週刊誌記者がみた、関ジャニファンの異常行動とは
縮まったファンとタレントの距離
「以前から暴走してしまうファンはいますが、タレントとファンの間にはしっかりした“距離”があったため、数は少なかったと思います。
近年はネットの発達もあって、プライベートなところも含めて、タレントの情報は伝わりやすくなりました。また“会いに行けるアイドル”とか、握手会などが、頻繁にあったりして、ファンサービスは昔の比じゃないです。両者の距離は格段に縮まったと見ていいでしょう」(芸能プロ関係者)
「ファンクラブ運営が組織的に行われ、ファンのなかでもしっかりしたヒエラルキーができあがっていて、統制が取れていました。ですからタレントや周りの人に迷惑をかけるような行為は少なかったです」(スポーツ紙記者)
記者たちが目の当たりにしたファンの実態
「ほかのジャニーズファンと比べて、統制は取れていないように見えますね。最近も、目を疑ってしまうような、常軌を逸した行動を目撃したことがあります」
「到着の1時間ほど前から15〜20歳くらいのファンの子が集まってくるのですが、一か所にではなく、あちらこちらに数人ずつ固まって、立っているんです。それも100人以上はいましたね。異様だったのは、彼女たちはお互いに会話することなくみんな無言なんですね」(同・週刊誌記者)
「彼女たちは、なんとかタレントに近づいて、彼らの体をぺたぺた触って、カバンや帽子を引っ張ったりするんですが、声は一言も発しないんです。
まるで海外ドラマ『ウォーキング・デッド』のゾンビみたいですよ。やられる方にしてみれば、気持ち悪くて、たまったものじゃないでしょう」(同前)
「メンバーの中でも、特に大倉や錦戸が標的になっているみたいです。前からくる“暴徒”に対しては、スタッフがなんとか排除するんですが、後ろから来るのは手が回りません。そこで、横山が“殿(しんがり)”を買って出るんです。
「空港に居合わせた一般客は、何事が起きたのかと、目を丸くするばかりですが、彼らが去ったあと、ファンたちはようやく口を開き、“ヨコに突き飛ばされた”“触られた、うれしい”と喜んでいます。本当に異常でした」(同前)
「ファンクラブ規約の問題が明らかになったり、所属タレントの解散や不祥事が続出して、事務所がファン対策まで手が回らない状況なんですね。また、タレントに女性スキャンダルが発覚すると、離れるファンもいますが、“私たちだって”と、より近寄ることを望むファンが出てきます。事務所あるいはタレントサイドにも責任はあると思います」(前出・芸能プロ関係者)
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。