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小林さやか 撮影/山田智絵
「先生に会わなかったら、たぶん大学は行っていないです、どこにも。“私には意味ないから大学は行かずに働こう”って本気で思っていましたから」
「本や映画だけでは伝わりきれないメッセージがたくさんあって、いつか自分の言葉で本を書きたいと思っていました。高校は進学校ではなかったし、私、本当に勉強はできなかったんです。“本気で頑張ることが大事なんだ”と、もっと多くの人に知ってもらいたいんです」
「私もそうだったんですが、高校生はまじめな話をすると容赦なく寝る(笑)。なので、“オトナって腐ってるんだなあって、そのとき思ったよ”みたいに、常に生徒側に立つこと、わざと口悪く話したりして、“この人の話なら聞いてもいいかな”と思ってもらえるように心がけています」(小林さん 以下同)
「ビリギャルは家族の物語でもあり、主人公は“ああちゃん”なんです」
「いま考えるとゾッとします(笑)。当時付き合っていた大学の先輩と別れることになって。たかが大学生の恋愛だけど、そのときは人生のすべてで過呼吸になるくらい泣いて、ああちゃんに“大学やめて名古屋に帰りたい”と打ち明けたんです。すると、“さやかが決めたんなら、それでいいと思うよ”と。ああちゃんが無理して高い塾代を払い、やっとの思いで入学した大学なのに……。そういう人なんです」
「ここを書かずして、この本を作ることはできなかった。前の夫とは今もよき友人です」
ビリギャルの使命を全うするために
「ビリギャルは奇跡の話でもなんでもない。誰でも死ぬ気で頑張れば道は開ける、夢は叶うってことを伝えたいんです。話題になっていちばん残念だったことは、“もともと頭がよかったんだ”って言われること。そうじゃない。みんなそうやって、“挑戦する”ってことをしてないからなんだ、って伝えたい」
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「例えば就職するのか、受験を頑張るのか、人生を左右する時期だと認識してほしい。そしてそこに関わる周囲の大人、つまり親、学校の先生はめちゃくちゃ重要なんです。どう向き合うかで子どもの人生が大きく変わっちゃう」
「一般企業から来た方が校長を務めるユニークな学校で、私が校長のフェイスブックの日誌を読んでいてファンだったことから機会をいただきました」
「誰だって天才なんです。たとえ勉強じゃなくたって、何かあるはず。もっと認めて応援してくれる大人、“大丈夫だよ”と言ってくれる大人が増えればいいと思います」
「坪田先生に初めて会ったとき、キラッキラな大人だって思ったの。ああ、この人、人生楽しそうだな。いろんなことを知っていれば人生楽しくなるんだろうな。私もこんなふうになりたいと思ったんだ。そこから私の人生はバーッと変わっていった。
ビリギャル流「夢を叶える」6つの方法
◆ワクワクする目標を自分で設定
「勉強しなさい」とやらされても成果は得られない。不純な動機でも、夢のような話でもいい。自分がワクワクする目標を持つ
◆根拠のない自信を持つ
「私ならできる。やってみなきゃわからない」と飛び込む勇気を持つ。自己肯定感をもってビジョンを描く
◆具体的な計画を立てる
目標を設定したら、そこに向けて逆算してスケジュールを組み、6割〇がとれるところまで戻って基礎を身につける
◆目標を周りに言いふらす
言いふらして、自分にプレッシャーをかけて逃げ道をなくす。また自分に言い続けることで自己暗示をかける
◆憎しみをプラスの力に変える
言いふらしていると周囲から「どうせ無理だ」と否定されることも。「今に見てろ」と、感情でいちばん強い「憎しみ」をパワーに
◆コーチを探せ
一方的に教えるティーチャーではなく、モチベーションの維持やスケジュール管理など、ゴールまで一緒に伴走してくれるコーチを探す
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夢の叶え方を教えます!
『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』
(マガジンハウス刊)
<プロフィール>
小林さやか◎1988年生まれ。名古屋市出身。慶應義塾大学卒業後はウエディングプランナーとして活躍。’14年にフリーランス転身後は、全国で講演活動などを展開。4月から教育学研究のために大学院に進学。