『鬼滅の刃』で我妻善逸の声優を務める下野紘
「9月25日に、その映画が地上波で初放送。大反響でした。秋からはフジテレビ系列で続編シリーズの放送もスタートしますから、年末にかけて、日本中がまた『鬼滅』一色に盛り上がっていくでしょうね」(テレビ誌編集者)
「普段は頼りなくて泣きごとしか言わないヘタレキャラなんですが、ひとたび覚醒すると、鬼を一撃で切り裂いてしまうほどの強さ。そのくせ、底抜けに優しい心の持ち主で。その“ギャップ萌え”はもちろん、演じている声優さん自身が、ちょっと善逸っぽいところも支持を集める理由」(アニメ制作会社関係者)
2人目の子どもが生まれて
「今年、下野さんは“アニメ界のアカデミー賞”と言われる『声優アワード』で“MVS賞”を受賞しました。一般のファンからの投票だけで受賞者を決めるという賞で“主演男優賞よりも価値がある”とも言われています。それを、ぶっちぎりの得票数で獲ったのが下野さん。つまり“今、日本でいちばん人気がある声優”なんです」(前出・アニメ制作会社関係者)
「実は下野さん、結婚しているんです。この夏、2人目のお子さんも生まれたそうですよ」(声優事務所関係者)
「……とても大事な話なので、ここではなくて、きちんとお話ししたいのですが」
「今、子どもは2人です。2人目はこの夏、生まれました。最近はなかなかできませんが、休みの日に妻や子どもと出かけるのは、わりといつものことなんです。“下野だ”ってバレないかって? ないですねぇ(苦笑)。電車に乗っていても道を歩いていても、本当に気づかれなくて。親しいパパ友やママ友の中には、僕の仕事を知っている方もいますけど、みんな、やっぱり子どものことが中心ですから」
下野を支えた妻のアドバイス
「出会ってすぐに友だちになって。そこから、ごく自然にお付き合いするようになったんです。1年か2年かたったところで結婚して。僕は最初から結婚を意識していました。奥さんは飾らない人ですね。いいことも悪いことも、思ったことを正直に僕に言ってくれる。そういうところに惹かれたのかな……」
「声優って、役をもらえるかどうかは全部オーディションで決まるんです。受けたオーディションのうち“2割受かったらいいほう”という世界で。20代後半までは、なかなか受からなくて本当に苦しくて。それなのに、僕よりも下の子たちが出てきたり……。20代は、ずっと焦り続けていましたね」
「僕の出演作品をチェックしてくれて、芝居について“もっとこういう感じのほうがいいんじゃない”とか、けっこうハッキリ(苦笑)。最初のころは奥さんの意見を全然聞かなかったんです。でもやっぱり、外から聞いている人の意見って正しくて。妻の意見を受け入れるようになってから、少しずつオーディションにも受かるようになりましたし、自分自身の芝居も俯瞰して見られるようになって」
「一緒に見ることは、ほとんどないですけど、声で“パパだ”とわかるみたい。ニヤッとしながら“出てたね”って言ってくれたりします。子どもと妻は守っていくべき存在で、僕に力を与えてくれる存在でもあり、いるのが当たり前でもあって……。本当に大切な存在です」
「奥さんと結婚した当時、僕自身に“見られる存在”だという意識がまったくなかったんです。10数年前と今とで、声優という仕事の幅も注目のされ方も全然違いましたし。もちろん悩んだことはあります。奥さんと“公表しようか”という話になったこともあります。でも、そのたびに“それも何か違うよね”という結論になって。結婚も子どものことも、僕が演じているキャラクターたちには全然関係のない話なので……」
「結婚して家族がいるということをファンのみなさんにお伝えすることになって、きっと驚かれたと思います。少なからずショックを受けられた方もいらっしゃると思うんです。それは本当に申し訳ないなと思います。ただ、これからも僕自身、声優として頑張っていきたいと思っていますし、何より、僕が演じるキャラクターたちも、もっと頑張っていくと思います。彼らと作品を、これからも応援してもらえたらありがたいです」