(写真左上から時計回りに)浅野温子、浅野ゆう子、賀来千香子、中山美穂、安田成美、鈴木保奈美、山口智子
「ドラマ離れ」が叫ばれて久しい平成の終わり。しかし、今より約30年前の平成初期は美男美女の恋愛をモチーフにした“トレンディードラマ”が高視聴率をマークし、若者を中心に大人気を集めた。
誰がいちばん若さを保っている?
──今も活躍中のトレンディー女優7名ですが、ズバリ過去と現在の顔を比べて、誰がいちばん若さを保っているでしょうか?
高須「人は年をとっても、鼻など顔のパーツはそんなに変わらない。でも、頬やこめかみなど顔全体がしぼむと老けて見える、つまり劣化して見えます。そうすると、このランキングは顔にハリがあり、シワやこけも少ない人ということだね。するとランキングは上から、丸顔で今も若々しい山口さんが1位。以降は順に中山さん、安田さん、鈴木さん、もともと老け顔でギャップの少ない賀来さん、浅野温子さん、というわけで、ワーストは浅野ゆう子さんです!」
──丸顔優勢ですね! 山口さん、中山さん、安田さんは少しふっくらした印象がありますが……。
高須「それがいいんだよ! 山口さんは肌質のせいか、なかなかハリがあるけど、中山さんや安田さんはヤセると顔がコケるタイプ。なのに若々しく見えるということは、体重の増加により内側が満ち、ハリが保たれているからでしょう」
──なるほど。では逆に、平成初期はファッション界でもトレンドリーダーだったW浅野のおふたりは、Wで頰がこけちゃったということでしょうか?
高須「そうです。さらに温子さんはシワも深い、ゆう子さんは目も落ちくぼんでしまった。ふたりともスタイルはトレンディー時代のままだけど、顔は平成31年分、老けたっていうことだね」
──平成の分だけ老けるとは、当たり前とはいえ残酷です! ところで、ずっと気になっていたのですが、デビュー当時の若いころから浅野ゆう子さんは深い首のシワがあるように見えます。このような症状の対策はありますか?
高須「首の縦に入ったシワはリフトアップだね。耳の後ろ横の部分から引き上げると、顔と首の皮はつながっているので一緒に引き上げられます。でも、ゆう子さんみたいな横ジワは厳しいね~。横に切ってリフトアップする策もあるけど、傷が目立っちゃうし。これ以上、悪化しないように、日焼けに気をつけて保湿することかな。あとはシワを目立たなくするメイク下地などを塗るのもいいかも」
──首のシワはなかなか対処が難しそうですね! では、今回の7名全員にある目尻のシワは?
高須「ボトックス注射だね! 筋肉を緩めることでシワを取る方法で、5日くらいで消えるでしょう。ちなみに、ほうれい線にはヘコみを膨らませる効果のあるヒアルロン酸を注入だね」
目のたるみにおすすめしたい秘策
──ボトックス注射&ヒアルロン酸注入、これは不動のアンチエイジング対策ツートップですね! では、たるみはどのようにしたらいいのでしょうか?
高須「中山さんみたいに、顔全体が加齢によってたるんできた場合は、ウルセラやサーマクール(メスを使わずリフトアップできる施術)は効果も早いし、ダウンタイムも不要なのでおすすめですね。それとまた、ゆう子さんがサンプルで恐縮だけど、彼女のような目のたるみに、ぜひぜひおすすめしたい秘策がある!」
──下まぶたのたるみですか? ぜひ教えてください!
高須「下まぶたのたるみと上まぶたが落ちくぼんだ悩みが同時に解消する、上下まぶたのたるみ除去手術! その際、下まぶたの脂肪を上まぶたに移動します」
──ヒエ~!! そんな、ハミ肉を移動させて胸を盛る、みたいなことができちゃうんですか?
高須「上下のまぶたはつながっているから、イメージほど大変じゃないよ。僕もやったことがあるけど、そんなに大変な施術ではないと思います。頬とまぶたのふっくら感って若いころは太って見えていやなものだけど、若く見せるためには大事だからね! あとはたるみをミニリフト(少し持ち上げる)し、こめかみや頬へのヒアルロン酸注入をすれば、けっこう、お顔の仕立て直しができると思います!」
──顔の仕立て直し! なかなかのパワーワードですね。
高須「脂肪といえば、温子さん・保奈美さんのヤセた頬にも脂肪注入したいね。自分のお腹や太ももなどの脂肪を吸引して再利用する脂肪注入は僕が広めた施術だし、おすすめだよ。注入できるほどの脂肪がない場合は、ヒアルロン酸になるかな」
──温子さんと賀来さんは目の下のシワとくぼみが気になります。ここはどう対処するのがいいでしょう?
高須「目の下の骨の上に打つヒアルロン酸、これがいいかな。打ち方に工夫が必要なので取り扱っているクリニックは少ないですが、僕は自分がやってよかったものは、みんなにも分け合いたい主義! ぜひ、おふたりともやってほしいです」
トレンディー時代と今の流行の違いは
──ところで、'90年代前半は、賀来千香子さんや浅野温子さんのように、目鼻立ちのハッキリした顔、大人っぽい雰囲気が人気だったかなと思います。この時代の女性の顔の流行は、どのような感じだったのでしょうか? また、現在との違いは?
高須「ちょっとクドい美人で、目や鼻のパーツが大きい人が当時は流行していたね。メイクも輪郭をしっかり取ったマットなリップが主流だったし。でも今は、テレビの中の手の届かない人よりも、SNSで見る等身大の人が人気。メイクも抜け感があるものが人気だし、整形も“がっちりいじりました!”というより、気になるパーツを微調整する“ナチュラル美”が人気ですね」
──なるほど。気になるちょっとした部分が解消すると、自分の顔をもっと好きになれそうですね。
高須「整形はポジティブな気持ちでやるもの。僕はみんなにもっとキレイになってほしいなといつも思っていますよ!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。