甲斐翔真 撮影/森田晃博
「匠海とは、同じ“さそり座のB型”なんです。同い年の役者さんはほかにもいますけど、僕たちは兄弟構成や共通点がすごく多くて。けっこう人見知りしてしまうタイプですが、彼とはごく自然にスッと関係をつくれた気がします」
「自分の直感を信じるようにしています。例えばひと言、話しただけで“この人はこういう人なんだろうな”と感じたり」
「あくまで“だろうな〜”と勝手に思ってるだけなので、安心してください」
芸能界入りは“親孝行”だったのかも
「オシャレだけど少し怪しい雰囲気のおじさんに“芸能界に興味ありますか?”って声をかけられたので、正直、最初は現実味なかったです(笑)。家に帰って母親に伝えたら、その住所に見覚えがあったらしく、いきなり“福山雅治の事務所だ!”って。ファンクラブに入るくらい大好きだったらしいので、すごく喜んでくれましたね。ひとつ、親孝行できたかもって思います」
「小学校1年生からずっと、サッカーをやってきました。高校もスポーツ推薦で入学してるので、サッカー三昧だったなぁと思います」
「それこそ、スポーツ推薦だったので、周りの友達が受験勉強をしているあいだ退屈で(笑)。放課後にひとりでカラオケに行くことが多かったですね。高校の文化祭では、スキマスイッチさんの『奏』を歌いました」
「いや、それが全然。1度も告白された経験がありません(笑)」
「仕事観」の変化
「自分がいいと思っていても、他人がいいと思わなかったら失敗だと思うんです。世論はすごく大切ですし、この仕事も“見てくれる人”のためにやっていますから。たまにですけど、エゴサーチもします。今は反応がリアルタイムで見れちゃうじゃないですか、やっぱり気になりますよね」
「今年に入ってから、複数の作品に同時に携わらせていただいて、作品ひとつひとつに向き合うには時間が足りない、どうすれば早く答えにたどり着くだろう? と考える機会がありました。そのおかげで、より早く問題の“核”を見つけられるようになったし、芝居と冷静に向き合えるようになったんです。忙しくしているほうが僕の性格には合っているみたいです」
「実は野菜が嫌いなんです。あと、キノコは絶対ダメ。大好きな食べ物はカレーです、甘口の!」
映画『君は月夜に光り輝く』
2019年3月15日(金)全国東宝系公開
原作:佐野徹夜『君は月夜に光り輝く』(メディアワークス文庫/KADOKAWA刊)
監督・脚本:月川翔
出演:永野芽郁 北村匠海 / 甲斐翔真 松本穂香 / 優香 長谷川京子 及川光博
かい・しょうま◎1997年11月14日生まれ。東京都出身。185cm、68kg。2016年『仮面ライダーエグゼイド』のパラド/仮面ライダーパラドクス役でデビュー。2019年公開の出演作品はFOD『いつか、眠りにつく日』、YouTubeドラマ『パラレルスクールDAYS』、FOD『花にけだもの〜Second Season』など
<取材・文/たかはしもも子>