飯島寛騎 撮影/森田晃博
舞台は面白いけど 汗だけは敵です
「原作を読ませていただいて、現代の社会問題に対して立ち向かっていく若者たちの姿が見える作品だなと思いました。新卒で入社して、会社の理不尽なノルマとかいろいろな悩みを抱えている若い社会人の方はたくさんいると思うんですよね。
「昨年、初舞台を踏ませていただいて、毎公演ごとにお客様のリアクションが違うのですごく面白いと思いました。いい経験だったんですけど、つらかったというか、ここは自分に不向きなのかなと思ったのが、僕、すごい汗かきなんですよ。
公演中に滝のように汗が流れて、マイクが水没したりとか(笑)。公演後にはいつもすっぴんになってるんですよ(笑)。とにかく汗だけがホントに敵だなっていうのはありますね」
「舞台を数多く踏まれている方なので、広い視野でしっかり今回の舞台も見ていると思うので僕としてはすごく安心感があります。でも頼ってばかりだと迷惑をかけてしまうので、鈴木さんのお力を借りて自分もしっかりやっていきたいと思っています」
いつか大泉洋さんを 越えるような俳優に
「消防士を目指していて、俳優になるなんて考えたこともありませんでした。
大学時代に放課後を使って、公務員講習を受けたりしてましたから。それが母の強いすすめでジュノンボーイに応募して正直、軽い気持ちで受けたところ、グランプリをいただいて。
でも3年がたってようやく理解してきました(笑)。社会人としても少しは成長して変われてきているのかなって思います。
「物心つく前から大泉さんのことは知っていて、札幌に住んでいるときもすごい方だと思っていましたけど、同じ仕事をさせていただくようになって、改めてそのすごさに気づきました。
「せっかちはだいぶやわらいできましたけど(笑)。たまに札幌の地元の友達に会いますけど、中身はぜんぜん変わらないって言われます。友達にも思ったことはけっこうズバッと言いますね。毒舌でもあるかもしれないです(笑)。でも、友達は大事にしてますよ、数少ないので(笑)」
「今は寝に帰るだけだから、部屋は最近汚いです(笑)。食事もほとんど外食なので、母親の作る豆腐とワカメの味噌汁とちょっと甘い玉子焼きはたまに食べたくなりますね。
「小説、映画、マンガとはまた違った熱量を持って、舞台『ちょっと今から仕事やめてくる』をキャストのみなさんとスタッフと一緒に稽古でしっかり作って、本番に臨みたいと思っています。ぜひぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います!」
<出演情報>
舞台『ちょっと今から仕事やめてくる』
北川恵海の70万部を超える大ベストセラー小説の初舞台化。青山隆(飯島寛騎)は、ブラック企業で働く若手社員。しかし学生時代に思い描いた理想の社会人生活とはほど遠く、仕事のノルマに追われ上司から叱責される毎日。ある日、疲労のあまり駅のホームで意識を失い危うく電車にはねられそうになったところを、幼なじみのヤマモト(鈴木勝吾)と名乗る見知らぬ男に救われる。その出会いから青山は明るさを取り戻し、仕事でも成果を上げるチャンスが巡ってくる。そんなある日、青山はヤマモトの正体を知る。一体何者なのか……。
■6月13日~6月23日@CBGKシブゲキ!!
【公式HP】https://www.chottoimakara.com/
<プロフィール>
いいじま・ひろき 1996年8月16日、北海道出身。2016年、『仮面ライダーエグゼイド』主演で俳優デビュー。2017年11月より男劇団 青山表参道Xのメンバーとしても活動。2018年6月に旗揚げ公演主演で初舞台を踏む。現在、AbemaTVで放送中のドラマ『御曹司ボーイズ』(日曜22時~)に出演中。男劇団 青山表参道X 第2回公演『エンドレスリピーターズ』(7月20日〜28日)が品川プリンスホテル クラブXにて上演。
(取材・文/井ノ口裕子)