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宇野昌磨(左)と、今年6月に師事を卒業した樋口美穂子コーチ兼振付師(右)
「宇野選手は、後半のフリーでジャンプのミスが響いてまさかの8位に終わり、シニア5年目で初めて、グランプリシリーズの表彰台を逃すこととなりました。1位のネイサン選手には80点以上の差をつけられる完敗でしたね」(スポーツ紙記者)
海外記者は「胸が張り裂けそう」
「演技の採点結果を待つキス・アンド・クライ。本来であればコーチと選手が寄り添い、喜びや悲しみを分かち合うなか、宇野選手がひとり涙を浮かべながら結果を待つ姿が話題になりました。会場からは宇野選手を称える“昌磨コール”が響き、彼の姿を見た海外記者も“胸が張り裂けそう”と語っていましたね」(同・スポーツ紙記者)
「第1戦のスケートアメリカからの3大会、女子は今季からシニアに上がったロシア選手がいずれも優勝。カナダ大会に出場した紀平選手は会心の演技を披露したものの、やっと2位という状態です。4回転を跳べるのが当たり前となっているロシア勢に勝つには、日本女子選手も4回転で応戦しなければ難しいでしょう」(同・スポーツ紙記者)
コーチ不在はかなりのマイナス
「コーチというものがいたほうがいいのかな。数試合経験することによって、断言はできないけれど、僕の弱さを少しでも一緒になってくれるコーチを、つけたほうがいいのかなと思っています」
「主に振り付けを行うコーチと、技術の指導を行うコーチの2人がつく場合が多いです。コーチは練習だけでなく、試合や私生活でも付き添うことが多く、非常に親密な状態が生まれやすい。本番前もリンクから見える位置にコーチがいることで、安心して滑ることができるという心理状態になります」
「今回、宇野選手はジャンプに対して不安が大きく、ショートのときの悪い精神状態をフリーに持ち込んでしまった。コーチがいれば、不安要素についてアドバイスをしてフリーに送り出せますから、違った結果になっていたかもしれません」
宇野昌磨が求める「コーチ像」
「宇野選手は自分で考えて行動したり、ある程度、距離を保って接してほしいマイペースな性格。以前の山田・樋口両コーチは、振り付けも宇野選手の意見を取り入れたり、たとえ振り付けを覚えるのが遅くても急かしたりはせず、彼の世界観を尊重して個性を発揮させるスタンスでした」(スケート連盟関係者)
「今年、夏合宿に参加したロシアのエテリ・トゥトベリーゼコーチは指導が厳しいうえに食生活から練習メニュー、演技に使う曲の振り付けまで徹底管理するタイプです。宇野選手は彼女のことを心から尊敬していますが、コーチとして迎えるとなると相性がいいとは言えないでしょう」(同・スケート連盟関係者)
「宇野選手はここ数年“表現力を磨きたい”と語っています。ジャンプ練習やほかのメニューを押しつけるのではなく、表現力を重視した練習を行ってくれるコーチを探しているのかもしれません」(同・スケート連盟関係者)
「フランス大会のあと、心配した山田コーチから、宇野選手に連絡があったようです。幼いころから見ていた山田コーチとしては、宇野選手は“孫”も同然。試合後に涙する彼を“見ていられない”と思うのも当然のことでしょう。一時的に預かる可能性もあるかもしれません」(同・スケート連盟関係者)
「そういった取材にはご対応しておりません」
「フランス大会後に山田先生よりご連絡はいただいておりませんが、先生のもとを離れてからも、中京大学や名古屋市内のアイスリンクでお会いする際は応援のお言葉をいつもいただいております。より強く、よりうまくなることが先生への恩返しになると考えておりますので、先生のもとに戻る予定はございません」