高相佑一
2020年10月30日、女優酒井法子の元夫でアルバイトの高相佑一容疑者が、覚醒剤取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されたことが捜査関係者への取材でわかった。振り返れば芸能界を揺るがした’09年に起こった高相容疑者による覚せい剤事件。「週刊女性PRIME」では2015年、高相容疑者が「覚せい剤事件」にまつわるを本音を語っていた! ドラッグ依存との闘い、その治療で出会ったASKAとの秘話、自身にまつわるさまざまな報道の真相、そして迷惑をかけた息子への思いを語った名物連載を振り返る。
高相祐一「覚せい剤をやると、めんどくさくなくなる」(2015年2月11日)
「僕は確実にプロサーファーですし、プロ登録の証状も持っています。スポンサー料も月50万円くらいもらっていました。なぜか“自称”とされたのは、サーフィン業界が嫌がったんじゃないですかね。事件後はイメージもよくないんで。でも、それまでは全然フレンドリーだったんですよ」
「タクシーは学校の最寄り駅から5人で割って乗っていたんですよ。そうするとバスの料金と変わらない。しかもバス停から学校までは歩くと30分くらいかかるんです。みんなまねしてタクシーに乗りだしたから、僕だけじゃない」
「20歳のときに付き合っていた彼女が持っていて……。“やめろよ”って話をしていたんです。そしたら“やったことないのに何がわかるの?”って言われて、やってしまった。感想は、なんか別に……。目覚めのいい朝だなぁみたいな(笑い)。それ以降は、疲れたっていうことを理由にしてやっていました。覚せい剤をやると、めんどくさいことが、めんどくさくなくなるんです。掃除とか、すごく簡単になるんです」
ASKAは「誘えば、絶対にやってくれる」(2015年2月11日)
「治療のプログラムは3か月間なのですが、僕は去年の5月に入院しました。そんなある日、窓に黒いフィルムが貼られたんですよ。みんな“アレ、何かあるの?”みたいな感じで……。それがASKAさんが来たとき。僕はそのとき、ちょっと“逸脱行為”ってのをして1週間、独房に入れられていたんで、当日は見てないんだけど(笑い)」
「タバコですね。ポケットの奥に入っていた吸い殻と紅茶の葉っぱを紙で巻いて。ライターがないからコンセントに針金を差してバチバチバチッて。それがバレてしまった」
「落ち着いていて、すごく雰囲気のある人だった。いつも香水をつけていて、“ASKAさんのニオイ”っていうのがありましたね。ASKAさんも部屋や食事など、みんなとすべて一緒でしたよ」
「ASKAさんは、本当に人柄のいい人だった。トランプをやろうって誘えば、絶対にやってくれるし。一緒に『大貧民』やりましたよ」
「あれは奇行なんかじゃなくて、彼のお茶目なところなんですよ。決してドラッグで頭がおかしくなってお菓子を干したということではない」
「ASKAさんとはいろいろな話をしました。あの人、けっこうスピリチュアルな話が好きみたいで」
「ASKAさんは、環境問題に対して意識が高くて、原発について“自分も真剣に考えている”と、自説を語ってらっしゃいました。食べ物なんかも気をつけなきゃいけない。原発の影響が出ているかもしれないカレイなどの魚は危ないと言って食べ残していましたよ。病院食なんで、普通はマズいから残すんだけど(笑い)」
クスリで逮捕された高相祐一がいちばん楽しい時間とは(2015年2月11日)
47歳の高相には、酒井との間に中学3年生の息子がいる。一緒に住むことはかなわないが、息子と会っているときが「いちばん楽しい」と言う。
「連絡はLINEで2、3日に1回くらい来ますね。会ったのは今年の正月が1年ぶりくらいかな。会えば前と変わらず一緒に風呂に入ったり」
「僕は、子どもとはずっと友達みたいな感じで付き合ってきました。それでいいところは取ってくれ、悪いところがあれば言ってくれと。だから、自分のいいところをすごく取ってくれていると思う。人を笑わせたりすることが得意だし、まじめなやつともヤカラみたいなやつとも、どっちとも仲よくできる」
「パパはクスリで失敗したけど、サーファーやDJとしてはカッコいいしどんどんやっていいと思う。でも、ママのことはあんまりしゃべらないで」
「なるべく一緒にいる時間をつくっていました。僕は子どもの気持ちをいつもわかるような、そして彼がなんでも話せるような存在でいるようにしていましたね。子どもだけど親友のような関係をずっと続けたいと思っています」
「いまはスポーツ店で働いています。実家ではなく知り合いのところ。これからは、子どもがカッコいいと言ってくれるサーフィンもまたやりたいですし、服のデザインもやってみたいです」
高相祐一、自称プロサーファー報道に「間違いなくプロ」(2015年4月3日)
(※以下、高相氏のコメント)
「自称・プロサーファー」という言われ方をされる。俺はサーフィンで生業を立てていたら、それでプロサーファーだと思う。そういう意味で、俺は間違いなく、プロサーファーだった。
「サーフィンが生きがいだと思うので、サーフィンを続けながら自分の好きな仕事をもう一度再確認して、前に進んでほしい」
なので、たった3回で終わらせるのは残念だけど、今回でこの連載は終わりにしたい。何もかも中途半端な俺らしいと言えば俺らしい。実に、かっこわるいけどね。
みんなは俺を嫌いかもしれないけど、俺はみんなを大好きだよ。