清原果耶(19)
幼少期にみせた才能の片鱗
「女優デビュー作の朝ドラ『あさが来た』の撮影当時から、NHKのスタッフは“あの子はすごい!”と絶賛していましたね。業界では、朝ドラヒロインになるのも時間の問題だと言われていました」(芸能プロ関係者)
「お遊戯会ではクラスごとにアニメの歌を披露したのですが、清原さんは誰よりも声が大きく上手でしたね。年少さんのころは身体は小さいほうだったのですが、負けず嫌い。温水プールに入る授業では怖がる園児たちが多い中、彼女は嫌がるそぶりをまったく見せずに元気よく遊んでいて、度胸がある子だなと感心したことを覚えています」(当時の担任)
「小学生のころからモデルさんのようにスラッとしていたね。母親と仲よく商店街を歩いていたけど、美人親子で当時からオーラがあったよ」
「母親がPerfumeも所属する現事務所の新人発掘オーディションの案内を見つけて応募。見事3万2214人の中からグランプリに選ばれて、芸能界入りしました。同オーディションでは俳優・モデル部門で来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼家役を演じる金子大地さん、バラエティー部門で人気ユーチューバーのエミリンさんが受賞するなど、逸材ぞろいでしたね」(テレビ誌編集者)
「デビュー2週間で『週刊文春』のグラビアに登場するなど、所属事務所もかなり期待を寄せていましたね」(アイドル誌編集者)
「透明感はもちろん、当時から存在感がありましたね。また撮影現場では年上の共演者やスタッフたちともうまくコミュニケーションを取っていたのが印象的でした」(前出・テレビ誌編集者)
「ダンスを習っていたからか、アクションシーンでは持ち前の身体能力の高さを発揮。デビュー間もないとは思えないほど、綾瀬さんの少女時代をうまく演じていました」(ドラマ評論家・北川昌弘さん)
リハーサルから“本気涙”のプロ根性
「部活に入るのが必須の中学校だったのですが、清原さんはすでに芸能活動をしていたこともあり、週に1日しか練習のない茶道部に入っていたんです。3年生の体育祭では、茶道部は着物姿で部活対抗リレーに参加したのですが、走りづらいはずなのに運動部の子たちを抑えてぶっちぎりの速さでゴールし、会場を沸かせていました」(中学校の後輩)
「監督の大友啓史さんはこだわりが強く、1シーンを10テイクぐらい撮り直すこともザラ。彼女がクランクインして間もなく、亡き母親を思い出して泣くシーンの撮影があったんです。リハーサルから本番さながらに涙を流して演じていたので、スタッフが心配して声をかけたのですが、それ以降のリハーサルでも同じ調子で涙を流していたので、大丈夫かな……と」(映画製作スタッフ)
「本番ではリハーサル以上の涙を流し、その日いちばんの会心の演技を見せたんです。あまりに泣きすぎたからか、彼女はその後、脱水症状になりかけたほど。スタッフたちも“あの子はただものじゃない!”と驚いていましたよ」(同・映画製作スタッフ)
「高校入学までは、仕事のたびに地元の大阪から東京まで通う生活だったんです。長時間にわたる撮影で疲れて、帰りの新幹線で熟睡してしまい、岡山駅近くまで寝過ごしてしまったこともあったといいます」(制作会社関係者)
「題材となる競技かるたを指導してくれた先生に、誰よりも熱心に質問。何度も何度も練習を重ねていて、若いのにここまでしっかり役づくりを行うんだと感心しましたね」(別の映画製作スタッフ)
《入ってきた瞬間に“(役名の)奈々がいる!》と感じて。(中略)隣にいた山田孝之(プロデューサーとして参加)なんて、泣いていましたからね(笑)》
「彼女のようなクールビューティー系の正統派美少女は親近感が感じられないのか、俳優としては意外と苦戦するケースが多いんです。しかしデビュー直後からNHKが大事に育ててきたこともあり、王道ヒロインとして着実にステップアップ。
『透明なゆりかご』なんて、清原さんにハマる作品をNHKが探してきたのでは……と思うほど、彼女の存在なしでは、あそこまでの名作にならなかったでしょう。大河のヒロインに起用される日も近いと思いますよ」