杏と犬の散歩に出かける、まだ幸せだったころの東出昌大(2016年12月)
失った好感度の大きさ
「不倫騒動で気になって、見てみたいと思う視聴者層も少なからず存在したと思いますが、話題性よりも、東出さんを見たくないと判断した視聴者のほうが多かったということでしょう。1話の視聴率はキャストの数字、2話以降は作品の魅力でとよく言われます。そんなわけで東出さんだけでなく、作品そのものに引っ張る力がなかったということも考えられますが、どちらもシビアな現実です」
「それが、ヒットした波留主演のドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で常軌を逸したストーカー的な役で出演し、感情を殺したような無機質な役に見事にハマって好評を得ていました。奇しくも不倫をテーマにしたドラマで、東出は不倫をされる側の役でしたね。ほかにもドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)で、不思議な雰囲気のある役を演じ、新たな魅力を開拓してきたなと思っていたのですが……」
「妻の杏さんとのおしどり夫婦ぶり、いいお父さんとしての好感度の高さもウリのひとつでしたからね。CMでの起用などもそれが大きかっただけに、謝罪ぐらいでは失った好感度を取り戻すのは相当、厳しいと思います。同じく好感度の高かったベッキーも、いまだに本格的な活動復帰はできているとはいえない状況ですから、やはりギャップが大きければ大きいほど影響は強いと思います」(前出・テレビ関係者)
「彼は演技力以上に、内面の魅力も人気でしたからね。このまま離婚することになって、それを自虐的に活かそうと思っても、杏さんの影がチラつき、笑えませんよね。『杏ちゃんかわいそうだったな』という思いが強くつきまとうと思います。地上波でのドラマよりも、映画、または舞台あたりから再起をはかり、評価を取り戻していくしかないのではないでしょうか。CM出演はいうまでもなく当分、無理でしょう」
<取材・文/渋谷恭太郎>