皇太子ご夫妻とご一緒に入場した絢子さんと慧さん
10月30日の夜、高円宮家の三女・絢子さんと守谷慧さん(32)の結婚披露晩餐会が東京・千代田区の『ホテルニューオータニ』で開かれた。
「絢子さんはピンクのシルク地のドレス姿でとてもおきれいでした。このシルク地はカンボジア製で、NPO法人『国境なき子どもたち』の専務理事だった慧さんの母で、3年前に亡くなられた季美枝さんが生前に気に入っていたもの。団体から宮家に贈られたものでした」(皇室担当記者)
両家の縁を大切にする高円宮久子さま(65)と絢子さんの強い希望で、この生地がドレスに使われることになったという。
晩餐会には皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方、安倍晋三首相など約70人が出席していた。
「引き出物はボンボニエールというお菓子入れの器で、表面には絢子さんのお印である“葛”があしらわれ、ふたを開けるとおふたりの門出を祝う金色の帆船が描かれていました。
絢子さんのお姉さまである千家典子さん(30)の晩餐会と同じく、乾杯の挨拶は皇太子さま(58)がユーモアを交えて話されていましたよ」(同・皇室担当記者)
この日、宮内庁では山本信一郎長官が皇室の戸籍簿にあたる『皇統譜』に、絢子さんが皇族の身分を離れたことについて登録した。
これで正式に「守谷絢子」となり、一般人として今後の生活を送られるのだが、具体的にどのような変化があるのだろうか。
「一般の国民と同様に、名字や選挙権、被選挙権などをお持ちになります。お住まいも国内外問わず、自由に決められます。
健康保険や国民年金は、守谷さんの扶養家族としてお入りになるでしょう。警備については当面は、警視庁が自宅警備や、お出かけの際の同行などの態勢をとると思います。ただ、自宅の中にまで警察官が入ることはないでしょう」
そう話すのは、宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さん。そんな民間人の生活を楽しみにしている絢子さんは今後、熱望されていることがあるという。
「11月12日に絢子さんが親しい人を集めたお茶会が開催され、一連の結婚関連の行事が終了します。
絢子さんは大学時代は子ども福祉を学び、卒業後に保育士の資格も取られているほどの“子ども好き”。実は、すぐにでもお子さんを欲しがっているそうですよ。父方と母方のおばあさまがご高齢なので、早くひ孫をお見せしたい気持ちがあるのでしょう」(宮内庁関係者)
晩餐会に参加された眞子さま
幸せいっぱいの絢子さんに対し、小室圭さん(27)と結婚延期中である秋篠宮家の長女・眞子さまも、冒頭の晩餐会に秋篠宮ご夫妻とは別のテーブルで出席されていた。
「本来ならば、11月4日に都内の『帝国ホテル』で結婚式が予定されていたので、周囲はソワソワしていたんです。
午後6時ごろ、淡いブルーのロングドレス姿でホテルの玄関口に現れた眞子さまは、待っていた一般の方々に笑顔で応じられましたが、少し元気がないようにも感じました」(秋篠宮家関係者)
絢子さんと慧さんの晴れ姿を、自分と圭さんに重ね合わせて晩餐会をご覧になっていたのかもしれない─。
今回、絢子さんは皇族時代から務めていた『日加協会』と『日本海洋少年団連盟』の2つの名誉総裁職を、今後も引き続き担うことを表明。これはかつて例がないこと。
「皇族の公務ではなくなりますが、団体側がよければ、一般国民になった後もそのまま総裁職などを続けるという女性皇族は今後もいらっしゃるでしょう。
例えば、眞子内親王殿下が結婚された後も『日本工芸会』総裁や『日本テニス協会』名誉総裁の職をそのまま続けられる可能性は十分あります」(山下さん)
一般人になっても、周囲からは“元皇族”として見られるのは当然。もちろん、眞子さまと結婚すれば、夫となる小室さんに対しても注目が集まることだろう。前代未聞の延期騒動は、どんな終着を見せるのだろうか……。
実は、この延期によって絢子さんの結婚に影響があったと話すのは、前出の宮内庁関係者。
「眞子さまの結婚延期が発表されてから、絢子さんの縁談が具体化していったんです。“良縁があったとしても、時期を見定めなくては”と、眞子さまへのご配慮があったのでしょう。
さらに、眞子さまへの一時金の約1億5000万円が今年度の予算に組み込まれていたのですが、今年2月の延期によって宙に浮いてしまったんです。しかし、今年6月に絢子さんが結婚することが明らかになり、眞子さまの一時金をスライドさせることができたんですよ」
前出の山下さんも、一時金の仕組みを次のように説明する。
「今年度の皇族費に、今年11月にご結婚予定だった眞子内親王殿下にお渡しする一時金の予算がついていました。しかし、延期となったことで、この予算を絢子女王殿下の一時金に充てたと思います。同じ皇族費ですから、残った分を返納すれば問題ありません」
眞子さまは、複雑な思いを抱えて臨んだ晩餐会だっただろうが、いざ席につかれると笑顔がこぼれていたという。
「眞子さまの隣の席は、黒田清子さん(49)と慶樹さん(53)ご夫妻だったんです。清子さんが積極的に眞子さまに話しかけていて、笑顔をお見せになる場面が多かったですね。内親王ですでに結婚されている“先輩”が、励まされていたのかもしれません。
その後、ご歓談の時間に出席者同士が挨拶をした際、眞子さまは、同年代の女性と屈託なく会話をされていましたよ」(前出・宮内庁関係者)
サーヤの優しさに、眞子さまのお気持ちもふっと軽くなったにちがいない─。
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