大森南朋
「『わたナギ』最終回の視聴率は19・6%。TBSの火曜ドラマ枠では、2016年の『逃げるは恥だが役に立つ』に次ぐ歴代2位の数字です。さらに、最終回の翌週に“特別編”まで放送されるとは驚きました」(テレビ局関係者)
「どちらもラブコメですが、男女の役割について固定観念にとらわれていないんです。有能なキャリアウーマンだけど不器用で家事が苦手な相原メイと、料理・洗濯・掃除をパーフェクトにこなすスーパー家政夫の鴫野ナギサが主人公です」(テレビ誌ライター)
「大森さんは、2001年に初主演した映画『殺し屋1』でエキセントリックな殺人マシンを演じ、その後も陰のある人物や静かな男といった役が多かったんです。でも、今回は一転して振り切ったコメディー演技。“かわおじ”で大ブレイクしたのは驚きです」(映画ライター)
もとはバンドマンだった大森
「もともとはバンド活動をしていました。それだけでは食えず、バイトを掛け持ちする生活。俳優を始めてもすぐには芽が出ず、安定して仕事が入るようになったのは30代に入ってから。2007年にNHKのドラマ『ハゲタカ』に主演して知名度が上がりました」(前出・テレビ誌ライター)
「大森さん自身は、あまり幸福な子ども時代とは言えなかったようですね。両親は幼いころに離婚しています。父親は舞踏家として全国を回っていましたから、中学・高校のころは、ほとんど会っていなかった。兄の大森立嗣さんも映画監督ですから芸能一家に見えますが、いわゆる2世俳優という感じとは違いますね」(前出・映画ライター)
ウチの息子がCMに出るの
「南朋くんは、お母さんと一緒に2〜3年くらい近所に暮らしていました。当時は“駆け出し”といった感じで、たまに缶ビールを買いに来ていましたが、会話することはありませんでした。むしろよく来ていたのはお母さん。顔立ちのきれいな人で、女優か歌手なのかと思っていました」
「あるとき“うちの息子がサントリーのCMに出るのよ〜”と得意げに教えてくれて、そこで初めて南朋くんが俳優だと知ったんです。その後、引っ越してしまってからは“着実に階段を上っているな”と応援していました」
「《恋は、遠い日の花火ではない。》というフレーズが印象的でした。大森さんにとっては、これが転機です。このCMを担当した市川準監督に褒められ、俳優業に本腰を入れようと決意したそうです」(前出・テレビ誌ライター)
『わたナギ』でのナギサは、亡くなった母に思いを馳せて家政夫になった。