藤田朋子
「What is serious!?」
「舞台『政見放送』は演出のスタッフが映画畑の人ばかりで、舞台演出には不慣れでした。舞台の演技と映画などの映像の演技は別物です。なのに、舞台に関して慣れていない方ばかりが演出スタッフとして集まってしまったんです」(舞台関係者、以下同)
「演出側が役者さんたち、さらには照明さん、その他のスタッフさんなど……現場をコントロールできていない状況が多々生まれていました。特に島崎さんは戸惑っていたようで……」
演者と演出スタッフの間にズレ
「はじめは島崎さんが“どう演じればいいのかわからないです”と、稽古が止まっていました。周りが動いていても演技をやめたりとか……(苦笑)。“どうしたらいいかわからないです”、“どういう感情で演じたらいいかわからないです”というのはよく口にしていましたね……」
「当初は“ぱるるをどうにかしないと……”という空気でもあったのですが、“どう演じたらいいのか”という役者側の疑問に演出側が答えられないことがしばしばで。役者と演出以外のスタッフたちが“演出の奴らをどうにかしないと……”という雰囲気に変わりました。
「一丸どころかイライラが募り、まとまりのない稽古場でしたね……。演者と演出側が揉めだすと、“はいはい、また始まった”と休憩じゃないのにタバコを吸いにいく人が出るような始末。舞台出演の多い藤田さんに相談するスタッフもいました」
稽古場に響いた「What is serious !?」
「演出側が役者1人ひとりに演出を付けていたときのことです。“このシーンはちょっとシリアスに”、“このシーンはちょっとコメディな感じにしたいんですよ”といった具合に。これまでみんなが溜め込んでいた鬱憤を晴らそうとしてくれたのか、藤田さんが“コメディもシリアスにやらないと面白くならないでしょ! “ワット イズ シリアス!!??”と稽古場で一喝したんです。あなたにとっての“シリアス”ってどういう意味で言っているの、と……。