宮崎駿監督
推しメン第1位はだめんず?
「美青年でマイペース。あんなイケメンになら、振り回されたい」(東京都・55歳)
「ボーッとした雰囲気だったり、シャキッとした態度だったりと、ギャップがいい」(兵庫県・31歳)
「たしかに、木村拓哉さんの影響は大きいと思いますが、キャラクターも魅力的。ハウルって見た目はカッコいいけど、だらしなくて弱い部分もあるんです。そこに母性本能をくすぐられちゃうのかもしれませんが、だめんず好きの女性の票が集まった可能性もありますね(笑)」(石出)
「これは都市伝説ではなく事実です。宮崎駿さんも言及していますし、三鷹の森ジブリ美術館のミニシアターで放映されている『星をかった日』のなかにも、そのヒントが隠されています」(石出)
「この物語は結局、ハウルの魅力にいろんな女が振り回されちゃうというお話なのかも(笑)。荒地の魔女しかり、サリマン先生しかり、ですね」(石出)
「美少年だけど、まさかの正体が龍というのも、気高い雰囲気に納得」(東京都・55歳)
「優しくて力強く、姿がりりしい。千尋を見守る姿にも惹かれました」(福岡県・67歳)
「千尋に壁ドンするシーンが、ズキュンときちゃいますよね。自分の本当の名前を思い出したあとのハクは、目つきが優しくなって少し顔つきが違っているんです。何度見ても新しい発見があるところが、ジブリ作品の魅力のひとつですね」(石出)
「声を担当している松田洋治さんの声が渋くて。キャラとしても男前で、完璧」(東京都・35歳)
「自分を犠牲にしてまで村のみんなを守るところが素敵」(岩手県・40歳)
「純真でたくましくて、文句なくカッコいいですよね。でも、カヤからもらった大事な小刀をサンにあげちゃうシーンにモヤモヤ……。女性に対する誠実さに関しては、ちょっと疑問が残りますね(笑)」(石出)
「勇敢で決断力があるだけでなく、包容力と優しさもある」(愛知県・46歳)
「危ない目に遭いながら、シータを一生懸命助ける姿が胸を打つ」(大阪府・44歳)
「手に職もあり体力もあり、度胸もある。落ちてきたシータをガッシリと受け止めたり、寒くない?と毛布をかけてくれたりするところも素敵!
「豚の見た目なのにただただカッコいい。こんなキャラクター初めて」(京都府・56歳)
「ダンディーで素敵。豚の姿の合間に一瞬見せる、人間の姿を想像しちゃいます」(埼玉県・62歳)
「作品の序盤でポルコがサングラスをはずすシーンがあるんですが、一瞬見えた目がすごくカッコいいんです。女性のあしらい方もうまいし、年上の男性の魅力がダダもれちゃってますよね」(石出)
「小学校高学年のときに映画を見て、本気で聖司に恋をしました」(愛媛県・35歳)
「クールなのに恋愛にはまっすぐで、情熱的なところが好き」(京都府・34歳)
「ジブリのヒーローって、やんちゃ元気系と王子様系とに大きく分かれるんです。パズーやアシタカは前者だけど、聖司やハクは思いっきり王子様。聖司みたいな男の子とあんな出会いをしたら、誰もが好きになっちゃいますよね」(石出)
地味だけど隠れた“優良物件”キャラ
「学者だけあって知的だし、子育て法にも見習うべきところがたくさんありますよね。奥さんの療養のために自然豊かな場所に引っ越すなど、行動力もある。男性として、これ以上の“優良物件”はないと思います」
「主人公のキキが働いているパン屋の、おかみさんの夫です(笑)。口数が少なくて武骨だけど、キキの宅急便を応援して看板を作ってくれるなど、優しい心を持っている素敵な人です。
1000人に聞きました“推しメン”ベスト10
1位 ハウル(『ハウルの動く城』2004年) 90票
2位 ハク(『千と千尋の神隠し』2001年) 84票
3位 アシタカ(『もののけ姫』1997年) 78票
4位 パズー(『天空の城ラピュタ』1986年) 75票
4位 ポルコ・ロッソ(『紅の豚』1992年) 75票
6位 天沢聖司(『耳をすませば』1995年) 69票
7位 かんた(『となりのトトロ』1988年) 58票
7位 清太(『火垂るの墓』1988年) 58票
9位 宗介(『崖の上のポニョ』2008年) 50票
10位 バロン(『猫の恩返し』2002年) 45票
~ジブリ芸人・石出奈々子が熱く語る~
「ジブリは究極の“ボーイミーツガール”」
『風立ちぬ』では、「まだ風は吹いているか」と何度も繰り返される言葉が印象的でした。もともと「ジブリ」とは、サハラ砂漠に吹く熱風を意味するイタリア語だそうです。宮崎監督の、風に対する強い思いが伝わってきます。
『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』など、公開から30年以上たった作品が、まったく古さを感じさせないところもすごい!これからもずっと、ジブリ沼にハマり続けていきたいなと思っています。
〈取材・文/植木淳子〉