裁判が選手へ影響を与えることは「ないと思う」と答えていた織田信成だが…
「国際スケート連盟が、8月18日に今シーズンの各国で開かれるフィギュアスケート国際大会の日程を発表しました。日本人選手の参加は未定ですが、絶対王者の羽生結弦選手を筆頭に、宇野昌磨選手や紀平梨花選手、そして今年アイスダンスに転向した高橋大輔選手の活躍が期待され、ファンもフィギュア界の明るいニュースに胸を膨らませています」(スポーツ紙記者)
「織田さんは、2019年11月に濱田さんからモラハラを受けたとして大阪地裁に提訴し、1100万円の慰謝料を求めています。濱田さんから無視や陰口などの行為を受け、体調不良に。一時、入院するほどまでに追い込まれ、監督継続が不可能になったとの主張です」(同・スポーツ紙記者)
「しかし、12月に行われた1回目の口頭弁論で、濱田さん側は織田さんの訴えが事実ではないとして、請求の棄却を求めました」(同・スポーツ紙記者)
コーチが織田に反訴していた
「今回、織田さんが起こした訴訟は濱田さんの名誉を傷つける不法行為だと逆に織田さんを名誉毀損で訴え返したんです。モラハラの事実がないにもかかわらず織田さんが提訴し、それに合わせ記者会見まで行った。それがメディアに大きく取り上げられ、結果として濱田さんに“モラハラコーチ”の印象がついてしまいました。精神的苦痛を受けた慰謝料として、300万円を請求しています」(在阪テレビ局関係者)
《何時、何処で、どのようなハラスメント行為をしたのか釈明を求める》
「織田さん側は、反訴状の訴えに対し、“事実と異なる主張は行っていない”と濱田さん側の反訴内容を完全否定。濱田さんはもともとモラハラをする人で、事実なのだから名誉毀損ではないと反論したのです」(前出・在阪テレビ局関係者)
「誰も声をあげられる雰囲気ではなく、当時、織田さんが監督、濱田さんがコーチだったといえども、彼女の権力にはかなわないんだ、と主張した形です」(同・在阪テレビ局関係者)
宮原知子をリンクに叩きつけた
「織田さんは、宮原選手が何か失敗をすると、濱田さんが彼女の髪をつかんで振り回し、リンクに叩きつける、といった暴行をし、“なんでそんなんもできへんの!”“スケートやめてしまえ!”などの侮辱的な言葉を日常的に発していた、と証言しています」(全国紙記者)
「過激な言葉を使ったことはあるけれど、侮辱的ではなく、あくまでも指導の範囲内だということを強調しています」(同・全国紙記者)
「フィギュアは氷上をすごいスピードで滑り技を繰り出すので、常にケガと隣り合わせの危険な競技です。事故を避けるために、リンクの上では言葉が強くなってしまうこともあります。決して、選手が憎くて言っているわけではありません。ただ、そのコーチの指導が全員に合うとは言えませんし、濱田コーチの指導法が合わない人もいます。厳しい言葉がエールにも暴言にもなってしまうのです」
「今後の訴訟の推移もあるので、回答は差し控えますが、立証の準備はしています」
「言った・言わない、の状況だとしても、裁判所が“真偽不明だから請求棄却”と判断することはまれです。提出された全ての証拠、証言から、どちらかの主張が真実なのか判断されます。ですので、お互いが自身の主張と整合的な関係者の証言をどれだけ出せるかが求められます」
双方が徹底的にやり合う姿勢
「和解は柔軟な解決が図れますが、今回の訴訟では双方とも、自身の正当性をはっきりさせたいという思いが強いのではないかと思います。そうなると和解でお茶を濁すことを是としない可能性は高いです」(坂口弁護士)
「昨年もNHK杯直前に織田さんが会見を開いて、選手たちに大きな動揺を与えてしまいました。織田さんはとにかく“300万円は絶対に渡さない”という気持ちでしょうし、濱田コーチも一歩も譲らないのでしょう。このまま行くと、間違いなく今年も裁判がシーズンにもつれ込むことになる。はたして、それは双方にとっても、選手たちにとっても、いいことなんでしょうか……」(前出・スケート連盟関係者)