市職員が落下した公園から橋までの高さは約25メートル。身を投げたと思われる辺りには誰かが手向けた花が供えてあった
「早朝や夕方に、ときどき荷物を取りに戻っていますが、すぐにどこかへ消えてしまいます」
まだ終息していない「いじめ暴力事件」
昨年10月に神戸市立東須磨小学校で発覚した、教員間いじめ暴力事件。30〜40代の先輩教員4人が、20代の後輩教員に激辛カレーを無理やり食べさせたり、熱湯入りのやかんを顔面に押しつけたことなどが次々に判明し、市民の怒りを買った。
「教育委員会の会議を運営する業務で、教育委員との連絡調整や準備、ほかにも防災に携わる業務を担当していました。いじめ事件は、会議で報告する案件のひとつでしたが、(いじめ事件や加害教員との接点は)まったくありません」
「教育委員からも彼だけでなく、事務局全体に対して“きちんと報告しろ”などとお叱りを受けることはありましたし、職員たちに対しても社会の厳しい目が向けられている実感はありました。
新型コロナ担当、自殺した男性との共通点
「市教委も内容は把握できておらず、自殺の原因はわかりません……」(前出・担当者)
「自殺は複数の原因が偶然、重なったときに起きるといわれています。教員間いじめの問題の超過勤務や批判だけでなく、直前に異動しており、慣れない業務のストレスもあったのではと推測できます」
「つらい状態にあったのは確かでしょう。彼は“大丈夫”という姿勢を崩せなかったのかもしれない。誰にも相談できないのは、たいていはまじめな人です。公務員は一生懸命やっても評価されず、事件が起きれば文句を言われる」
「突然起きた、前例のないことに急きょ対応しなければならず、対応しながら不満のバッシングを受けていた。ストレスがたまるのは無理もない」
「メディアには触れないように伝えてあるので、この件を知らないかもしれない……」