法的にシロ・クロつける
「ウソをついているのは町長。5年前は事件をもみ消されると思って泣き寝入りしましたが、裁判ですべてを明らかにしていきます」
「コロナ禍で刑事事件の捜査も民事裁判の審理も遅れています。でも、必ず法的にシロ・クロをつけます。新井氏と男女の関係を持つことはありえない。誤解されるような行為もしていません。
第三者がいる前で性行為できるわけがない
「そんな女性はいません。新井氏はいろいろとウソの話をしますが、何ひとつ証拠を出してこない。言いっぱなしなんです。民事裁判では新井氏側にわいせつな行為があった事実を立証する責任があります。しかし、私もいろいろと調べて“冤罪の新証拠”をつかみました」
'15年1月8日午前。黒岩町長は「年始の挨拶で次から次へと訪問客がやってくる中、そんなことができるはずがない」などと不自然さを訴えてきた。
「その日、新井氏と町長室で面会したことだけは当初から認めていますが、新たにわかったのは2人きりではなかったということ。同席者がいたんです。新井氏は町役場にその人間を訪ねてきて、連れ立って来訪した。5年前のことなのですぐにはわかりませんでしたが、当時のメモなどもあり、冤罪を晴らす有力な証拠です」と黒岩町長。
「いま証人や証拠を集めているところ。ほかのセクハラ被害者にも“勇気を出して告発しませんか”などと協力を求めている。小さな町なので難しい部分はありますが、町長の強引なやり方は声を上げないと変わらないので」