2015年、母の葬儀で「産んでくれてありがとうという言葉しかない」と語った志村けんさん
「いまだに全然、実感がないんです。悲しいとか寂しいよりも、志村さんがいないということが不思議な感じで……。“緊急事態宣言が明けたら、また飲みに行きましょうね”って、ふと電話してしまいそうになるくらいで」
「番組で共演していた当時は、志村さんも40代でいちばん元気な時期でね。みんなで一緒によく飲みに行きました。カラオケに行くと、志村さんは吉幾三さんの『雪国』を歌うんですけど、それがすっごい上手でね……」
志村けんさんは助かったかもしれない
「私はそれでも2か月ほどで回復しましたが、私が感染させてしまった知人は、志村さんのときに初めて聞いた“ECMO(エクモ)”という人工心肺装置をつけるほど重症化してしまって。知人は私より若くて基礎疾患もなかったのに、2度も危篤状態に陥ってしまいました。
「僕の気が緩みそうになったとき、すぐに師匠の顔が浮かんできますね。僕が付き人について3年目に言われたことがあるんです。“何かをやるときに環境のせいにするな”“今できないやつは環境が変わっても何もできないぞ”って。
「デザイナーと打ち合わせの真っ最中です。細かいデザインが決まり次第、制作に入ります。夏休みに間に合うよう、7月中の完成を目指しています」(志村けんさん銅像プロジェクト実行委員会)
「一周忌の法要には呼ばれていないんですよ。兄弟とその家族だけでやるって。コロナの影響もあって集まれないだろうからしかたないけれどね……。ただ、その一周忌法要は、彼の母親の七回忌法要と一緒にやるんだってことは聞きましたよ。“お別れの会をやる”って、けんのお兄さんは言っていたけれど、それもいつやれるのかわからないし」
総額10億円になる志村さんの遺産
「志村さん、おひとりのときはこっそり家から出てくる感じだったんですけど、犬と一緒のときはいつも明るく挨拶してくださってね。でも、もうずっと人の出入りはないですね。志村さんがいらっしゃったころは、窓なんていつでもピカピカだったんですけど、埃ですっかり曇っちゃってるし。家政婦さんどころか、ご家族らしい人が片づけやお掃除に見えたりとかもないみたい」(近所の主婦)
「現預金などを含めると、志村さんの遺産は総額10億円とも言われていますけど、彼のこれまでの稼ぎっぷりを考えれば、少なすぎるくらい。ただ……聞いたところによると、亡くなってもう1年がたつのに、自宅も港区のマンションも、いまだに相続の手続きがとられていないそうなんですよ」(芸能プロダクション関係者)
「まだ、そのままなんです。そんなにすぐに(相続の)整理できる段階ではなくて」
仮に志村さんの遺産が10億円だとすると、相続人1人あたりの税金はざっと2億円、合計4億円ほどにもなる計算だ。相続税の納期は、相続が判明した日から10か月以内の納付が義務づけられている。
「現状、コロナの影響がずっと続いているので、税務署に理由を申告すれば納付期限の延長が認められるんです。とはいえ、そう遠くないうちには、その大金を一括で納めないといけません。4億円ともなると、さすがにすぐには現金を用意できないんじゃないですかねぇ。自宅などの不動産も処分しないと、なかなか払えないでしょうね……」(前出・芸能プロダクション関係者)
いっそのこと相続放棄しようか
「お兄さんたちだって“お金の話なんてアイツとはしたことなかった”って。けんちゃんもお金や財産の管理は無頓着だったみたい……。何がどうなっているのか、どこに何があるのか、まだ全部わからないんだろうね。“いっそ全部、相続放棄をしようか?”なんて話が家族から出たこともあったそうだから……」
「やっぱり、大切な弟を突然失ったことがショックなんだろうね……。コロナのせいで、入院中ひと目見舞いにも行けず、葬式をあげるどころか、最後のお別れをすることも許されなかったから。知之君は“今も夢に弟が出てくるんだよ。思い出さない日は1日もない”って。気持ちの整理もまだついていないんだ」(前出・知人)