1996年の『アイスの実』、チョコ味・ミルク味が懐かしい!
一気に“方向転換”のワケ
「アイスの実が誕生したのは、1986年。その時代は、ひと口タイプのスナック菓子やチョコレートなどが流行していて、アイスでもひと口で食べられるものがあったら楽しいのではないかというところから考案されたんです」
「最初は『キャンデーボール』という名前だったんです。発売から3年間はその名前で、1989年から『アイスの実』というブランド名になりました。容量は一粒7mlで、子どもの口でもスッと入り、なおかつ喉に詰まる心配のない大きさ。その大きさは発売以来、変わっていません」
「箱からパウチ状に変わったのは2009年。それまではずっと箱型で、最初は横型の箱でした。それが2001年くらいから縦型の箱に変わり、2009年に箱をやめてパウチ状での販売になりました」
「アイスの実の1粒形状を活かし、手軽にポイポイ食べてもらうために、開けてすぐ食べられるよう縦型の箱からパウチに変更しました。さらにパウチは直接アイスの実を口に入れられるので、手を汚さずに食べられるという利点があります。
「昔は4種類の味が入っているものがメインの商品でした。パウチになってからも4年ほどは、ミックスされたものが売っていたんです。そこから2013年に一新し、“一袋に一つの味”というものに切り替えました」
「いろいろな味が入っていると、味を選べる楽しさがある一方で、4種類の味の中で1種類くらいはあまり好きじゃない味があるというお客様もいることがわかったんです。それだと好きではない味が残ってしまい、『アイスの実』を買わないという人も出てきてしまう。それなら自分の好きな味だけを思いっきり楽しんでもらいたいと、一袋に一つの味というように方向転換していきました」
「ミルク味」復活を望む声も
「ミルク味はここ10年以上販売していません。“ミルク味を食べたいです”というお声はもちろんお聞きしていますし、SNS上でも拝見しています。
「“あのフレーバーはもうないんですか!?”というご意見もいただき、ずっと同じフレーバーがいいのか、変えたほうがいいのか……ブランド担当者としても悩ましいところです(笑)。
オススメの食べ方は「冷蔵庫から出して○分」
「スイカ味ですね。ただ当時は、スイカ味を求めているお客様がどのくらいいるのかとか、他のフレーバーに勝る点があるのかとか、色々な観点から考えていくとまだ商品化が難しく……。ただ個人的にはまだ密かに、発売してみたいと思っています(笑)」
「工場の製造ラインも、誰でも見ることができるものではないんです。アイスをまん丸にするのは実はとても難しくて。弊社ならではの技術となっています」
「冷凍庫から出してすぐももちろん美味しいのですが、冷蔵庫から出して少し置いてから食べていただくのをオススメします。時間を置くことによって中のジェラート部分が溶けて、口の中でジュワッと、とろけるんです。社内では“7分がベスト”という結論に至ってます(笑)。また、丸くて可愛い特性を生かして、ドリンクに入れてアレンジしてくださっているお客様もいます。アイスの実のホームページでさまざまなアレンジレシピを紹介していますので、ぜひお試しください!」
「1986年の発売以降、長く愛され続けているロングセラー商品ですが、一粒の満足感を追求し、技術進化を続けています。いつでもどこでも必要な時に一瞬で食べられるのがアイスの実。 “手軽に気分をリフレッシュしたい!”と感じた時の必需品として、毎日頑張る人たちの強い味方であり続けていきたいです」