土屋太鳳(左)、間宮祥太朗(右) 撮影/廣瀬靖士
土屋「ロードバイクは40~50キロもの速さが出ているんです。スピードを出すのがすごく大変でした」
間宮「自分がやるぶんにはいいんですが、太鳳がすごい勢いで走ってるのを見て“転んだらどうするんだよ、国民的女優!”って思ってましたね(笑)」
毎年、琵琶湖で開催される“鳥人間コンテスト”を題材にした青春エンターテイメント映画『トリガール!』で共演した土屋太鳳(23)と間宮祥太朗(24)。犬猿の仲である先輩後輩を演じた2人だが、普段は“太鳳”“祥太朗”と呼び合い、仲睦まじい様子を見せる。
間宮「最初、太鳳は俺のことを“間宮さん”って呼んでいたんですけど、役柄の関係性もあって“祥太朗って呼んで、俺も太鳳って呼ぶから”って、お互い呼び捨てにすることにしたんです」
土屋「でも最初は慣れなくて“しょーたろー”ってちょっとごまかしていました(笑)」
劇中では、汗だくになりながらバディを組み、自転車を漕いで漕いで、漕ぎまくり! 間宮は“映っているのはだいたい自前の汗です”と語り、体力的にかなりハードだったことがうかがえる。そんな1か月間にも及ぶ厳しい現場を終えた2人。互いの印象は?
土屋「(間宮演じる)坂場先輩は、豪快であり、友情に熱い。私にとっては幕末の武士みたいな存在で」
間宮「なんで俺、幕末なの(笑)」
土屋「なんでかな(笑)。でも祥太朗自身、すごいしっかりしているけどちゃんとふざけるところは全力でふざける、メリハリがハッキリしていて、なんだか今の時代には珍しいタイプだなと思いました。初対面のときから心を解放して接してくれたので、全力でぶつかり合うことができました」
間宮「俺は単純に“キレイ”な子だなって思いました。それは顔かたちとか造形美だけじゃなくて、例えば、スクスクと育った樹木を見て“キレイだな”って感動できる、そんな子です。撮影は、すごく楽しかったよね。実は現場でアドリブが頻発していて。でも太鳳はパッと投げたことに対する返しのスピードもセンスもバツグンでした」
間宮が言うとおり、現場では壮絶なアドリブが繰り広げられていたそう。そんな中、土屋から思わぬ本音が――。
間宮「俺が太鳳をおんぶして“お前、もうちょっとやせろ”って振り落とすシーンがあるんです。そしたら“そこそこスリムだろうが~!”って返ってきて。あれは俺と監督の中では土屋太鳳の個人的な叫びととらえています(笑)」
土屋「自転車を漕いで飛ばなきゃいけないから、少し体重を落としたんです。それなのに、まだやせろと。その心の叫びが思わず出てしまいました(笑)」
今後、互いに主演映画の公開が控えるなど大忙しの2人。日々の“活力”になっているものを聞いてみた。
土屋「最近インスタグラムを始めたんです」
間宮「そうなの?」
土屋「うん。そのフォロワーの方からのコメントがうれしくて。お芝居していて壁にぶつかることも多いので、そこで作品を見てくださった方から“楽しい”とか“感動したよ”って言葉をいただくと、やっててよかったなって」
間宮「そういうの大事だよね。俺は家にある観葉植物の存在かな。3つ、4つあるんですけど、最近新芽が生えたんです。帰ったときに成長しているのを見るとうれしくなって」
土屋「なんか……幕末だね!」
間宮「なんでだよ(笑)」
2人は何ガール? 何ボーイ?
間宮「(しばらく沈黙のあと)……もういいですよ、僕は幕末ボーイで(笑)。幕末を知らないんですけどね。でも太鳳いわく、僕は幕末らしいということなので」
土屋「すごいしっかりしてるって意味です!(笑) 私は……女優ガールかな。求められるならば、これからも全力でやっていこうと思います」
間宮「すごい、ずっと突っ走ってるよね」
土屋「お仕事をいただけてすごくうれしいんです。でも、うまく表現できないときもあったりして、すごく悔しくて。もっといろいろできるようになりたいんです。祥太朗は楽しい?」
間宮「うん。俺はわりと楽観的だから。ドーンと沈むこともないし、苦しいって思うこともなくて。だから楽しんでやってます」
これからも頑張ってくださいね!
土屋「はい、2人で旅立ちます!(笑)」
■映画『トリガール!』9月1日(金)公開
主人公・鳥山ゆきな(土屋太鳳)は大学入学早々、イケメンの先輩(高杉真宙)に誘われるがまま、人力飛行サークルのパイロット班に加入することに。夏の大会に向けてトレーニングに励むゆきなだったが、“狂犬”と呼ばれる坂場先輩(間宮祥太朗)が現れ……。