(写真左上から時計回りに)辻希美、浜崎あゆみ、板野友美、前田敦子、沢尻エリカ、指原莉乃、菜々緒、北川景子
――ネットでは毎日のように「〇〇の顔が変わった」「バージョンアップした」など、女性芸能人を中心に整形疑惑ネタが上がっています。今回は記事のアンケート結果に基づいて院長に顔面ジャッジをお願いします!(と、女性芸能人たちの顔写真を見せる)
高須「了解です! ジャンジャン見ていきましょう!」
――まず、ルックスのことがニュースにあがりやすい浜崎あゆみさんから。浜崎さんは昨年40歳になりましたが、アンケートでは「最近は若作りが痛々しいし太り過ぎ。それを画像修正しているところも呆れる」「先生(※高須院長のこと)の施術を受けていたら、ああはならないと思う」という世間の声が集まっています。
高須「浜崎さんはアイドルとして活躍していたころから目がクリっとして可愛く、特に顔が変わった印象はないかな。体重の増減もこの年齢なら当たり前にあるでしょうし、衣装によって太って見えたりするもの。ただ、肌がキレイなのはエステなどでこまめにケアしているからかもね!」
――確かに浜崎さんは美容好きな印象ですね。メイクもお上手です。では次に、元AKB48の板野友美さんですが、デビュー当時と比べて目や鼻、顎など大幅に顔が変わった印象があるのか、メディアに出るたびに整形疑惑が持ち上がります。
高須「やっていたとしても、鼻と涙袋はヒアルロン酸でしょう。それに一時期よりナチュラルになった感じだし、もしかしたら追加注入をやめたか、溶解注射をしたのかもしれないね。今はいい感じです。目は加齢によりまぶたの脂肪が減って二重(ふたえ)の線が目立ってきたのか、または埋没法で二重を作り直したのかな」
――埋没とヒアルロン酸注入はやはり人気ですね!
高須「某神田うのさんじゃないけど(笑)、メスを入れて大々的に手術をするものは整形に数えられるけど、注射や糸くらいで即終了・即帰宅できちゃうようなものはもはやエチケット! エステ感覚だと思います」
“エチケット”化している歯列矯正
――では同じく元AKB48で、野球のベース型輪郭からスッキリフェイスラインに変わったとされ、ボトックス注射疑惑を指摘されている前田敦子さんはいかがですか?
高須「もともとエラが張っている輪郭だね。もしかしたらボトックス注射かな? でも、とってもきれいでスッキリとした大人顔になっていいんじゃない? 今後は歯ぎしりなど、フェイスラインの筋肉を発達させるしぐさに注意してほしいね。歯ぎしり癖はエラを発達させちゃうから! あとは、ほとんどの芸能人がやっているけど、彼女も歯を直してますね」
――歯列矯正やホワイトニングは、芸能人からスポーツ選手はもちろん、一般の方まで大人気ですね! これこそ、もはや“エチケット”化していると思います。
高須「昔は、審美歯科ですら整形したと騒がれたんだよ。それが今では“歯を整えることはマナー”なんて、日本の美容意識もやっと世界水準に並びました!」
――確かに欧米では当たり前のように子どもの歯並びの矯正をしますよね! では次いで、今や売れっ子女優の菜々緒さん。昔の写真とだいぶ違うので「どれくらいメンテナンスしているのか見てほしい」という声がたくさんありました。院長から見ていかがでしょうか?
高須「目は……埋没かな……? でも10代の頃って誰もがまぶたもパンパンだしね。メイクも役柄のせいか昔とは180度違うし、確かに印象はグッと変わってる」
――メイクの効果は大きいですね。ところで、埋没するのに適した年齢ってあるものでしょうか?
高須「一般的に顔がある程度成長した18歳から、25歳くらいがベストかな。ただし、それ以上はダメというわけではなく、40歳以降はまぶたのたるみも出てくるし、違う施術のほうがいいかなと。ちなみに僕もまぶたのたるみ取りと二重の切開をしたよ! 当時53歳でしたが今もキープしています」
――そのパッチリ目はオペ済みだったんですね! 同じくパッチリ目が魅力の元モーニング娘。 辻希美さんは目の大きさをはじめ、「顔が変わりすぎ。メイクの上達で変わるレベルではない」と言われています。
高須「疑いの目で見るなら、目頭切開に埋没。ヒアルロン酸注入の顎と鼻かな?という印象ですが、中学生くらいでほぼすっぴんの顔と、今のつけまつげ&カラコンのバッチリメイクとでは本当に比較が難しいね~」
歯列矯正して10倍きれいになったあの女優
――素顔につけまつげとカラコンをしただけで、顔ってすごく変わりますもんね! では次いで、北川景子さんは美しすぎるがゆえに怪しまれているようで、アンケートでは「きれいすぎるので、本当に整形してないのか気になる」という声がありました。
高須「デビュー時から顔の印象は正直同じ。でもダイエットが成功して顔がシュッとし、年齢もある程度重ねてファッションやヘアメイクも上手になり、そのせいで大きく垢抜けた印象になったのかも。ただし、もうちょっと年を取ったりヤセたら、ほうれい線が目立ちそうだから、その際はぜひ高須クリニックに来てほしいね!」
――垢抜けたと言えば、今バラエティで大人気の指原莉乃さんは、ここ1年くらいで急激にキレイになり、「鼻や顎に変化が?」とウワサになっています。テレビでは“ノー整形”を売りにトークもしていましたが……。
高須「彼女はすごくヤセたよね。そもそも今のアイドルって激しいダンスが売りで、レッスンだけでも消費カロリーがすごい! だからたくさんの曲でセンターを務め、たくさんダンスをして、それで全体の印象がシャープになったんじゃないかな。でも歯列矯正はやったね。歯がきれいになった!」
――もはや、歯は手入れをしていない方を探すほうが難しいのかもしれません! では歯並びといえば沢尻エリカさんはいかがでしょう?
高須「ズバリ、歯列矯正して10倍はきれいになった! 彼女はハーフだし顔は整っているのに、ティーンモデルの頃はややガミースマイル気味で、歯並びの悪さが足を引っ張ってました。身近なティーンモデルならこれでいいかもしれないけど、女優としては厳しい。なので彼女は歯列矯正をして本当に良かったと思います。もともとの美しさを引き出せた成功例でしょう!」
――沢尻さんは表情も柔和になり、好感度も上昇中です。
高須「芸能人はもともとの顔のつくりも大事ですが、“自分はこういった役ができる” “みんなに支持されている”という、己の芸と人気という自信が雰囲気を作ると思います。なので、とかく迷いがちな若い頃と、ある程度年齢を経てからとでは、顔も変わります。沢尻さんのようにキツかった顔が柔和になることもあるし、逆に、可愛い清純派アイドルがシャープな雰囲気になることも多々あります」
――なるほど。置かれた立場や意識でもルックスは変わるものなんですね。しかし芸能人は、老ければ「老けた」とディスられ、キレイになったらなったで、「いじった」と言われてしまう因果な商売ですね。
高須「魚や野菜と同じで、おいしくても養殖だと批判され、天然ものだとありがたがる。消費者というものはワガママなものです。努力してキレイになるとケチつけられちゃうんだからね。ちょっとした注射も含めれば美容整形の経験者は増えているし、プチ整形なんかもはやスキャンダルではないよ!」
――では最後に、この記事を読んで整形に興味を持たれた方に、上手な美容整形外科の見分け方を教えてください!
高須「クリニックの歴史がある程度あること。これはリピーターが多い証拠でもありますからね。それと症例が多いこと! やはり数をこなしている医師はコツを得ています。あとは、あなたがカウンセリングで“ここはいいな!”と思えることだね!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。