今後の夢を語った手越祐也('20年8月)撮影/秋山浩美
手越、独占告白「等身大の自分を」
「手応えがありますし、毎日楽しくて充実感もあります」
「退所した数日後に2時間にわたる会見を開いて話題に。8月5日には、初のフォトエッセイ『AVALANCHE~雪崩~』を出版しました」(スポーツ紙記者)
「自分がやりたい仕事をすぐ実現できるスピード感と充実感があります。また独立したことで、より自分にウソをつかず、等身大の姿を見せられるようになったと思います。当時は、雑誌やラジオでの発言で、“俺”と言ったのが“僕”、“マネージャー”が“マネージャーさん”に変えられるなど、どこか丸く、いい子に作られていたようなところがあったんです」
「いろいろな確認作業をすべて自分でやらないといけないんです。今は、ユーチューブチーム、ファンクラブチームと、それぞれのセクションでグループLINEが分かれているのですが、2~3時間、仕事をして携帯を見ると、メッセージが40~50件たまっていたりします。それらを移動中にすべて確認して返信したり、ファンクラブで使用する写真のチェックも自分でやらないといけないんですよ」
「《また一緒に宮川(大輔)くんと祭りに行こう》と温かい言葉をかけてくださいました。いま、僕のトークを褒めていただくことも多いのですが、これだけひとりでしゃべれるようになったのはこの番組のおかげです。内村さんと大輔さんには、ロケなどでお手本を見せていただいたので、影響はすごく大きいですし、感謝しています」
「この取材の数日前にも、大輔さんとLINEしましたよ。みんなすごく心配してくれる反面、大輔さんには“楽しそうやな”と言われました。『イッテQ』は出演者だけでなく、ディレクターやプロデューサーまでみんな家族でした。もし、事前に教えてもらえるのであれば、同じタイミングで僕もユーチューブのロケに行きたいですね」
メンバーへの思いは……
「連絡をとっているメンバーもいますが、いまはあのときほど“一緒にやりたい”という気持ちはありません。この2か月間、個人で活動していろいろなことを考えました。ジャニーズもメンバーも好きなまま辞めたので、最初は18年間お世話になった事務所への思いを断ち切ることはできませんでした。でも時間がたつにつれて、独立したのに後ろばかり振り向くのはNEWSや僕についてきてくれたファンに失礼なので、気持ちを切り替えたんです」
「いまは、ファンの気持ちもぐらついていますし、事務所の考えもあると思うので、メンバーと頻繁に連絡をとったり、集まるべきではないと思うんです。先日、出版した本は、僕の中で18年間のキャリアをすべて吐き出し、セカンドキャリアに移ることへの決意表明だったんです。もちろん、頑張ってほしい気持ちはありますが、グループへの未練はもうありません」
「あの写真はすごくきれいに撮れていたので、印刷して家に飾っていますよ(笑)。ファーつきのコートを着て、サングラスをつけて、まるでロサンゼルスにいるみたいで、すごくいい写真だと思ったんです」
「独立を決めた3月から、有名なユーチューバーの動画を見て、なぜ人気があるのか研究したり、本を読んで勉強しました。テレビはつけていて流れるものを見ますが、ユーチューブは自分が見たいものをクリックします。テレビでウケるコンテンツとユーチューブでウケるものは違うので、きちんと勉強しないと勝てないと思ったんです」
「ありがたいことですが、こんなに早く登録者数が増えると思っていませんでした。ジャニーズにいるメンバーは難しいと思いますが、事務所を辞めて活躍しているメンバーとコラボできる確率はゼロではないと思います。ギクシャクするか、打ち解けるかは未知数ですけどね。ONE OK ROCKのTakaとは連絡をとったり、何回か会っていますが、ほかの辞めたメンバーとは1回も会っていないので、緊張しそうです(笑)」
「いちばんの軸は音楽です。自分の歌や音楽をひとりでも多くの人に伝えて、背中を押していきたいです。いま、僕のインスタグラムなどに送られてくるダイレクトメッセージは可能な限り見るようにしているのですが、その中には、“自殺することを考えていたけど、手越くんの歌を聴いて助かりました”という声もあるんです。あとは、大手の事務所にいたらなかなかできなかったボランティアにも力を入れていきたいですね」