“韓国の安室奈美恵”と言われていたハラさん。純真な性格だった
「“自分を愛せなくて、ごめんなさい”と書かれた遺書らしきメモがあり、警察は自殺と断定しているそうです。彼女は'08年にKARAの追加メンバーとしてデビュー。'16年の解散後もソロ活動を続けていました。11月13日に新曲を発売し、日本の4大都市でツアーを行った直後でした」(スポーツ紙記者)
「葬儀は親しい人だけで行われました。常に世間から注目されていましたから、最後は静かに見送りたかったんでしょうね」(同・スポーツ紙記者)
韓国芸能人の「宿命」
「韓国では過去にも多くの芸能人が自殺しています。いずれも、SNSで激しく批判されたことが原因だと言われています。日本よりネット上の批判が活発なため、傷つくことを覚悟でネットを見るのが、韓国芸能人の宿命なんです」
「ハラさんは元恋人との別れ話からトラブルになり、裁判ざたになりました。法廷で私生活が暴露されてイメージダウンしただけでなく、整形疑惑も浮上。アイドル像が崩れ、ネット上で攻撃のターゲットにされました。
「完璧」が求められる韓国
「韓国は経済の状況がふるわず、就職できない若者が多い。華やかな芸能人は彼らの妬みの対象になってしまいます。ハラさんが最後にインスタグラムに残した、寝ながら 《おやすみ》と書いた投稿に対し、《芸能人はいいな、寝ながら金稼ぎするのか》と書き込んだ人もいました」(児玉さん)
「K-POPというジャンルができた'90年代後半は、ネットが普及した時期と重なります。日本では音源が流出しないように規制していましたが、韓国は逆。ファンが勝手に映像をアップするのも黙認していました。それを海外の人が見て魅了され、K-POPがグローバル化したんです」
「日本では不完全なものを愛でるという文化がありますが、韓国ではアイドルにも完璧さを求めます。小さいころから養成機関で徹底的に鍛えられ、プロフェッショナルとしての姿勢を叩き込まれるんです」(まつもとさん)
「お尻を揺らしながら踊るヒップダンスを大流行させたKARAは'11年には紅白歌合戦にも出場。'16年に解散しましたが、日本での知名度を活かして知英さんは日本のドラマや映画に出演しています。ギュリさんもスンヨンさんも今年1月から日本で音楽活動。ニコルさんも今年3月に『関西コレクション』に出演。それぞれ活動の場を日本で広げています」(音楽ライター)
「日本で活動を頑張ります。歌手としても、モデルもやりたいし。私は、歌手だから、アルバムを出して、もっと活動してみたいです」
「事務所としてもKARA再結成は歓迎すべきこと。ハラさんの活動を軌道に乗せるためにも絶好の話題作りになります。以前、権利を持っていた韓国の事務所からも許可をもらい、ほかのメンバーへ再結成を呼びかけたといいます。でも、そのときはメンバーたちの心はすでに離れてしまっていて、いい返事はもらえなかったそうです」(レコード会社関係者)
水面下で進んでいたKARA再結成
「実は来年、再結成ライブをするという計画が水面下で進んでいたんです。ほかのメンバーは再結成に否定的で最初は足並みがそろわなかったんですが、強い思いを抱いていたハラさんの説得もあって、期間限定のライブならと、ほかのメンバーたちも納得したそうです。日時や場所などの細かい部分を年が明けてから詰めていこうとしていたようで、これからというときの訃報に、メンバーも事務所も驚きを隠せないでいます」(同・レコード会社関係者)
「スタッフの間で話はしていましたが、具体的な動きは何もございません」
「再結成を夢見ていたハラさんの遺志を継いで、残された元メンバーの4人が動き出す可能性は高いですね。彼女の追悼コンサートという名目でライブを行えば、間違いなくファンは集まりますし、過酷な韓国芸能界で一緒に戦ってきた彼女たちの絆は本物ですから」(前出・レコード会社関係者)