ダイエットに成功した大神いずみ
30個のゴミ袋の山でダイエットを決意
「男3人、とにかくよく食べる!」そうで、一緒に食卓を囲むうち、若いころはスリムだった体形はみるみる変化。身長160cmに対して、体重65kgに到達したことも……。さらに、大神さん、お酒が大好き。食後のおやつも欠かさなかったという。
「昨年4月に発令された初めての緊急事態宣言の期間に、太って着られなくなった服を断捨離しようと整理を始めてみたら、45リットルのゴミ袋で30個もあって……」
「これはもう、人の手を借りるしかない!」と思っていた矢先、あのCMのオファーが舞い込んだ。こうして、恐る恐る、しかし強い覚悟を持って52歳でのボディメイクチャレンジが幕を開けた。
更年期症状の不安を抱えながら……
「ときどき、激しいめまいと、急に身体の中のモーターにスイッチが入ったようなホットフラッシュ、頭痛。それから、突然ものすごくイライラして、家族にあたってしまったり。症状がひどいときは寝込んでしまうこともあったんです」
「だからいちばん心配だったのは、ダイエット中にこれが出てしまったらどうしよう。最後まで続けられないのでは、ということでした」
「トレーニングに通った約5か月の間は、ほとんど症状が出なかったんです。それくらい必死だったから、というのもあるでしょうが……やっぱり、身体についての専門知識があるトレーナーさんに、いろいろアドバイスをいただきながら過ごせたのが大きかったのかもしれません。例えば、今とるべき栄養や食事の方法。あと、短時間でも効率のいい運動の仕方とか」
「実は、また最近、激しいめまいが……。ダイエット期間を無事に終えられて、ホッとしたからでしょうか。でも、あまり後ろ向きには考えていません。ある一定期間のことだから、とちゃんと向き合うことにしたんです。今は婦人科に通って、ツラい症状を軽減する治療も始めました。更年期後に多いという骨粗鬆症(こつそしょうしょう)のことも心配なので、先々のことを見据えて通院することに決めたんです」
「今はリバウンドを起こしそうな自分との闘いですが(笑)、こうして身体が変わると本当にいいことばかり。血糖値や中性脂肪、コレステロールの数値も劇的に改善したんです。健康を取り戻すという意味で、適正なダイエットの必要性を改めて実感しています」
おおがみ・いずみ 1969年生まれ、福岡県出身。日本テレビに入社、人気アナウンサーとして数々の番組を担当。フリー転向後、読売ジャイアンツの選手だった元木大介氏と結婚。2児の母として子育て・主婦業をしつつ、タレントとしても活動中。『ノンストップ!』(CX系)不定期レギュラーなど。
《取材・文/八坂佳子》