知床半島沖の観光船遭難事故について記者会見する「知床遊覧船」の桂田精一社長(共同通信)
「このたびはお騒がせしまして、大変申し訳ありませんでした」
乗員・乗客26人のうち、14人の遺体が発見
「船長と、(天候が)荒れたら引き返す“条件付き”で運行となった。こういうことは、何年も前からやっていた」
「慣れてきて、緩むような感覚があったのかもしれない。(事故が起きた)原因は……私の至らなさだと感じています。事故の原因も分からない、ということも含めての至らなさ」
桂田社長が問われる罪
「ポイントは浸水の原因だと思います。風や波の影響を受けて岩礁に乗り上げて船体が破損したのか、エンジン等が故障したのか。そもそもこの船が出航前から故障していたのか……。そこは船体が発見されないとわからない」
「確かに通信機器の不備は安全管理体制の杜撰さを表してはいますが、今回の事故とは直接は関係ありません。たとえこれらがしっかり機能していたとしても、事故が起きなかったとは言えない。
「刑事上の過失を問えるかどうかは、極めて難しいと思います。この悲惨な状況を考えると船長は亡くなっている可能性が高く、船体すらも見つかっていない。目撃者もいないですから、社長の過失を問えるような証言や証拠が出てこない。船長は被疑者死亡で不起訴になることもあるでしょう。もちろん社長は、民事上での損害賠償などの責任が問われることはあるでしょうが……」
「うわべだけの謝罪に見える」
「顔が笑っている!」