金銀銅のメダルを獲得したスピードスケートの高木美帆(写真/共同通信)
金、銀、銅と3色のメダルをそろえた女子スピードスケートの高木美帆。金メダルとなった団体パシュートでは抜群のチームワークを見せたが、高校時代の彼女は男子と遊ぶことのほうが多かったようだ。スケート部の同級生だった関井翔太さんは言う。
「女の子同士だと変に気を遣うのが嫌だったみたいで男とつるむことのほうが多かったですね。部活の後はサッカーをしたり、川遊びもしました。ジャージを脱ぎTシャツとスパッツでザブン! と入って泳いでいましたよ(笑)」
ダンスやスケートクラブが同じで、幼いころから高木とは付き合いがあったという関井さん。なんと彼女の自宅にお泊まりしたことも。
「美帆の実家の車庫でバーベキューをして、そのままお泊まり。遅くまで話していましたね。お姉さんの菜那ちゃんも先輩でしたが、そんなのは抜きにして接してくれました」(関井さん)
いくら幼なじみといっても、年ごろの男女が一緒に泊まって大丈夫だったの?
「女として意識したことはないですね。恋愛とかそういう話もまったくしたことはありませんでしたよ(笑)。スケートの練習も男子と一緒にしていたし、悔しくて泣いたりしている姿も見たことはなかったですね。今回の金メダルまで涙は取っておいたのかもしれませんね」
毎年、文化祭の後夜祭では一緒にダンスを披露した。1年のときは姉の菜那と3人組でロックやヒップホップを踊ったという。
一方で、女子からの人気はというと……。
「美帆は女子クラスだったのですが、友達はいっぱいいましたよ。商業高校だったので簿記も、情報処理も1級に受かっていました。これはそう簡単に受かるものではないですから、いつの間に勉強したんだろうと思いましたね。その瞬間の集中力に長けていましたね。やるって決めたらやるというタイプでした」(高校の同級生)
優等生といっても、ただ勉強ができるだけではなく、
「普段はまじめだけど、空気も読める子で、みんなから嫌われている先生の授業では話をわざと脱線させるようなこともやっていました(笑)。ちゃんと高校生活を楽しんでいましたね」(同・同級生)
男性にも負けない滑りと、強固なチームワークは、そんな過去があったからなのだろう!