新海誠監督
興行収入250億円を突破した大ヒットアニメ映画『君の名は。』を手掛けた新海誠監督(45)が先ごろ都内で会見し、新作アニメ映画『天気の子』を来年7月19日に公開することを発表した。
ブラック化した現場
『君の名は。』の儲けで、新たに制作スタジオを作ったという。そのため、3か所のスタジオをスタッフが電車で移動していた『君の名は。』のときのような不便さはなくなり、労働環境が格段によくなったにもかかわらず、新海監督は、
「アニメーターもCGスタッフも足りているという現場はどこにもないと思う」
「日々タイトな状態。あと半年ぐらい続くんでしょうね」
配られた資料に記されていた公開日は、2019年7月19日(金)。しかも完成予定は2019年7月! ぎりぎりに完成して、2、3度の完成披露試写会を行って封切り、という慌ただしい流れが、誰の目にも浮かぶ。
「誰が7月19日公開に決めたの?」「僕らとしては夏公開でいいんじゃないかと」そんな会話がやり取りされたのだ。
「配給は東宝。上場企業ですから、夏休みに入って一番稼げるスケジュールで公開したい、それで収益を上げたい、ということを株主にもアピールしたいわけです。そのしわ寄せは、結果、現場のアニメーターやCGクリエーターにいくわけですからね」(映画担当記者)
「7月19日公開と書いてあるんですけど、恐怖でしかない」
「死守するつもりでやっています」
<取材・文/藪入うらら>